富良野で「北の国から」ロケ地巡り♪ ドラマのワンシーンが甦ってくる施設がいっぱい!

富良野で「北の国から」ロケ地巡り♪ ドラマのワンシーンが甦ってくる施設がいっぱい!

更新日:2014/02/04 11:22

斎 信夫(いつき)のプロフィール写真 斎 信夫(いつき) 可愛いもの好き旅ライター
北海道の富良野といえば、ラベンダー畑などと共にドラマ「北の国から」のロケ地としても人気の観光地です。1981年(昭和56年)10月9日の第1回目から連続ドラマが24本、8本の特別編と、22年間にわたって放映されてきました。倉本聰脚本による独特のセリフ回しと田中邦衛さん演じる黒板五郎の生き方が共感を呼び、放映30周年イベントが行われた昨年以降、ロケ地巡りが再び人気を呼んでいます。

富良野駅前の「北の国から」資料館へ。貴重な展示物はファン必見!

富良野駅前の「北の国から」資料館へ。貴重な展示物はファン必見!

写真:斎 信夫(いつき)

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ロケ地巡りの旅。まずは富良野駅前にある「北の国から」資料館からスタートです。
展示物の写真をお見せできないのが残念ですが、台本はもとより、黒板一家の住民票、純と螢の成績表や衣装、家族の書簡、五郎が飲んでいたお酒の瓶、セットの一部、当時のテレビカメラ等々、「えっ!こんなものまで!」というようなドラマに関するありとあらゆる貴重なものが所狭しと展示されています。

成績表や家族の書簡なんて、ドラマではここまで映っていないのに!と思えるような見えない部分まで細かく作りこまれています。それらを見ているだけでドラマのワンシーンが鮮明に甦ってきます。「北の国から」って、ホントすごいドラマだったんだなーと今更ながらに感心。

当時の思い出に浸っていたら、思い出で胸がいっぱいになったのとは逆に、急にお腹が空いてきたので富良野名物オムカレーのお店にGO!実際のロケ地巡りの前に腹ごしらえです。

そう、富良野はオムカレーで町興ししてるんですね。町にはオムカレーのお店が点在。どこも美味しいと思うんですが、私のオススメは、富良野駅から徒歩5分の「まさ家」というてっぱん焼・お好み焼のお店。カレー専門店ではないのですが、鉄板の上に乗って出てくる富良野オムカレーは、上富良野産の豚トロ、富良野産の福神漬けとサラダ、富良野産のお米、富良野バターとワイン・・・と、とことん「富良野」にこだわっていて、富良野で最初にいただくお食事には最適のメニューですよ!

ロケ地が点在する麓郷の森。あれ?焼けたはずの丸太小屋も!

ロケ地が点在する麓郷の森。あれ?焼けたはずの丸太小屋も!

写真:斎 信夫(いつき)

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富良野を代表する観光スポットにもなっている麓郷の森。
ここには、黒板五郎が二番目に建てて「北の国から ’84 夏」で焼失したはずの「黒板五郎の丸太小屋」や、風力発電機のある「五郎三番目の家」があります。燃えてしまった家なのにちゃんと残っていることに感動!中に入って見学することもできますよ。ちなみに、ドラマで燃やされた家は、火事シーン撮影のために作られたセットだったそうです。

麓郷の森には、富良野出身の写真家 那須野ゆたか氏の写真を展示する「森の写真館」、富良野出身のアーティストの作品や富良野のお土産を販売する「彩の大地館」、「森のレストラン」「森のキッチン」などもあります。

「森のレストラン」では、富良野スープカレーや富良野産ぶどう100%のぶどう果汁ジュース、いちごソフトクリームがオススメ。「森のキッチン」では、ふらのチーズ工房で作られたチーズケーキやラベンダークッキーなどがお土産として人気です。マイナスイオンたっぷりの森の中、ひと息つくにはいいところです。ここはドラマファンでなくても是非訪れて欲しいですね。

石の家と最初の家。黒板五郎が今にも現れてきそうなリアル感にびっくり!

石の家と最初の家。黒板五郎が今にも現れてきそうなリアル感にびっくり!

写真:斎 信夫(いつき)

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麓郷の森から車で数分のところにあるのが「五郎の石の家」と「最初の家」。「五郎の石の家」(五番目の家)は、「北の国から ’95 秘密」で登場した石で出来た家です。

実はここ、2回訪れたことがあるのですが、まだ特別編が制作されていた頃は、黒板五郎がまだ住んでいるという設定の為に家の中には入れず、少し離れた展望台からしか見ることができませんでした。でも、2回目(2009年)に訪れた際は、家の前どころか中に入ることも出来るようになっていました。昔訪れてガッカリされた方は、もう一度訪れてみるのもいいかもしれませんよ。

家の中には、ドラマで使われていた仕事の道具や台所用品などがあり、テーブルの上にはお酒の瓶、仕事着やタオルなども干されていたりして、まさにドラマの世界そのもの。今にも黒板五郎がひょい!と現れてきそうなほどのリアル感に圧倒されます。

「最初の家」は、「北の国から」放映25周年を記念して2006年の秋に「五郎の石の家」近くに復元されました。黒板五郎と純、螢が最初に富良野にやってきて、廃屋を修理して力を合わせて建てた家ですね。こちらも中に入ることができます。黒板五郎が着ていた背広がハンガーにかけられていました。どの家もリアル感を追求してるのがすごいです。

「五郎の石の家」から車で10分ほどの道路沿いには、「拾って来た家−やがて町」があります。
入り口には・・・

「物がこんなに捨てられて行くなら、オイラ、拾ってきて生き返らせてやる!」

・・・という黒板五郎のドラマのセリフが!
大量消費社会への警鐘なんでしょうね。
エコが求められている今の時代にも訴えかけるものがありますね。

ここには、「五郎さんの四番目の家」「雪子さんのアトリエと住居」「正彦とすみえの家」、そして、最終作「北の国から 2002 遺言」に登場した「純と結の家」の4棟の家が建っています。
廃材アート?とでも思えるような遊び心のあるユニークな建物は、ドラマに興味のない方でも楽しめますよ。

新富良野プリンスホテルの中にもロケ地が!夜のニングルテラスはロマンチック♪

新富良野プリンスホテルの中にもロケ地が!夜のニングルテラスはロマンチック♪

写真:斎 信夫(いつき)

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「北の国から」は富良野町内の様々な場所でロケが行われました。
中でも、新富良野プリンスホテルの中にある「ニングルテラス」でのシーンは覚えている方も多いのではないでしょうか。「北の国から ’98 時代」で、竹下景子演じる雪子おばさんが働いていた「森のろうそく屋」があったところですね。

「ニングル」とは、富良野地方の民話に出てくる森の妖精のこと。アイヌ語でも「こびと」を意味する言葉です。まさに森の妖精が住んでいるかのような幻想的な雰囲気が漂っているのが新富良野プリンスホテルの「ニングルテラス」というショッピングエリア。ここは是非夜に訪れてみてください。森の中に暖かい光が輝いてとてもロマンチックですよ!

倉本 聰氏のテレビドラマ三部作「北の国から」「優しい時間」「風のガーデン」のオリジナル商品が揃っている「富良野・ドラマ館」も2012年にオープン。他にも「優しい時間」で登場の珈琲店「森の時計」、「風のガーデン」のロケで使われた家やブリティッシュガーデンなどもあり、ロケ地巡りで泊まるにはうってつけのホテルといえます。

富良野ロープウェーで富良野の町を一望!紅葉も綺麗!11月からはスキー場に

富良野ロープウェーで富良野の町を一望!紅葉も綺麗!11月からはスキー場に

写真:斎 信夫(いつき)

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新富良野プリンスホテルに宿泊した翌朝は、ホテルのすぐ横にある富良野ロープウェーで、標高900mの山頂に行ってみましょう。ロケ地巡りしてきた富良野の町や十勝岳連峰が一望できます。

秋のシーズンは紅葉も見事!11月半ばには雪が降り始めスキー場になります。黒板五郎や純と螢もここでスキーしたのかな〜?なーんて思いながらスキーを楽しめるのも富良野ならでは。ドラマが制作されていた当時は、実際にロケ隊もこのホテルに宿泊していたそうです。

富良野での「北の国から」ロケ地巡りの見どころをご紹介してきましたが、富良野にはまだまだたくさんの観光スポットがあります。ロケ地巡りだけでも一日は十分かかりますので、余裕をみてスケジュールを立てられたほうがいいですね。各ロケ地間の移動は車でないと難しいですので、レンタカーも必要です。

あと、できれば行かれる前に、DVDやフジテレビオンデマンドでドラマを見て予習しておくと、より一層楽しめるかもしれませんよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2009/09/23−2009/09/24 訪問

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