百塔の都の激動 ドイツ・ドレスデン歴史散歩

百塔の都の激動 ドイツ・ドレスデン歴史散歩

更新日:2019/11/29 15:48

藤 華酉のプロフィール写真 藤 華酉
エルベ川のほとりに「百塔の都」と呼ばれる美しい街があります。二つ名の由来は、栄えに栄え、城、教会、宮殿など多くの壮麗な塔が立ち並んだ情景から。戦乱で燃え、幾つもの塔が崩れ落ち、東ドイツの一角として観光客を締め出した歴史の後も、街は人々を惹きつけてやみません。それがドイツ、ドレスデン。ドイツの歴史と共に生きる激動のドレスデンをご紹介します。

世界一困難なパズル「フラウエン教会」

世界一困難なパズル「フラウエン教会」

写真:藤 華酉

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ドレスデンの町中には、ほんの数十年前まで、巨大な瓦礫の山が鎮座していました。それがステルグリーンの屋根が可愛らしい、フラウエン教会です。

第二次世界大戦で爆弾が直撃して粉々になり、東ドイツ時代は再建する余力もなく、数十年に渡り放置されていました。一等地の瓦礫がなぜ片付けられなかったのかは、ドイツが統一されてすぐに判明する事になります。ドイツ人はフラウエン教会の再建を虎視眈々と狙っていたのです。

かくして粉々になった破片の一つ一つを拾い、組み立てて再建した気が遠くなる程「世界一困難なパズル」は、百塔の一つとしてドレスデンの街を再び飾る事となりました。
優雅で可愛らしい内装と、誇らしげに掲げられた「瓦礫の山だった頃のフラウエン教会」の写真は、ドイツの歴史の生き証人です。

<基本情報>
住所:Neumarkt, 01067 Dresden
電話番号:+49-3516-5606-100
開館時間:公式HP要確認

バロックの御殿「ツヴィンガー宮殿」

バロックの御殿「ツヴィンガー宮殿」

写真:藤 華酉

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中庭を囲む巨大な宮殿、ツヴィンガー宮殿は、18世紀に完成したバロック調の宮殿です。かつて百塔の都を支配していたザクセン王国の威光を世に知らしめる為に建てられました。
現在でもその使命を果たすべく、博物館として公開されています。

ラファエロやルーベンス、フェルメールと言った名だたる名作を所蔵している「アルテ・マイスター博物館」。ドイツ最高峰の陶器メーカー、マイセンや日本の有田焼など、世界の優美な陶器が集められた「陶器博物館」はドレスデンの必見スポットです。

バロックの御殿「ツヴィンガー宮殿」

写真:藤 華酉

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また、錬金術やゴシックサイバーのような独特の世界観に興味があるなら、「数学物理学博物館」も魅力的です。中世から近世にかけて、人がどのように研究を行い、技術を積み立てて行ったのかを、一見不可思議な器具の数々と共に体感する事が出来ます。

<基本情報>
住所:Sophienstrasse, 01067 Dresden
電話番号:+49-3514-9142-000
開館時間:10時00分〜18時00分

バロックの御殿「ツヴィンガー宮殿」

写真:藤 華酉

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ツヴィンガー宮殿の隣には、ドレスデンを防衛し、中世には王族の住処でもあった「ドレスデン城」が建ちます。こちらは金銀財宝を散りばめた「緑の丸天井宝物館」や、オスマントルコの宝飾品を集めた展示、中世の武器の展示などが見所です。

その豪華な展示品で有名なドレスデン城ですが、2019年11月には、戦後世界最大規模の盗難が発生しました。盗まれた金銀財宝の被害総額は数百億円以上になると想定されています。
映画の如く災難を迎えたドレスデン城は、今最もホットな観光スポットと化しています。

<基本情報>
住所:Taschenberg 2, 01067 Dresden
電話番号:+49-351-4914-2000
開館時間:公式HP要確認

昔懐かし「東ドイツ博物館」

昔懐かし「東ドイツ博物館」

写真:藤 華酉

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中世の頃にはザクセン王国として栄華を極めたドレスデンですが、第二次世界大戦では激しい空襲を浴びた上、戦後は東ドイツに組み込まれていました。
東ドイツと言えば――ベルリンの壁を越えようとして撃たれる人々、映画「善き隣人の為のソナタ」のような密告監視社会、汚職と賄賂のはびこる共産主義の負の側面が脳裏をよぎるかも知れません。

ですが、ごくごく普通に暮らしていた大多数の人々にとっては、古臭いながらもまあまあ福祉の充実した、愛するべき懐かしい国だったのかも知れません。

昔懐かし「東ドイツ博物館」

写真:藤 華酉

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そんな、「今はもうない国」のノスタルジーに浸る事が出来るのが、ドレスデンの「東ドイツ博物館」です。恐るべき国境警備隊や盗聴室も再現されていますが、展示のほとんどは庶民の暮らしぶりについて。ドイツ映画でも「グッバイ、レーニン!」を彷彿とさせる眺めが広がります。

昔懐かしく、どことなく昭和を感じさせるインテリアや家具の数々は、身近にあった過去として人々の心を東側へと誘います。

<基本情報>
住所:Antonstrasse 2A, 01097 Dresden
電話番号:+49-351-5634-0888
開館時間:10時00分〜18時00分
入場料:7ユーロ

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ドイツ最古のクリスマスマーケット!ドイツ甘味はいかが?

ドイツ最古のクリスマスマーケット!ドイツ甘味はいかが?

写真:藤 華酉

ドレスデンの見どころの一つが、ドイツ最古と言われるクリスマスマーケットです。11月後半〜12月24日前までの限られた期間ではありますが、狙って訪れる価値は十分にあります。
ザクセン地方は森が豊富で、木細工を特産にしていました。ドレスデンのクリスマスマーケットも、木で作られた玩具やオーナメントなどの可愛らしい雑貨であふれています。

また、クリスマス菓子、シュトーレンもザクセン地方が発祥の地だと伝えられています。
堅めの日持ちするケーキに、香りの良い酒漬けにしたレーズンなどの果物やナッツが含まれたシュトーレンは、クリスマス時期にドイツ人が喜んで食べる銘菓の一つです。

その本家ドレスデンでは、含まれている果物の種類も違えば、マジパンが含まれているもの、チョコレートがけになっているものなど、市内だけで300種類以上のシュトーレンが売り出されます。
貴方だけの最高のシュトーレンを探し求めるにはぴったりの街です。

ドイツ最古のクリスマスマーケット!ドイツ甘味はいかが?

写真:藤 華酉

ドレスデンと言えば、忘れてはいけないのがバームクーヘン。日本においてはもはやドイツのお菓子と言えばバームクーヘン、とばかりの大人気ぶりですが、実はドイツではほとんど食べられていません。

「樹木の年輪のような見た目から、末永い付き合いの象徴として結婚の引き出物に最適」みたいなエピソードも、ドイツには一切存在しません。日本の各バームクーヘン店で見かける事が出来る全自動バームクーヘン焼き機もなく、基本的にはドイツでは売っていないお菓子です。

しかし、ドレスデンにはバームクーヘンの老舗「クロイツカム」がある為、本場のクーヘンを食べる事も、お土産にする事も出来ます。ドレスデン人にとってのバームクーヘンは、ちょっぴり特別な日に食べる美味しいお菓子、と言う認識の為、ドレスデンのクリスマスマーケットではこちらを買い求める事も出来ますよ。

麗しい緑のお城ホテル「シュロスエックベルク」

麗しい緑のお城ホテル「シュロスエックベルク」

写真:藤 華酉

ドイツと言えば城、そして有り余る城を有効活用した素敵なお城ホテル。折角ドイツに来たなら一度は泊まりたい、なんて思われる方も多い筈。
ドレスデンの四つ星城ホテル、「シュロスエックベルク」はドレスデン郊外、市内から路面電車で20分程で、その希望を叶える事が出来ます。

元々はドレスデン防衛の為の要塞の一部、森に囲まれている為、平和な時代には狩猟用の城館としても使われていました。
快適で広々とした新館の部屋も素敵ですし、城そのものを活用した優美な旧館も趣があります。

ドイツ激動の時代を生きた、百塔の都へようこそ

エルベ川を彩る麗しの都、ドレスデン。その街並みが、「百塔の都」と呼ばれるには随分多くの塔を失ってからも、観光客を惹きつけて止まない魅力は健全です。瓦礫の中を這い上がって来た歴史的建造物、栄華の限りを伝える芸術品、そして豊かな文化の中から生まれた美味しいお菓子に楽しいマーケット。
ドイツの歴史を辿るドレスデンの旅を、お楽しみください。

2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/23−2017/05/25 訪問

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