写真:菊原 朝香
地図を見る「関子嶺大旅社」で日帰り入浴をする場合、大浴場、家族風呂、温泉付客室の3つのチョイスがあります。とにかく安く済ませたいのであれば、入浴だけの大浴場や家族風呂へ。ゆったり落ち着いて過ごしつつ入浴したいのであれば、ぜひ温泉付客室を。
台湾の温泉は、家族風呂や温泉付客室といった個室風呂の場合は自分でお湯をためます。「熱温泉水」と書かれた蛇口をひねると、いきおいよくどぼどぼと豪快な音をたてて熱い湯がほとばしります。浴槽にみるみる溜まっていく温泉の色は、グレーでも灰色でもなく、まさに「ねずみ色」。泥湯という感覚よりも、ねずみ色の湯と言った方が正しいかもしれません。
感触はさらさら、少し泥の滑らかさやぬめりを感じるといった風。ドロドロを期待しているとちょっと肩透かしをくらいます。強烈な油臭がしますが、泥湯特有の硫黄の香りがしないのが一番の特徴。とは言え、強烈な油臭というだけで、温泉マニアならばテンションアゲアゲ!
写真:菊原 朝香
地図を見る熱すぎる場合は加水できます。源泉に近く、かつ源泉温度が高いので、熱いと感じたらすぐ加水しましょう。とても成分が濃いので、ちょっとやそっと加水したくらいじゃ泥湯の個性は失われません。日本にも泥湯はありますが、さらさらしていながらも身体に優しくまとわりつくとろとろとした滑らかさは、「関子嶺温泉 関子嶺大旅社」ならでは。
関子嶺温泉は、関子嶺大旅社以外にももちろんたくさんの温泉施設があります。しかし、源泉によってまた源泉からの距離や高さで、各施設によって湯の持つ特徴が少しずつ違ってくるので、他の施設と入り比べてみるのも面白いのです。
写真:菊原 朝香
地図を見る湯あがりはぽっかぽかで汗が次から次へと湧き出てくるほど。特別なスキンケアをしなくても、肌がしっとりと柔らかくなっているのがわかります。泥と温泉水の絶妙な配分が、角質や皮脂の取れすぎを防ぎ、保湿してくれているのでしょう。ドロドロであればいいというわけではないのが、関子嶺大旅社の湯につかるとよくわかります。
バスタオルもフェイスタオルも常備されています。濡れても平気な浴室スリッパもあって、身体1つで訪れても入浴可能なのがうれしいです。
写真:菊原 朝香
地図を見るとにかく安く済ませたいのであれば、入浴だけの大浴場や家族風呂へ。ゆったり落ち着いて過ごしつつ入浴したいのであれば、ぜひ温泉付客室を。冷蔵庫やエアコン、スリッパといったものの他に、タオル類、シャワーキャップ、歯ブラシセットなどのアメニティも用意されています。
写真:菊原 朝香
地図を見る廊下にテーブルや椅子があるので休憩することはできますが、外廊下なので、暑い日は汗がなかなかひきませんし、何より人目が気になってくつろげないという人もいるはず。客室ならエアコンがついていますし、ベッドやテーブル、椅子もあります。泥湯で火照った体を冷ましつつのんびり過ごせるので、女子旅には温泉付客室をオススメします。
写真:菊原 朝香
地図を見る建て増ししながら施設を大きくしていったのか、廊下や階段が複雑に入り組んでいて、さながらRPGゲームのダンジョンのよう。方向音痴の人は確実に迷子になるので、自分なりの目印を見つけておきましょう。自分の客室に戻れないどころか、建物から出られなくなるかも!?
写真:菊原 朝香
地図を見る湯あがりに台湾ビールやコーラはいかが?受付では、良く冷えた飲み物が売られています。野菜ジュースやコーヒー、お茶、ミネラルウォーターと、種類が豊富で色々選べます。
ちなみに、温泉付客室で入浴を楽しんだ人は、客室にミネラルウォーターのペットボトル(500ml)が2本付いてきます。ただ常温なので、冷えたものが飲みたい場合はこちらで買いましょう。客室に冷蔵庫はありますが、冷えるまでには時間がかかりますしね。
写真:菊原 朝香
地図を見る宿泊する場合は素泊まりのみですが、地元でとれたミニトマトやミカンなどの野菜やフルーツ、そしてカップ麺も売っているので、簡単な物でもよければ館内で食事を済ませることも。また、ちゃんとした食事をとりたければ、周辺の食堂へ。関子嶺大旅社は温泉街の中にあるので、周りには数軒の食堂があり、食事の心配はいりません。
写真:菊原 朝香
地図を見るおみやげとしてオススメなのは、関子嶺温泉の泥。泥パックとしても入浴剤としても使える、優れものです。お得な大容量のプラスチック容器入り(55NTD)は自宅用、キレイに包装紙で梱包されたもの(30NTD)は誰かへのおみやげ用にどうぞ。包装された方は、使い方も記載されています。日本語でなくても、漢字なので大体読めてしまいます。
関子嶺温泉の泥は、台南市政府が指定した施設でしか手に入りません。とても貴重なものなんです。ぜひ購入して、自宅でも関子嶺温泉の泥湯の恩恵にあずかりましょう。目指せ、しっとりうるうる肌!日本に持ち帰る際は、預ける荷物へ入れることを忘れずに。泥の成分がX線検査にひっかかるので、空港のセキュリティチェックで止められて面倒なことになりますよ。
写真:菊原 朝香
地図を見る「関子嶺温泉 関子嶺大旅社」への行き方ですが、台北や高雄からなら、日本の新幹線に当たる「高鐵」か、普通の鉄道「台鐡」で。さらに「高鐵嘉儀駅」からタクシー、もしくは「台鐡嘉儀駅」からタクシーかバスになります。時間がかかっても節約したい人は、台鐡とバス「嘉儀客運(7214路)」がオススメです。
台湾はかなり公共交通機関が安いので、迷わず確実に着きたい、時間のロスをなくしたい、というのであればタクシーを。タクシーも格安なので、特に複数人で乗るならタクシーが間違いありません。
「高鐵嘉儀駅」のバス停からも「台湾好行(33)」が1日4本出ていますが、金〜月曜&祝日のみ運行なので要注意。また、バスは悠遊カード(EasyCard)を使うと安くなるので、多めにチャージしておきましょう。
写真:菊原 朝香
地図を見る関子嶺大旅社は、日本統治時代からある老舗。当時は「龍田屋」という名前でした。現在も、入り口には「関子嶺温泉ホテル」と書いてあります。古いですが、掃除は行き届いていて快適。宿泊となると女性にはハードルが高いですが、日帰り入浴する分には問題ありません。
日本語はあまり通じません。たまに片言で日本語がわかるスタッフがいる程度。むしろ英語も通じない場合もあるので、ジェスチャーと筆談とスマホの翻訳アプリなどを駆使しましょう。
宿泊希望の場合ですが、公式サイトもなければ予約サイトにも登録していないので、ネットからの予約は事実上不可能です。電話予約のみ可能なので、中国語で話す、もしくは話せる人に頼んで予約するしかありません。
それも無理だけどどうしても泊まりたい!のならば、直接突撃しちゃいましょう。実は空いていることも多いので、当日いきなり行っても泊まれることが多いのです。他にもホテルや旅館は周辺にたくさんあるので、満室の場合は他の宿泊施設へ。
台湾は客室単位で料金を支払うので、1人でも2人でも支払う合計金額が変わりません。例えば客室料金が600NTD(日本円で約2,100円前後)となっている場合、2人ならば1人あたりの負担が半分の300NTDになります。
節約したいなら、2人以上での旅が断然オトクなのです。また、日本のように大浴場ではなく個室風呂文化が一般的な台湾では、入浴中に体調不良が起きた時のため、2人以上でなくては受け付けてくれない場合もあるので、湯めぐりをするなら複数人で行くのが間違いありません。
日本名:関子嶺(かんしれい)温泉ホテル
住所:732台南市白河區關子嶺20號
電話番号:+886-6-682-2917
※英語も日本語も通じない可能性が高い
アクセス:高鐵嘉儀駅よりタクシーで40分前後(片道900NTD前後)もしくはバス「台湾好行(33)」(片道115NTD、金〜月曜&祝日のみ運行)に乗車「寶泉橋」バス停下車徒歩約4分、または台鐡嘉儀駅よりタクシーで約40分(片道900NTD前後)もしくは嘉儀バスターミナルで「嘉儀客運(7214路)」(片道90NTD)乗車バス停「好漢坡」下車徒歩約2分
※バスは悠遊カード(EasyCard)を使うと安くなります
入浴料金:
2人用温泉付ベッドルーム 600NTD(平日3時間・休日2時間まで)
4人用温泉付ベッドルーム 1,000NTD(平日3時間・休日2時間まで)
入浴のみ(大浴場もしくは家族風呂) 250NTD(1時間まで)
宿泊料金(素泊まりのみ):
2人用温泉付ベッドルーム 平日1,500NTD・休日1,800NTD
4人用ベッドルーム 平日2,200NTD・休日2,800NTD
※すべて税込金額
2019年12月現在の情報です。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
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