写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見る与謝娘酒造は、日本三景にも数えられる天橋立から車で30分ほどの与謝野町にあります。与謝野町は絹織物の生産地で、酒呑童子(しゅてんどうじ)伝説が残る大江山から流れる豊かな水により、古くから米作りが盛んな地域としても知られています。
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地図を見るそんな米の名産地で1887(明治20)年から酒造りを行っている与謝娘酒造。創業100年以上の長きに渡り地元の人々から愛される老舗酒蔵です。
写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見る現在社長杜氏をつとめているのは6代目の西原司朗さん。代々、家族での酒造りにこだわっていて、今も蔵と連結した住居に暮らしながら日々酒造りに向き合っています。
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地図を見る毎年、10月頃から新酒の仕込みが始まり、12月頃から搾りたてのお酒が出始めます。蔵の中は、醗酵中のお酒が入ったタンクから漂う良い香りで満ちています。12月から翌2月頃まで新酒が醸される雰囲気を味わうことができますよ。江戸時代から続く木造の蔵は、気候の変化の激しい京丹後地域においても、良好なコンディションを保ってくれます。
写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見るこちらは麹室(こうじむろ)と呼ばれる部屋です。お酒の醗酵には麹菌(こうじきん)がついた麹が必要なのですが、その麹を作るための部屋がここなのです。麹菌が育ちやすいよう、一定の温度と湿度が保たれています。
写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見る酒造りに欠かせないのが、清廉な水。酒処は水処でもあり、良い水は良い酒を造るための必須条件なのです。与謝娘酒造の水は、酒蔵の裏山から湧き出る横井戸の清水。花崗岩でろ過されたキレイな水は、洗米や仕込みなど酒造りの工程全般的に使用されています。
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地図を見る湧き出る水は、試飲が可能です。口当たりは柔らかく非常に軽やか。この水は超軟水。軟水で醸すお酒は一般的に甘口で飲みやすいお酒ができると言われています。
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地図を見る貯蔵用タンクの中に溜まっていく搾りたての新酒。だいたい一昼夜でタンクいっぱいになります。タンクのお酒はワイン酵母を使ったお酒。他にもさまざまなタイプのお酒を造っていますが、フルーティで飲みやすいタイプのお酒が多いです。
写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見る年季の入った搾り器。横から圧力を加えて、少しずつ酒を絞っていきます。
写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見るうっすらと色がついているのは、搾りたてでろ過していない原酒だから。ここからさらにろ過などの工程を経て最終的に味を整えるのですが、このお酒は搾った「お酒そのもの」の味がします。
香りは、白ブドウ、マスカット系。少し柑橘系の香りも混じっています。口に含むと、爽やかな酸味と奥に甘さが控えていて、ジワっと旨さが広がります。すっきり系の白ワインのような味わいですが、搾りたてなのでフレッシュ感が強く感じられます
※お酒の試飲は通年可能ですが、搾りたてのお酒の試飲は例年12月〜3月頃までで、搾り作業を実施しているタイミングのみ可能です。
写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見る最後に、オススメのお酒をご紹介します。右から「特別本醸造」、「無濾過原酒しぼりたて」、「大江山鬼のにごり酒」です。
いずれも搾ったばかりの新酒で、フレッシュな味わいのものばかり。中でもにごり酒は酵母が生きているので、温度管理を間違えばフタが飛んでしまうこともあるぐらいのスゴイ発泡感があるお酒。米の旨み甘みとスキっとしたキレが同居する、とっても美味しいお酒ですよ!
※どのお酒も蔵の店頭で購入可能です。
写真:ミョウガヤ ノブヒサ
地図を見る冬の丹後地域はカニ旅で賑わう季節。温泉に浸かって美味しいカニを堪能して、天橋立を観光した後は、ぜひ与謝娘酒造に立ち寄ってみてください。この時季は搾りたての新酒が揃っているので、お土産にもピッタリですよ!
住所:京都府与謝郡与謝野町与謝2-2
営業時間:8時〜19時
アクセス:京都縦貫自動車道・沓掛IC→与謝天橋立IC 〜国道176号を南下
※見学希望の際は要事前連絡
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/12更新)
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