写真:月宮 うさ
地図を見る室蘭岳は北海道室蘭市の北、登別市にまたがってそびえる標高911.1mの山。正式名称は鷲別岳(わしべつだけ)ですが、山頂標識の記載が"室蘭岳"であるため当記事では室蘭岳の名称を使用しています。
写真:月宮 うさ
地図を見る室蘭岳登山の魅力はなんといっても眺望の素晴らしさ。室蘭市街地はもちろんのこと、太平洋の大海原、天気の良い日にはニセコ連邦や渡島半島までも見渡すことができます。
また、登山口はだんパラスキー場の左側にあり、室蘭岳山麓総合公園(だんパラ公園)の駐車場が利用可能なのも嬉しいポイント。トイレもあります。
写真:月宮 うさ
地図を見る山頂までのルートは3つ。
夏道コース(南尾根コース)は、急斜面も比較的少なく登り約1時間と短時間であるため、初心者やファミリーにオススメ。西尾根コースは、夏道コースよりアップダウンは多いものの、市街地の風景と共に稜線の美しさも楽しめるルート。登り約1時間半。登山口は一緒なので行きと帰りで別々のルートを選択することも可能です。
尚、水元沢コースは、登り約3時間と長く沢歩きや足場の悪い場所も多いため登山経験者向けになります。
写真は西尾根コースより望む室蘭岳山頂の風景。
写真:月宮 うさ
地図を見る駐車場からスキー場沿いに登山道入口に入り15分ほど進むと、赤い屋根の白鳥ヒュッテが見えてきます。ここで入山届を提出し、夏道コース・水元沢コースは右手側、西尾根コースは左手側に向かいましょう。
装備は冬山登山装備必須。足元は積雪状態によりスノーシューと軽アイゼンを使い分けます。真冬は気温がマイナス10度を下回りますので、防寒対策はしっかりとしてください。
写真:月宮 うさ
地図を見る夏道コースは、白鳥ヒュッテから15分くらい登った辺りで一度急勾配になりますが、そこを過ぎると山頂までなだらかな道が続きます。雪景色と風景を楽しみましょう。
写真:月宮 うさ
地図を見る西尾根コースは尾根歩きも楽しいルート。夏道コースと比較すると歩きにくい場所もありますが、初心者でも挑戦可能です。体力が心配な場合は、夏道コースで登り、大丈夫そうなら西尾根コースを下りるのも選択肢の1つです。
写真:月宮 うさ
地図を見る冬登山の魅力は、この時期にしか見ることのできない風景があること。北海道らしい雪の大地はもちろんのこと、樹氷もその1つ。
写真:月宮 うさ
地図を見る樹氷と市街地の眺めは室蘭岳ならではです。天候・気温などの条件が揃うと絶景という言葉がぴったりの眺望が目の前に広がります。
写真:月宮 うさ
地図を見る空気が澄んでいて、木々の葉が落ちる冬は遠くまで見渡すにもぴったりの季節です。
写真:月宮 うさ
地図を見る登山道でよく見かけるシラカバによく似た白い幹の木々は"ダケカンバ"。室蘭岳はこのダケカンバが山全体覆うダケカンバの森です。
写真:月宮 うさ
地図を見る赤茶色の樹皮を持つため、少し離れて木々を眺めると枝が赤く見えます。また、ダケカンバの下は一面笹に覆われており、初冬や春先には赤と緑の美しい山肌に出合えます。
写真:月宮 うさ
地図を見る最後に、白鳥ヒュッテの横には、まろやかな水が冬もこんこんと湧いてます。下山後は、室蘭岳のおいしい水で喉と心を潤しましょう。駐車場まではもう少し歩きますので、水で身体を冷やし過ぎないように気を付けてくださいね。
写真:月宮 うさ
地図を見る流れ落ちる水が凍る寒さでも湧き出る水は凍らない自然の不思議。
写真:月宮 うさ
地図を見る夏道コースの中腹には、自然の恵みに感謝し登山の安全を願う"水神社"もあります。祠の周りには静かで落ち着いた空間が広がっていますので、休憩を兼ねてのお参りもオススメです。
アクセス:JR東室蘭駅から道道107号経由で約20分。道央自動車道・室蘭ICから約15分。※公共交通機関はありません。
駐車場:室蘭岳山麓総合公園(だんパラ公園)の駐車場を利用、130台(無料)
トイレ:駐車場に有(簡易水洗)。白鳥ヒュッテ横にも有(非水洗)。
登山口:だんパラスキー場左側より(入山届は白鳥ヒュッテにて提出)。
コースタイム:夏道コース登り約1時間・西尾根コース登り約1時間半・水元沢コース登り約3時間。
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
月宮 うさ
花と自然と四季の風景が好きな道産子。趣味は旅行と散歩と食べること。旅のスタイルは歩く!をモットーにあちらこちらに出没中。皆さまの旅行の計画に少しでもお役に立てることを願いつつ、旅の途中で見つけた感動を…
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