写真:安藤 美紀
地図を見る山中温泉周辺は、もともとサイドメニューでアイスを出していたお店が多く、町を歩けば棒…じゃなくて、アイスに出会える温泉地でした。
しかし、まだその存在は知られておらず、アイスを食べていたのは地元っ子ぐらい。そこに目をつけ、2017年に「アイスストリート」を誕生させたのが、創業60年以上の老舗中華料理店「長楽」2代目の二木克治さんです。
初めは23店舗でスタート。現在は、山中温泉のメインストリート「ゆげ街道」や「湯の本町通り」を中心とした34店舗で、個性あふれるアイスを販売!お店の前に「アイスストリート」の旗が出ていたら、アイスを取り扱っている証です。
写真:安藤 美紀
地図を見る「アイスストリート」がスゴイのは、斜め上を行くメニューがたくさんあること!
先程ご紹介した「長楽」でも、バニラアイスに自家製ラー油を練り込んだ、「てんぽ〜なラー油アイスクリーム」(324円/税込)を販売しています。このアイス、後がけラー油で辛さも自在。辛みと甘みが生み出す絶妙なコントラストを楽しんでみてください。
丸1日熟成させた皮を使った手作り餃子もおすすめ!
写真:安藤 美紀
地図を見る「アイスストリート」をとことん楽しむには、まず山中温泉観光案内所でパンフレットを手に入れて、一通り目を通しておくのがポイント。
中身は普通のパンフレット…かと思いきや、これがかなり面白い!
各店舗に「店主の似顔絵+つぶやき付スタンプ」が置いてあって、アイスを食べた店舗でスタンプを押すと、オチがつく仕組み。例えば「長楽」には、「カプサイシンたっぷり」のコメントが書かれていますが、スタンプを押すと「カプサイシンたっぷり、でもやせない」の一文が完成します。
写真:安藤 美紀
地図を見る昔からある「山中薬局」も「アイスストリート」に参加しているお店の一つ。
2代目店主の紺谷欽夫さんが取り扱うのは、薬だけではありません。店頭には、友人が作ったという漆塗りのゴム鉄砲やお箸、奥様お手製の毛糸の帽子も置かれています。
「え、薬局でコレが?」そんなギャップを楽しんでみてください。
写真:安藤 美紀
地図を見るそんな山中薬局で食べられるアイスが「大麦若葉入りアイスクリーム」(340円/税込)。
グリーンの背景に「大麦若葉」の文字。乳酸菌入りで、便秘気味の人にジワッと響きます。食べてみると、ふんわりやわらか。抹茶のような和の風味が楽しめます。
写真:安藤 美紀
地図を見る続いてご紹介するのは、ハイカロリー上等のアイス!
すき焼きコロッケが人気の精肉店「肉の寿々㐂(すずき)」が作った、「フライドアイスクリーム」(350円/税込)です。バニラアイスにチョコ✕バナナの黄金コンビを添えて、食パンでサンド。アイスが溶けないよう高温でサッと揚げた、独創的でカロリー満点な逸品です。
写真:安藤 美紀
地図を見る昭和初期から営業している「山下自転店」は、わざわざ観光客が三脚を立てて写真を撮りにくるほど人気のフォトスポットです。
酒好きの店主・山下さんの思いをくんで、地元スイーツ店が地元の酒蔵「獅子の里」の酒粕入りアイス「甘酒キャンディ」(200円/税込)を製造。その販売方法が、ちょっと変わっています!
写真:安藤 美紀
地図を見るガラガラ引き戸を開けて中へ。誰もいないとき(いない率高め)は、冷蔵庫の上に置かれた箱の中へお金を入れる無人販売形式です。
実は昔、冷蔵庫が開けっ放しになったことがあり、アイスが溶けてしまったのだとか。そのせいか、今では畳みかけるように「空けたら、閉めてね!」と説くシールが。
店主の嘆き…もとい。アグレッシブな呼びかけも、このお店の魅力です。
写真:安藤 美紀
地図を見る次にご紹介するのは、明治38年から続く老舗和菓子店「山中 石川屋」の銘菓「娘娘(にゃんにゃん)饅頭」をアイスにした「娘娘ソフト」(360円/税込)。
珍しいのは、その食べ方です。おまんじゅうをアイスと一緒にとにかく混ぜる、混ぜる、ひたすら混ぜる。ぐちゃぐちゃにするのが正解です!中のこしあんがアイスに馴染み、優しい甘さに癒されます。
写真:安藤 美紀
地図を見るさまざまなアイスがある山中温泉ですが、その中で最も斬新なのがこちら。
おばあちゃんたちが集う憩いの場、山中総合福祉センター2Fにある「ゆざや珈琲」では、地元・黒崎でとれた「わかめアイス」(350円/税込)を販売しています。※テイクアウトは330円(税込)。
アイスの中には、スプーンが刺さらないほど、大量のわかめがたっぷり!横に添えられた乾燥わかめは、ポリポリかじって楽しみましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る「アイスストリート」のシンボル的アイスが、写真右の「山中温泉菊の湯アイスキャンディー」(200円/税込)。こちらは、なんと温泉の源泉をそのまま使い、食用の菊の花をちらした本気のアイス!購入先は、パンフレットに掲載の「ロゴマーク」をチェックして。半数ほどのお店で購入できます。
そして、御干菓子を詰め込んだ「そっとひらくと」は、「山海堂」の人気和菓子。経済産業省が発表する「日本のお土産500選」にも選ばれた実力派です。そのアイスバージョンが、写真左の「そっとひらくとアイスバージョン」(400円/税込)。デザインや中身は季節ごとに変化。全シーズン制覇したくなるかわいさです!
写真:安藤 美紀
地図を見る横に長〜い山中温泉。端から端まで行こうとすると、直線距離は4〜5kmほど。正直、歩くのは大変です…。そこでおすすめしたいのが、山中温泉観光協会(山中座の中)が貸し出している電気自動車や電動アシスト自転車。
電気自動車があれば、アイス巡りをした後で、お隣りの山代温泉までサクッと足を伸ばせます。さらに山中温泉に泊まる方は、宿泊者限定の割引設定も!
写真:安藤 美紀
地図を見る山中温泉には、絵になる橋がいくつも架かっています。アイスと一緒に、橋巡りも楽しみましょう!
総檜造りの「こおろぎ橋」は、「そっとひらくとアイスバージョン」の秋版でも描かれていた、山中八景の一つ。20年に一度の架替工事が2019年10月に終わり、新生「こおろぎ橋」として生まれ変わりました。
周囲は渓流と森の木々に囲まれて、マイナスイオンたっぷり。下から橋を見上げると、風情ある写真が撮れます。
写真:安藤 美紀
地図を見る大鍋でカニとアマエビを炊く、山中温泉の冬の風物詩「かに汁大鍋」。道場六三郎さんがレシピを監修。そして、器もお盆もすべて山中漆器です。このカニ汁、なんと1杯300円!寒い冬&アイスを食べた後に嬉しいほかほかな1杯を、ぜひご賞味くださいね。
<かに汁大鍋の基本情報>
場所:山中座広場
時間:10時〜13時まで。※売り切れ次第終了
期間:11月から翌年3月までの5ヶ月間
山中温泉はアイスの宝庫。似たようなアイスではなく、どれもクリエイティブなのが魅力です!
どこか温泉へ行きたいな…とお考えの方は、山中温泉とセットで、「アイスストリート」を旅のプランに組み合わせてみてはいかがでしょうか。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください
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