写真:浦賀 太一郎
地図を見る野島崎は、千葉県のご当地キャラ・チーバくんで言うと、足の裏の部分に当たり、海岸線の真ん中で、ポツンと南に突起した、小さな岬です。一説には、元々は離れ小島だったのが、江戸時代に大地震があり、海面隆起して地続きになったと云われています。国道410号は海岸線を走り、その風景は、まさに太平洋の波濤を思わせる、ダイナミックな景観が広がります。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る神話に遡るほどに古い伝承では、鹿に農作物を荒らされ困っていた先住民を、四国からやってきた天由布津主(あまのゆふつぬし)命が、鹿の害を除いて助けたと伝えられています。
今でも土地の氏神である下立松原神社では、その伝説にちなんだ「神狩(みかり)神事」が行われているのです。野島崎から1km程東のポケットパークには、野島崎の伝説や歴史に関する屏風型の碑が建立されています。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る遊歩道の東端付近には、「若い海女」の像が設置されています。南房総では、古くから素潜りの伝統があり、5〜9月頃にかけて白浜や千倉地区では、多くの海女(あま)さんが海に潜ります。
毎年夏の始まりには「白浜海女まつり」が開催され、2020年も56回目の開催が決定しています。グルメフェスや郷土民謡、100人もの海女さんが松明を手に白装束姿で海へ入る「海女の大夜泳」など、見どころ満載のお祭りですよ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る野島崎には遊歩道が整備され、散策をするにはもってこいの環境です。日本の灯台50選に選ばれた「野島埼灯台」や、巨大な木造男根を祀った「厳島神社」、「房総半島最南端の碑」など、見所が沢山あります。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る「伝説の岩屋」は、伊豆から渡ってきた源頼朝が立ち寄り、源氏の再興を願掛けているとき、不意の時雨に遭い身を寄せたと伝えられています。「頼朝公の隠れ岩」とも云われる岩屋には、海を鎮め、豊漁をもたらす大蛸の海神が祀られています。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る「房総半島最南端の碑」は、野島埼灯台を正面に見据えることのできる位置に建立されています。せっかく岬の先っちょまで来たのだから、最南端の碑は押さえておきたいところですね!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る多くの偉人や文人墨客が訪れた野島崎ですが、南総里見八犬伝で知られる千葉の雄・里見氏の初代・義実(よしざね)も室町時代に上陸しています。合戦に敗れた義実は、三浦半島から敗走し野島崎に上陸します。
再起を目指す義実は、この地域を支配していた豪族を次々に討ち破り安房(あわ・南房総)を制覇!後に戦国大名としての勢力を築いて行く、安房里見氏の祖となりました。
写真:浦賀 太一郎
地図を見るそんな深い歴史を持つ野島崎ですが、朝日と夕日、夜空いっぱいの天の川も見ることができる岬として、カップルやライダーたちの人気スポットとなっています。岬南端の小高い岩礁の上に設置されたベンチに座ると、視界が海と空だけの絶景となり、カップルで座れば良い雰囲気になること間違いなしですよ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見るベンチはもちろんカップルだけのものではありません。旅の男友達が複数人で楽しげ(ちょっとヤケ気味?)に座って談笑したり、感慨深げに腰かける一人旅の若者など、なにやら様々な人間模様を垣間見ることのできる、岬らしいスポットでもあります。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る千葉県には犬吠埼や九十九里浜といった朝日・日の出の名スポットが多くありますが、房総半島、千葉県、そして関東の最南端である野島崎からも、見事な日の出を拝むことができます。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る元旦の初日の出は犬吠埼ほどではありませんが、道路の混雑が予想されるので、早めの到着を目指すことをおすすめします。朝日に照らされる岩礁も美しく、果てしなく続く外海や、うっすら見える伊豆大島や伊豆半島の影を存分に堪能できますよ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る神話や多くの歴史と関わりを持ち、海女さんの伝統も今に息づく野島崎。千葉へ旅行の際は、是非その最南端・野島崎を目指しましょう!
住所:千葉県南房総市白浜町白浜627-9
電話番号:0470-28-5307(南房総市観光協会)
アクセス:JR内房線館山駅から安房白浜行きバス「野島埼灯台口」から徒歩約10分。広い無料駐車場あり
営業時間:散策自由
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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