写真:土庄 雄平
地図を見る小豆島八十八ヶ所の一番の特徴は”山岳霊場”が多いということ!小豆島は中央の大渓谷・寒霞渓を中心に、島全体が急峻な台地を呈しているのが特徴で、その地形を生かした霊場が多く存在します。その中で代表的な山岳霊場が、第72番札所「笠ヶ瀧寺」。
土庄町から北上し、小豆島観音へ至る手前で左折すれば、崖の中に社殿が設けられている特徴的な外観が目に飛び込んできます。最初「あそこまで本当に行けるのか?」と思ってしまうほど高く険しい様相です。しかし、見た目ほど危なくないので、過度な心配は無用!
写真:土庄 雄平
地図を見る途中、唯一岩肌がゴツゴツした階段があるため、そこだけ注意しましょう。歩きやすいスニーカーなどの靴を履いて、念のため鎖を持ちながら上がれば問題ありません。また上りの距離も短いので、体力面が不安な方も大丈夫!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして上りきると、岩肌の間に作られた社殿が現れ、その窓からは小豆島の地形と海を見渡す大展望が広がります。この美しい景色を眺めれば、達成感を感じること間違いなし!渓谷と霊場が組み合わさる小豆島だからこそ見られる絶景ですね。
<笠ヶ瀧寺の基本情報>
住所:香川県小豆郡土庄町笠ケ滝乙56
入山時間:8時〜14時(安全のため)
電話番号:0879-62-1017
アクセス:土庄港から車で10分
写真:土庄 雄平
地図を見る他にも代表的な山岳霊場が、第18番札所の「石門洞」。日本三大渓谷美の一つ「寒霞渓」にある裏八景のトレッキングルートに位置しています。小豆島南部の草壁港から県道29号・小豆島ブルーラインを走り、寒霞渓ロープウェイの紅雲亭駅へ行く途中にある登山口から登れば、約20分で到着です。
写真:土庄 雄平
地図を見るすると目の前には、洞窟の中に設けられた朱色のお堂が現れ、傍らには石彫りの不動明王!寒霞渓ならではの地形と調和した境内に思わず見入ってしまいますね。夏は新緑・秋は紅葉が綺麗なのもポイントです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして、そのお堂の向かいには、この霊場の名称になった「石門洞」が!1300年前の火山活動により、大きく円形の空間を呈し、石の門と呼ぶにふさわしい断崖は見応え抜群!石門洞を通して、眺める景色はまるで一つの絵画のような美しさです。少し体力は必要なものの、トレッキング好きなら一度は訪れて欲しい小豆島の穴場スポットと言えるでしょう。
<石門洞の基本情報>
住所:香川県小豆郡小豆島町神懸通乙168
電話番号:0879-82-2160
アクセス:草壁港から裏八景登山口まで車で10分、登山口から徒歩20分
写真:土庄 雄平
地図を見る島の中でも棚田が展開し、里山の雰囲気を見せる中山地区。海のイメージが強い、いわゆる離島の雰囲気とは対極的で、色濃い緑と豊かな湧水に恵まれたエリアです。そんな素朴な魅力が光るこの中山地区に位置する霊場が第44番札所「湯船山」。
小豆島南部の池田港から県道252号線を走り、殿川ダムから流れる伝法川を過ぎた地点で、右折して山道を車で上っていくと辿り着くことができます。
写真:土庄 雄平
地図を見る元々12世紀に地蔵菩薩を本尊とする蓮華本堂が建てられ、仏教の信仰対象になりましたが、廃寺になると「湯船山」として地域を見守る存在へと転化しました。その背景には、境内に湧く名水「湯船の水」の存在が挙げられるでしょう。
甘みのある美味しいこの水は、地域の暮らしを支える"中山千枚田"を潤し、恵みとして豊かなお米をもたらしました。自然と人間の共存こそが、小豆島にある霊場の"カタチ"を作り上げているということを実感できますね。
写真:土庄 雄平
地図を見る境内からは、一般的によく見られる角度とは、また違った角度から中山千枚田を眺めることが可能。渓谷に抱かれている景観が特徴的ですね。夕暮れ間際にはオレンジ色に染まる温かみのある景色を見せてくれます。
<湯船山の基本情報>
住所:香川県小豆郡小豆島町中山杉尾1384
アクセス:池田港から車で10分
写真:土庄 雄平
地図を見る醤油作りが盛んな島東部・小豆島町苗羽(のうま)地区に位置する第8番札所「常光寺」は知る人ぞ知る名刹。なぜなら、この常光寺は小豆島有数の歴史を誇るお寺だから。創建は平安時代で開いたのは、かの有名な弘法大師・空海です。お寺正面の山門がとても立派で、格式の高さを物語ってくれますね。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんなこのお寺の代名詞と言えば、寺名を冠した桜「ジョウコウジザクラ」でしょう。ソメイヨシノと似ているものの、品種は特定できておらず、ソメイヨシノと寒桜の混合品種と推察されているこのお寺固有種で、花形が大きいのが特徴的!境内に2株ほど植わっています。
写真:土庄 雄平
地図を見る桜の中では3月中旬とやや早咲きで、島の霊場へ春の訪れを知らせてくれる桜として親しまれています。ぜひ、その淡く可愛らしい姿に癒されに拝観してみては?草壁港・坂手港のどちらとも近いため、旅行プランに組み合わせやすいのも嬉しいですね。
<常光寺の基本情報>
住所:香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1529
電話番号:0879-82-2180
アクセス:坂手港・草壁港から車で10分弱
海と山が近接し、島一帯に大渓谷が展開する「小豆島」。そこには豊かな自然と人の営みが共存した風景が広がります。その代表的な存在こそ、今回紹介した「小豆島八十八ヶ所」の霊場でしょう。一つとして同じものはなく、その場所ごとに形作られた霊場の"カタチ"。渓谷・湧水・町・花など、そのバリエーションは実に様々です。霊場を旅へと組み込めば、小豆島をより深く知り、満喫できること間違いないので、ぜひ一度計画してみてはいかがでしょうか?
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/17更新)
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