指宿市山川大山にある「西大山駅」は、JR日本最南端に位置する九州指宿枕崎線の小さな無人駅。駅周辺は「薩摩富士」と称される開聞岳を背景に、1月頃は指宿の市花である菜の花、8月頃にはひまわりが見ごろを迎え、花の絨毯が広がります。
そんな無人駅には、大切な人の幸せを祈りながら願いの数だけ鐘を鳴らして幸せを呼び込める「幸せの鐘」が設置されています。また、大切な人に普段は伝えることが出来ない気持ちを手紙にしたため、伝えることができる「幸せを届ける黄色いポスト」、再訪が楽しくなる「旅の思い出ノート」など、幸せへと導くアイテムが揃っているので、駅の駐車スペースに車を止めて、しっかり幸せを呼び込みましょう。
菜の花をイメージした指宿の黄色いポストは、風水的にも楽しみごとや金運の望みを叶えてくれるポジティブな色。そんな指宿のポストをイメージした黄色い貯金箱ポストが、駅に隣接する観光案内所も兼任する「直売所かいもん市場久太郎」で購入できます。また、年賀はがきを販売する時期には、西大山駅前でも出張販売するので、運が良ければ年賀はがきの粗品として黄色いポストの貯金箱が入手できるかも!
「直売所かいもん市場久太郎」では、切手や通常はがき、専用絵はがき、「JR日本最南端の駅到着証明」の販売も行っています。
<基本情報>
住所:鹿児島県指宿市山川大山860-2
電話番号:0993-34-0132(かいもん市場 久太郎内)
アクセス:JR西大山駅 下車
西大山駅から車で約4q、薩摩半島最南端の長崎鼻にある、龍宮城をモチーフにした「龍宮神社」に到着。
長崎鼻は豊玉姫(乙姫様)と山幸彦(浦島太郎)が出会い、結ばれた、竜宮伝説発祥の地であり、「龍宮神社」には豊玉姫が祀られています。そのことから龍宮神社は縁結び神社として知られ、連日、国内外から多くのカップルが参拝に訪れます。
龍宮神社の参拝は、ウミガメのモチーフがかわいい手水舎で身を清め、写真映えする朱色の龍宮城(本殿)や境内の外にあるウミガメの石像に貝殻祈願をして、お願い事をします。
本殿で行う貝殻祈願は、100円で貝殻を購入し、貝殻の内側に願い事を外側に名前を書き込みます。
書き終えた貝殻は文字を上にして、かめ壺の中にそっと奉納。最後に本殿正面に立ち、鈴を鳴らして願い事を念じます。ご利益は、縁結びや良縁、商売繁盛、家内安全、古くから海の神様としても崇められているため航海安全や大魚祈願など、多岐にわたります。
かめ壺や後ほど紹介するウミガメの石像に奉納された貝殻がいっぱいになると、境内にある大きな貝塚に移されて半永久保存されます。
<龍宮神社 基本情報>
住所:鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水1581-34
アクセス:JR山川駅から 車で約15分
境内を出て、日本百名山、新日本百名山及び九州百名山にも選定されている「開聞岳」と朱塗りの玉垣を背にして、長崎鼻の岬まで歩いていきましょう。天気のいい日には、屋久島や竹島、硫黄島を望むことができます。
しばらく歩くと、ウミガメ祈願ができる浦島太郎とウミガメの石像が現れます。祈願方法は、女性は右から、男性は左から2回まわった後、ウミガメを撫でてお願い事を念じます。
若返り祈願は亀の顔、健康祈願と合格祈願、良縁祈願は亀の頭、子宝祈願は亀の背中と、お願いする内容によって撫でる部分が違うので、間違わないようにしましょう。
さらに遊歩道を進むと、長崎鼻の先端にある「薩摩長崎鼻灯台」に到着。この白亜の灯台は、ふたりの未来を見つめる場所として鹿児島県では初となる「恋する灯台」に認定されています。昼間の青い海と空も素敵ですが、情緒が増す黄昏時も恋する2人におすすめ。
<長崎鼻 基本情報>
住所:鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水長崎鼻
電話番号:0993-22-2111(指宿市観光課)
アクセス:JR山川駅から車で約15分
開運や祈願ができる指宿最南端のハッピースポットは、幸せと優しさに満ちた場所なので、指宿観光に組み込んで訪れてみてくださいね。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
くまの くま
イラストも文章も写真も手掛ける、フリーイラストレーター。独身時代は海外、結婚後は国内も出かけるようになりました。工場見学、温泉、コスプレ、食虫植物や熱帯植物、蝋細工に感興をそそります。海外記事では暮ら…
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