写真:木内 つばめ
地図を見る台南グルメで有名なのが牛肉湯。鮮度の高い生肉にさっとスープをかけただけのシンプルなものですが、これは1度食べたら深く体に刻まれるくらいの美味しさ。食べたことのある方は同感いただけるでしょう。しかし台北で牛肉湯となると、これがなかなか見つけられない幻レベルのグルメになってしまうのです。
そこで「台北でも新鮮な牛肉料理が食べたい!」という方におすすめしたいのが「御牛殿」。店舗を訪れるとわかるのですが、見た目も中身も完全にお肉屋さんです。お店の奥にテーブルがあり、そこが食堂のようなスペースになっています。精肉店だからこそ、フレッシュな牛肉が主役となるメニューが成り立つわけです。
写真:木内 つばめ
地図を見る御牛殿の看板メニューは「刺身牛肉麺」。麺・スープ・お肉・野菜の4つが基盤で、メインとなるお肉においては、ロース、ヒレ、リブなど部位を選ぶことができます。使用されているお肉は自社の牧場で無農薬の餌を与えて育てた国産牛。
一口サイズに切りそろえられた牛肉が生で登場するから、まさに「刺身」なのです。日本語のメニューもあり、また壁には部位を説明した案内も。自分の好みでじっくり選んでみてください。
写真:木内 つばめ
地図を見る生肉が盛られた麺とは別に、スープはポットで登場。熱々のスープは店員さんがゆっくりかけてくれます。すると赤く湿っていたお肉がふんわりとピンク色へ。最終仕上げはテーブルで行われて完成に至る…この注文して実食するまでの過程が他店の牛肉麺とはだいぶ違います。
出来立てホヤホヤの牛肉麺を食す際のポイントは自分がいいと思ったタイミングでお肉を取り出すこと。スープに入れたままだと熱が通り過ぎたり、旨味が流れ出てしまうので、自分の好きな具合で引き上げましょう。
スープで浅く熱を通しただけなので、お肉は潤いを残したまましっとりと柔らか。肉本来の甘みが口に広がります。新鮮なお肉をおいしく食べるにはまさにぴったりの調理法と言えるでしょう。
写真:木内 つばめ
地図を見る味の決め手となるスープは2種類から選択できます。1つは「清燉」という物。これは出汁を効かせた透明感のあるあっさり目のスープ(写真)。さっぱりと食べたい方、肉本来の旨味をより明確に堪能したい方は清燉がおすすめ。料理と一緒に用意される豆板醤やお塩で、肉を違った角度から味わってみたい場合も清燉の方がわかりやすいでしょう。
もう1つのスープ「紅燒」は醤油ベース。野菜などでとったまろやかな出汁に八角などのスパイスが効いたものですが、辛さはほとんどありません。台湾らしい風味で、全部飲み干したくなるようなスープです。麺とスープの絡みもしっかり味わいたいなら紅燒がおすすめ。麺は柔らかめの白い太麺で、肉を引き立てるかのようにシンプル。スープを紅燒にすることで、肉を完食した後も、残った麺とスープのハーモニーを最後まで楽しめます。
子供連れのツーリストにも御牛殿の刺身牛肉麺はぜひおすすめしたいメニュー。お肉も麺も柔らかいので噛みやすく、なんといっても目の前でスープをかけるというパフォーマンスは子供にも絶大なインパクトを与えてくれます。
写真:木内 つばめ
地図を見る東門エリアは魅力的な美食街。周辺でちょい食いをしたい方に麺類はちょっと重めかもしれません。御牛殿は看板メニューの刺身牛肉麺の他に、麺のないお肉だけのスープも。冒頭でお話ししたいわゆる牛肉湯と同じスタイルなのですが、これも唸る美味しさ。肉の旨味に集中してさっと食べられる、美味しいとこどりの食べ歩き派には嬉しいジャストサイズです。
逆にボリュミーなステーキもあります。ドレスコードも不要で、台湾の人々の営みを肌で感じながらお肉屋の奥で食べるステーキは絶品。台湾に来てステーキという発想はなかなかないでしょうが、ガツンと肉を食べたい時に御牛殿はうってつけの場所。台湾産の牛肉をたっぷりと堪能できる、ステーキでありながら「台湾ならでは」を外さずに食べられる場所はなかなかありません。
旅は体力勝負。お肉は歩き疲れた体の疲労回復にぴったりです。ぜひ御牛殿で上質なお肉をカジュアルに食べて、エネルギーたっぷりの台湾旅行を楽しんでみてはいかがでしょう。
住所:台北市中正區臨沂街70號
電話番号:+886-0223563468
営業時間:10:30〜15:00、16:00〜20:30
アクセス:MRT東門駅から徒歩約2分
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/7更新)
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