写真:手塚 大貴
地図を見る台湾の古都・台南で、春節から元宵節までの旧正月の時期に開催される「普済殿ランタン祭り」。その舞台となるのは、路地の奥にひっそりと建つ小さな廟・普済殿です。
いつもは静かな廟が、旧正月の時期だけ、1000個を超える色とりどりのランタンで埋め尽くされます。その規模、そして美しさには、思わず言葉を失ってしまうほど。これを見るためだけにでも、台南へ訪れる価値のあるお祭りです。
写真:手塚 大貴
地図を見る廟の前の広場に整然と飾られた、無数のランタン。可愛らしいまんまるをしたランタンは、どれも色鮮やかで、まさに壮観な眺め。夜風に揺れる様は、まるで虹が波打っているかのようです。
写真:手塚 大貴
地図を見る実はこのお祭り、2014年に始まったばかりの比較的新しいお祭り。そのせいか、日本のガイドブックにはほとんど情報が掲載されていない、知る人ぞ知るお祭りなのです。
最近では、大阪・中之島で12月に開催される「OSAKA光のルネサンス」で、台南との文化交流プログラムとして、このお祭りの光景を再現。それでもまだまだ知る人は少ないお祭りなので、穴場的なランタン祭りを求める人にもオススメです。
写真:手塚 大貴
地図を見るひとつひとつのランタンを見ていくと、それぞれにユーモラスな絵が描かれていることがわかります。これらはすべて、台南の市民による手描きのランタン。子供から大人まで、「夢」と「幸せ」を込めて描かれたランタンは、見ているこちらまでホッコリした気持ちにさせてくれます。
写真:手塚 大貴
地図を見る干支の動物が描かれていたり、台南の風景、家族の姿が描かれていたり……。中には思わずクスッと笑ってしまう個性的なランタンもあるので、自分のお気に入りランタンを探してみるのもいいでしょう。
写真:手塚 大貴
地図を見る廟の前には、その年の干支の姿をした巨大ランタンも!ちょっと奇抜なこのランタンも、お祭りの人気撮影ポイントになっています。
写真:手塚 大貴
地図を見る美しいランタンが飾られているのは普済殿の境内だけではありません。その東側に延びる國華街にも、色とりどりのランタンがずらり!アーチ状に連なるランタンは、さながら虹色のトンネルのようで、圧巻の光景です。
写真:手塚 大貴
地図を見る光り輝くランタン、その下を行き交う人々の笑顔、ざわめき……。旧正月ならではの楽しげな雰囲気と相まって、まるで夢の中にいるような、幻想的な空間となっています。
写真:手塚 大貴
地図を見るランタン祭りが開催される普済殿は、永楽市場の北、路地の奥に佇むこぢんまりした廟。鳳凰のような形をしていた台南府城において、普済殿は風水八卦の中心にあたり、鳳凰が飛んでいってしまわないようにと、普済殿や周辺に八卦の網のような道を作り、鳳凰を閉じ込めたと言われています。
色鮮やかなランタンは、そんな路地にもずらり。静かな路地にランタンが連なる光景は、どこか不思議な雰囲気を醸し出しています。
写真:手塚 大貴
地図を見る普済殿ランタン祭りにとって、國華街が表口だとすれば、こちらの路地は裏口。賑やかな國華街から普済殿に入るのもいいですが、ひっそりとしたこの路地から入るのも悪くありません。一本の線のようなランタンに導かれて普済殿に入るのは、どこか「千と千尋の神隠し」の世界観にも似た、神秘的な気持ちにさせてくれます。
写真:手塚 大貴
地図を見る普済殿ランタン祭りを訪れたら、近くの神農街にも足を延ばしてみて。ここにもまた、旧正月の時期には彩り豊かなランタンが飾られます。清代の面影が残る路地の風景とともに、ノスタルジックな雰囲気満点です。
写真:手塚 大貴
地図を見る台南に旧正月の訪れを告げる、普済殿ランタン祭り。台湾にランタン祭りは数あれど、これほど美しく、これほど幻想的なお祭りは他に類を見ません。
新たな年への「夢」と「幸せ」が込められた、色とりどりに輝くランタン。訪れる人を自然と笑顔にさせてくれる、秘密のランタン祭りへ行ってみませんか。
住所:台南市中西區普濟街79號
電話番号:+886-6-226-8774
開催期間:2021年2月6日(土)〜3月6日(土)
※ライトアップは18時〜22時
アクセス:台鉄台南駅から徒歩20分
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
手塚 大貴
沢木耕太郎氏の『深夜特急』に出会い、バックパッカーに。いまは「旅」の素晴らしさを伝えたくて、旅行ライターをしています。これまでに、アジアやヨーロッパ、南米などの22か国へ渡航。スポーツ観戦旅行が好きで…
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