写真:月宮 うさ
地図を見る最初に、記事内のハイキングコースを説明いたします。
※各ポイントの詳しい位置情報は、記事の一番下のMEMOのリンクから「天売島・焼尻島 手描きまっぷPDF」をご参照ください。
●焼尻港フェリーターミナルを出発し、オンコ自然林へ向かいます。その時厳島神社経由は上り坂がきつめなので、足腰に不安を覚える方は会津藩士の墓前から入ることをオススメいたします。
●オンコ自然林を歩いて島の中心部を走る道にでると、視界が一気に開け一面牧草地が広がり、かわいいめん羊を見ることができます。この道は引き返しますので、時間と相談の上で来た道を引き返しオンコ自然林まで戻ってくださいね。
オンコ自然林との交差点付近にお手洗いがありますので、トイレ休憩が可能です。
●次は、ウグイス谷を経由しオンコの荘(しょう)へ向かいます。オンコの荘の後は道なりに進み、ラナルドマクドナルド上陸記念碑のある白浜海岸方面へ。海や灯台を眺めつつ焼尻港フェリーターミナルへ戻ります。
ゆっくり歩いて約3時間のコースになります。
写真は、約5万本のオンコの木が自生する「オンコ自然林」。オンコ(=イチイ)とミズナラなどの木々が作る森では、美しい緑のグラデーションを楽しむことができます。森林浴を楽しみながらゆっくり歩いてくださいね!
写真:月宮 うさ
地図を見るオンコ自然林の中を歩いてゆくと、視界に入る風景に変化が訪れます。
本来オンコは15m〜20mの樹高を持つ植物ですが、「オンコの荘(しょう)」と呼ばれる場所に育つ木々は、樹高が1m〜2mほどしかありません。その代わり枝がくねくねと曲がりながら横に広がり、その大きさは10mにもなります。
海から吹きつける強い風や、厳しい冬の雪の重みによって、本来上に伸びるはずの枝が横に広がり、300年の歳月をかけ今の形をつくりだしました。ここでは、自然の厳しさに耐え生きてゆく植物の強さを感じることができます。
このオンコの荘ですが、木の中に入ることができます。大人が20人以上入っても大丈夫な広さですから驚きです!中からは枝が横に伸びる様子をじっくり見ることができますので、厳しい焼尻島の自然のつくりだした神秘の芸術を観察してみてくださいね。
写真:月宮 うさ
地図を見る焼尻島は、畜産業も盛んな島。
島の中心を走る通称「オンコ海道」にでると、牧草地が丘陵いっぱいに広がります。そこには、牧草ロールがあちこちに転がる"これぞ北海道!"と感じる風景が。
ここは80ヘクタールの土地を持つ、羽幌町営(指定管理会社:萌州ファーム株式会社)の「めん羊牧場」で、約700頭の羊が育てられています。夏の暑い日は日陰にいることが多い羊ですが、探してみてくださいね!
写真:月宮 うさ
地図を見る焼尻島に育つ羊は、顔と足が黒い毛で覆われていて、見た目もかわいい「サフォーク種」。
ここには、外敵となる野良犬や蛇がおらず、羊たちはストレスフリーの中生活することが可能です。潮風により塩分やミネラルを豊富に含んだ牧草を毎日食べることによって、肉には臭みがなく、とても柔らかく、脂は白く甘みがあり、国内最高峰とも言われています。
高級サフォーク肉「プレ・サレ焼尻」としてブランド化もされており、G8北海道洞爺湖サミットの首脳晩餐会にて各国首相に振る舞われたことでも有名です。
この「プレ・サレ焼尻」ですが、その年に生まれた子羊、年間約200頭のみ出荷のため、流通量が大変少なく地元でもなかなか食べることのできない幻のお肉と言われています。
しかし、夏に開催される「焼尻めん羊まつり」では、そんな希少なお肉を楽しむことができますよ!
北海道旅行がまつり期間中なら、旅先に焼尻島を入れて、ハイキングと美味しいお肉を楽しんでください!もちろん、お肉を目当てに北海道に来る価値も十分にあるイベントです。
※2016年の「焼尻めん羊まつり」は、8/6(土)の開催です。
写真:月宮 うさ
地図を見る日本が鎖国中の1848年、焼尻島に一人のアメリカ人が上陸しました。それがラナルドマクドナルドです。彼は焼尻島が無人島だと思い込み、4泊後利尻島へ向かいますが、密入国の疑いで掴まり、宗谷・松前の後長崎に送られました。
長崎に収監されていた約半年の間に、日本人に英語を教えた日本初の英語教師と、伝えられています。
彼がアメリカへ強制送還された4年後、長崎ではペリーが来航し開国を迫るという、誰もが知っている大きな歴史上の出来事が起こります。その時通訳をしたのが、彼から英語を学んだ教え子達です。
そんな偉大なアメリカ人「ラナルドマクドナルド」が最初に上陸したことを記念して建てられた「トーテムポール」を眺めながら、歴史を感じてみませんか?
目の前に広がる、白浜海岸の景観も美しく、夏場は「白浜キャンプ場(白浜野営場)」でキャンプを楽しむこともできますよ!
最後に、焼尻島についてもお話いたしましょう。
道北の羽幌町にある羽幌港フェリーターミナルから、フェリーで1時間(高速船で35分)の日本海側に浮かぶ周囲12kmの島。島は3分の1が深い原生林に覆われ、約50種類の自然林とたくさんの草花が咲き誇ります。2011年放送のテレビドラマ「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地となったことでも有名です。
もちろん、おいしい海の幸が待っている島でもあります!特に夏のウニは最高です。
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(2024/9/14更新)
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