写真:鮎川 キオラ
地図を見る山道ドライブの先に待っている宝川温泉は、豊かな自然に囲まれる山の一軒宿です。その名の通り、敷地内を流れる宝川(たからがわ)に由来しています。はっきりした史実がないものの、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐の際に病を治したと伝えられています。
前作では、真美(上戸彩)の実家として登場する旅館は、栃木県の「北温泉」でした。「テルマエ・ロマエII」では、訳がありこの宝川温泉に移動した設定となります。そのため、宝川温泉の映像が数多く登場します。もちろん、愛すべきキャラクターの登場人物もこちらの温泉に集います。
宝川温泉の自慢は、豊かな自然と一体になった川沿いの大露天風呂です。宝川を挟んだ両脇に混浴3つ、女性専用1つある露天風呂の面積は、合計で約450畳!!豊富な湯量がなければこのような大露天風呂は作れません。宝川温泉の源泉は4本。総湯量は、毎分1,800リットル、ドラム缶4本分のお湯が沸き出すそうです。
その中でも一番大きい露天風呂が「子宝の湯(混浴)」。真美とルシウス(阿部寛)が仲良く入浴するシーンはこちらで撮影されました。混浴に初めて入浴した上戸さんは、「いやらしい空間かと思ったら意外と心地良かった」とインタビューに答えていました。確かに、清流の流れをBGMに自然の中で浸かる混浴は、清々しいですね。夜には、灯篭やランプが灯り、見上げれば満点の星空となんとも風情があります。
3つの混浴風呂では、バスタオルを巻いて入浴できます。宿泊者専用の女性用湯あみ着が用意されていますので、開放的な大露天風呂でゆったりしてくださいね。どうしても恥ずかしい方は、女性専用露天風呂「摩耶(まや)の湯」もありますので、ご安心を。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る宝川温泉のランドマークとなるお風呂は、約120畳の「摩訶(まか)の湯」となります。新緑には、お湯に緑を映し、秋になれば、真っ赤なもみじが映り、冬には真っ白な雪見風呂となります。四季折々の表情が楽しめる魅力的な湯船は、露天風呂番付の「東の横綱」に選ばれた実力。この露天風呂を見本として真似した旅館も多いのだとか。
今や宝川温泉は、外国人観光客の間でも人気の温泉なんです。海外の旅行ガイドブック・ロンリープラネットが「日本の温泉トップ10」の第1位に宝川温泉を選んでいるほど。私が訪れて日も、恍惚の表情で湯に浸かる海外からのお客様がちらほら。この温泉に惹きつけられて訪れるのは、古代ローマ人だけではないのです。
我ら「平たい顔族=日本人」の平和的な湯の文化は、世界中を惹きつける魅力に溢れているんですね。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る湯治では、温泉に浸かるだけでなく飲泉(温泉を飲む)ことでさらに効果があると考えられています。体内に直接取り込む飲泉は、刺激が強いので、コップ1杯くらいが目安。敷地内に数か所ある飲泉所で新鮮な温泉を汲んで温泉を味わってみてください。
単純温泉の宝川温泉の湯は、臭みもなく飲みやすいので飲みすぎに注意ですよ。
全国に名の知られた温泉地が集中する湯の国・群馬県。「テルマエ・ロマエII」では、群馬県内の宝川温泉、法師温泉、草津温泉の3つが登場します。注目のあのシーンは、いったいどこ?今回紹介した宝川温泉と一緒に群馬ロケ地巡りをすれば、映画を見た方も、これから見る方も楽しさ倍増。
さぁ、我ら平たい顔族よ、すばらしき温泉文化をロケ地で堪能しませんか。
【宝川温泉 汪泉閣】
群馬県利根郡みなかみ町藤原1899
0278-75-2611(代表)、0278-75-2121 (予約)
日帰り入浴あり
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/1/16更新)
- 広告 -