写真：市川 芽久美
地図を見るエクアドルの首都キトから車で4-5時間ほど北上した、コロンビアとの国境に程近い場所に「エンジェル 生態保護区(Reserva ecologica El Angel)」があります。標高は、3400-4200m。
写真：市川 芽久美
地図を見る富士山ほどの高さのこの場所に現れる高地湿原。この保護区には、フライレホン(Frailejon)、別名エスペレティア(Espeletia)というヒマワリ科の多年生の低木が一面に広がり、何とも不思議な景色を生み出しています。
こんな高地でも成長し続ける秘訣は、フライレホンの葉にあります。羽毛のような毛に覆われた葉は、古くなっても落ちる事なく幹を寒さや乾燥から保護する重要な役目を果たしているんです。
また、1年に1-2㎝しか伸びないと言われるフライレホン。ここには10mもの高さのものまであり、その歴史の長さにも驚かせれます。
写真：市川 芽久美
地図を見るひまわり科というだけあって、黄色い多くの花を咲かせます。ミツバチもこの花の蜜を目当てにやってきます。時折姿を見せる、野ウサギ、メガネグマなどの哺乳動物も生息するフライレホンの森。可愛らしくもあり奇妙でもあり…何ともユニークな不思議な景色を楽しませてくれます。
＜エンジェル生態保護区の基本情報＞
住所：Streets Riofrio and Sucre. El Angle. Carchi Province
電話番号：+593-6-297-7597
営業時間：毎日7:30から14:00までの入場、17:00閉場
写真：市川 芽久美
地図を見るこの保護区のあたりには、ポリレピス(Polylepis)というバラ科の木も多く茂り、何層もの茶色い紙が重なり合っているような樹皮が特徴です。
そんな木々に囲まれた場所に宿泊施設、ポリレピス・ロッジ(Polylepis Lodge)があります。
写真：市川 芽久美
地図を見るエル・エンジェル 生態保護区に来たら、このロッジが一番オススメの宿泊施設です。宿泊料金には、夕食、朝食、そしてエンジェル保護区や、ポリレピスの森をガイドとともに散策するアクティビティーなど全て含まれており、まさにこのエリアの大自然を知るためのロッジ。
寒い山岳ロッジには嬉しい、暖かい室内の石風呂がついたスパエリアも宿泊者なら自由に利用可能です。こんな山の中で、ミストサウナ、ドライサウナ、箱蒸し風呂など、充実したスパ施設に驚かされます。
写真：市川 芽久美
地図を見る石と木で作られたロッジの建築デザインも、とても素敵です。レストラン棟は水の上に建てられ、水の流れと魚の泳ぐ姿を楽しむことができる珍しいスタイル。食事も、エクアドルの食材を使った美味しいエクアドル山岳料理です。
写真：市川 芽久美
地図を見る部屋のスタイルも、ジャグジースパ付きのスイートから、バス・トイレ共有の部屋まで、旅のスタイルに合わせて選択可能。
レセプションのある棟は、暖かいドリンクをいつでも無料で飲むことができるバーや、暖炉、書斎など充実した共有スペースになっています。コーヒーや紅茶の他にも、このエリアで採れる高山病にも効果があるズンホ(Zunfo)茶がありますよ。
何だか不思議な妖精が現れそうな、何百年も昔からのフライレホンの森と、ポリレピスロッジ。不思議な森の世界へぜひ訪れてみてはいかがでしょうか？
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
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