観光客に大人気のトランツアルパイン鉄道は一日にわずか一本。午前8時15分にクライストチャーチ駅を出発します。事前に予約したバウチャーをクライストチャーチ駅のカウンターで指定席券に交換して乗車しましょう。改札はなく、発車後に検札があります。客車はA号車からF号車まで、開放的な大きな窓、天井部分までカーブしたガラス窓があり、ニュージーランド南島の雄大な景色を眺めることができます。
自席ポケットにメニューがありますが、客席への車内販売はありません。客車中央C号車がカフェ車両で、サンドイッチやサラダ、ドリンクなどの販売をしています。列車出発前から販売が始まり、朝食なしで乗車した人たちや、熱い飲み物を買い求める乗客でたちまち行列ができます。豊富なサンドイッチ類やコールドドリンク、コーヒーなどホットドリンクも購入できます。
メニューに「すぐに売り切れます」とあるので、朝食がまだの方は早めにC号車で購入しましょう。列車内ですがクレジットカードもOKです。カフェ車両には、車いすの方用の座席やトイレもあります。
出発前は客車内が乗客で混雑するので、C号車への移動はホームを歩くと楽ですよ。車両連結部などにゴミ箱はなく、列車担当スタッフがゴミ集めに来ます。
朝食を済ませたら、展望車を確認しておくといいですよ。列車はF号車が前方、F号車の前にガラスのないオープンエアーの展望車(写真)が連結されていて撮影に最適です。客車内からも絶景ですが、オープンエアー展望車からはさらに素晴らしい視界と季節の風を体感しながら絶景を楽しめますよ!
2019年にリフォームされ、安全柵がより高い位置に調整されました。一旦この車両から絶景を眺めると、その魅力にくぎ付けとなり、長時間滞在することになる可能性が高いので、夏季でも暖かい服装がオススメ。
クライストチャーチ駅を出発すると、ロールストン駅、ダーフィールド駅、スプリングフィールド駅に停まります。クライストチャーチの工業地帯から広大な牧草地帯を抜けてくると、冒頭でご紹介した展望車の場所取りに、少しずつ乗客が集まってくるのです。
スプリングフィールド駅を超えると右側に深い渓谷が見えてきますよ。川によって深くえぐられた渓谷の景色が楽しめます。以後しばらく列車右側に絶景が続きます。
渓谷は一層深くえぐり、川は岩の間を流れて行きます。峡谷に架かる橋を渡るときや絶景ポイントでは、列車はスピードを落としたり停車したりして乗客を楽しませてくれます。
そして、山あいを走るトランツアルパイン鉄道の車内放送が「15ほどトンネルを抜けていきます」と伝える頃には、展望車内はカメラやスマホを携えた乗客でごった返します(写真)。早めに展望車に行き、一列目でカメラを構えたり景色を堪能するのがオススメです。引き続き絶景の渓谷は列車の右側です。
トンネルを抜けた数秒がシャッターチャンスです。すぐに次のトンネルに入るのでシャッターチャンスをのがさずに景色を楽しみましょう。
雪山ばかりか荒涼とした山肌も見ることができます。
トンネルが続く地域を抜けると湿地帯となり、視界が一気に開けますよ。トンネルが無くなりしばらく開放的な湿地帯が続くので、景色をゆっくりと堪能できます。
牧草地に牛や羊の群れが放し飼いの、のんびりした景色も楽しめます。
展望車で体や指先が冷えてくる頃に、湿地帯が終わります。
アーサーズパス駅が近づくと、峡谷の幅が広がり大パノラマとなります。景色は列車右側も左側も絶景となり、乗客たちは少しずつ自分の席へ戻り始めますよ。どこから、どこを見ても絶景が堪能できるのです。まさに「絶景列車」の醍醐味です!
湖の向こうに一直線に伸びる道路は、雪山に向かって行きます。
アーサーズパス駅手前では、ビーレイ川の広大な川原が広がってきます。標高737メートルのアーサーズパス駅には午前10時30分過ぎに到着します。この駅では乗客のために5分ほどの停車時間があり、記念写真を撮ったりできますよ。
住所:Addington, Christchurch 8011
電話番号:+64-800-872-467(トラベルセンター&チケットオフィス)
アクセス:クライストチャーチ中心部からタクシーで15分ほど
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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