マンチェスター 知と美の宝庫「ジョン・ライランズ図書館」

マンチェスター 知と美の宝庫「ジョン・ライランズ図書館」

更新日:2019/12/19 14:03

小野 雅子のプロフィール写真 小野 雅子 わくわく探しの旅ライター
イギリス産業革命時代に綿糸紡績と綿織物業の中心地となったのを皮切りに、ロンドンに次ぐ経済規模を誇るマンチェスター。サッカー強豪チームのマンチェスター・ユナイテッド本拠地でもあり数々の人気ミュージシャンを輩出した、カルチャーの奥深さも特徴です。別名「北の首都」と言われるこの街を訪れる機会も多いことでしょう。そこでマンチェスター観光ハイライトのひとつ、ジョン・ライランズ図書館をご案内いたします!
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誇り高い市民に愛される、荘厳なネオゴシック建築

誇り高い市民に愛される、荘厳なネオゴシック建築

写真:小野 雅子

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1900年に開館したジョン・ライランズ図書館はヴィクトリア期ネオゴシック建築傑作のひとつで、イギリス第1級重要建築物にも指定されているマンチェスター市民の誇り。1972年にマンチェスター大学図書館と合併してからも一般市民に無料で開放されており、市街中心地にあるため観光者にとっても便利な人気スポットです。

誇り高い市民に愛される、荘厳なネオゴシック建築

写真:小野 雅子

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創設者はエンリケッタ・ライランズという女性。彼女の夫ジョンは当時イギリス国内で最大の紡績工場を営み、マンチェスターで初めての億万長者となった人物でした。敬虔なキリスト教徒でもあった彼は社会奉仕活動にも熱心に取り込み、孤児院や教会に女性用老人ホームなどを建て庶民生活の向上に貢献しました。

そのジョンが他界し未亡人となったエンリケッタは夫のメモリアルとして素晴らしい図書館を築き、マンチェスター市民に寄贈する事を決意したのです。

誇り高い市民に愛される、荘厳なネオゴシック建築

写真:小野 雅子

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中に一歩踏み入れると、まるで教会か聖堂の中に入ったように荘厳な雰囲気。それもそのはず、この図書館を設計するにあたり教会に通じるデザインとなるようエンリケッタが希望したからです。

彼女もまたジョンと同じく熱心なキリスト教徒で、そもそも2人の馴れそめからして同じ教会に通っていた信者同士。亡夫へのメモリアルに相応しいデザインとして教会建築の要素を取り入れたのは、ごく自然なことだったと言えるでしょう。

麗しいロングホールは必見 素敵な椅子に座って記念撮影も

麗しいロングホールは必見 素敵な椅子に座って記念撮影も

写真:小野 雅子

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館内は幾つかの部屋に分かれていますが、最も大きく壮観なのはロングホールと呼ばれる場所。長い通路の両脇には重厚な書架だけでなく、デスクと椅子が並んでいて誰でも利用可能です。こんな美しい空間でしばし読書に耽ってみるのは、本好きにとって夢のようなひとときかもしれませんね。

麗しいロングホールは必見 素敵な椅子に座って記念撮影も

写真:小野 雅子

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デスクのひとつには古風な紳士用帽子が置いてあり、それを被ってこの椅子に座った姿を記念撮影してもOK!というのは観光者にとって嬉しい配慮。

ちなみに設計したのはバジル・ハンプニーという建築家で、これより以前にオックスフォード大学マンスフィールドカレッジの図書館を手掛けた人。それをエンリケッタがとても気に入り、ぜひ自分たちの図書館もお願いしたい!と彼に依頼したのです。

麗しいロングホールは必見 素敵な椅子に座って記念撮影も

写真:小野 雅子

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吹き抜けの天井から差し込む柔らかい光を受けて、繊細な彫刻やステンドグラスなどの細部がよりいっそう映えます。モチーフのひとつとなったシェイクスピアも、こんな美空間に華を添えられてご満悦そうに見えますね!

故ダイアナ妃の出身家、スペンサー伯爵家コレクションも

故ダイアナ妃の出身家、スペンサー伯爵家コレクションも

写真:小野 雅子

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ほぼ実物大の立像となっているのが、エンリケッタによってこの素晴らしい図書館に名前を遺したジョン・ライランズ。1899年に図書館の建設が完了し晴れて落成式を執り行ったのは、彼ら夫婦の結婚記念日である10月6日のこと。そして翌1900年1月1日には、マンチェスター市民への贈り物として一般公開されました。

故ダイアナ妃の出身家、スペンサー伯爵家コレクションも

写真:小野 雅子

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およそ25万点もある蔵書・所蔵品にはパピルスの紙片や現存する最古の新約聖書からの一葉など貴重なものが多く、また中世やルネッサンス期からの古書も沢山あります。

中でも特筆すべきは「スペンサー・ルーム」に収められた希少本の数々。このスペンサーというのは故ダイアナ妃の出身家系スペンサー伯爵家のことで、第2代伯爵ジョージ・スペンサーの蔵書だった約4万3千冊のコレクションです。それらをダイアナ妃の高祖父である第5代ジョン・スペンサーが売りに出したところ、エンリケッタが破格値で購入。うち3千冊は15世紀かそれ以前の非常に価値のある希少本なのです。

故ダイアナ妃の出身家、スペンサー伯爵家コレクションも

写真:小野 雅子

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展示品の中には1820年代に製造された印刷機などもあり、黒光りする鋳鉄がアンティークな美しさ。稀にではありますが、図書館を所有するマンチェスター大学の研究者たちによって実演デモンストレーションが行われる事もあります。

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洗練されたショップ&カフェ マンチェスター関連書も多数

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写真:小野 雅子

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地階にあるショップでは当図書館オリジナルグッズなどの雑貨、文房具や書籍を販売。ガラス張りで明るく開放的な店内にはカフェも併設されていますので、ソファでひと休みするのも良いでしょう。

洗練されたショップ&カフェ マンチェスター関連書も多数

写真:小野 雅子

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こちらで販売している書籍は当然ながらマンチェスター関連書も多く、とりわけ「ピータールーの虐殺」と呼ばれる民衆弾圧事件に関する出版物群が目を引きます。この事件は1819年にマンチェスター中心地にあるセントピーターズ広場において、選挙法改正を求めて集会を開いた民衆を鎮圧するため騎兵隊が突入し、18名の死者と多くの負傷者を出した事件のこと。

とくに綿産業の分野でイギリスの工場となっていたマンチェスターでは、劣悪な労働条件と低賃金に喘ぐ労働者たちによる社会運動が起きたのは必然。そういう歴史と反骨精神は、今もマンチェスター市民にとって大きな意味を持ち続けます。

洗練されたショップ&カフェ マンチェスター関連書も多数

写真:小野 雅子

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もちろん幼児向け絵本や、児童書もいっぱい。可愛らしい小物やお洒落なエコバッグなども揃っていますので、ちょっと気の利いたお土産探しも楽しめます。

「美しすぎる図書館」としてSNS映えするだけでなく、豊富な展示内容にも目を見張るジョン・ライランズ図書館。マンチェスター観光名所の中でもイチオシのスポットですよ!

ジョン・ライランズ図書館の基本情報

住所:John Rylands Library, 150 Deansgate, Manchester M3 3EH
電話番号:+44-161-306-0555
アクセス:Salford Central駅から徒歩5分。Manchester Victoria駅、Deansgate駅、Manchester Oxford Road駅から徒歩10分。Manchester Piccadilly駅から徒歩12分。市内で運行する無料バスを利用する場合は1番に乗って停留所番号WXで下車、あるいは2番に乗ってDeansgate停留所で下車。

2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/08/29 訪問

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