写真:土庄 雄平
地図を見る三重県と滋賀県の県境に位置する鈴鹿山脈。標高1100m前後の峰が南北に大きく伸びています。「鈴鹿セブンマウンテンズ」という標語があるように数多くのピークを有しており、どれも日帰りで登りやすいのが特徴!東海や関西から、ともにアクセスが良いことも相まって、週末は多くの登山愛好家で賑わいます。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな鈴鹿山脈ですが、雪の時期も例外ではなく大人気!なぜなら積雪量がほどほどで初心者でもトライしやすく、展望・樹氷も楽しめるため、景色の満足度が高いから。
初心者にオススメな入道ヶ岳や御在所岳、慣れてきたら竜ヶ岳や藤原岳、ややマイナーなイブネや霊仙山など、何度訪れても魅力ある余る鈴鹿の山の世界があります。
写真:土庄 雄平
地図を見るその中で鈴鹿山脈の主峰たる「御在所岳」。四季折々の移ろいが美しく、日本新百名山にも抜擢されているため、鈴鹿の山の中でも一番の人気を誇っています。
そんな「御在所岳」のベストシーズンこそ、間違いなく冬!なぜなら、稜線部が白銀世界へと変わり、そこに樹氷の花が一斉に花開くから。青空とのコラボレーションはなお美しく、望湖台のパノラマも息を呑む大スケールを繰り広げます。
そんな冬の「御在所岳」へ行く方法は二つ!一つは登山道を登るプランで、もう一つは麓の湯の山温泉から出ているロープウェイを利用する方法です。登山慣れしている人は、冬用トレッキングシューズやアイゼンを持参して挑むも良し、全く初心者という方は、長靴など防水の靴を履いて、ロープウェイで向かうようにしましょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る登山の人は2時間半前後、ロープウェイの人は15分ほどで、御在所岳の8合目付近に当たる「山上公園」へと到着!ここには御在所スキー場もあるので、登山経験はなくても、既に知っている人もいるかもしれません。
12月〜3月の急激に冷え込んだ日の翌日、午前中にこの場所を訪れれば、そこには太陽の光に照らし出され、輝く樹氷を鑑賞することができます。
写真:土庄 雄平
地図を見る純白と真っ青な空の対比は、思わず息を呑む美しさ。枯れ木が白く染まっただけなのに、これほど見入ってしまうのは何故でしょうか?まさに雪山が見せる冬の芸術品と言えますね。
かもしか台周囲一帯は、樹氷並木が続きます。樹氷のトンネルの中をくぐったり、樹氷を青空バックで眺めたり、樹氷越しに鈴鹿山脈のパノラマを遠望したり、どれを取ってもとても絵になりますよ!
写真:土庄 雄平
地図を見るまた、そんな樹氷の近くにある人工氷瀑も必見!実は、1981年(昭和56年)から毎年欠かさず作られ続けている御在所岳のもう一つの冬の風物詩です。ダイナミックに佇む迫力と、水の流れが氷晶化した繊細な造形美。こちらも青空が背景だと、より一層美しさが際立ちますね!
この人工氷瀑は、12月下旬から2月中旬ごろまで見られます。しかし、できるかどうかは気温状況次第なので、気温が低いタイミングを狙ってみてください。
写真:土庄 雄平
地図を見るかもしか台周辺を存分に楽しんだら、スキー場の横を通って山頂を目指しましょう!周囲の景色が開けているため、山頂がどれか明白なのと、山頂を目指す登山者も多いので、トレース(足跡)に従って歩きましょう!
途中、樹氷の森に見とれながら歩くこと10〜15分。楽々と山頂へ辿り着けば、そこには樹氷と長大な鈴鹿山脈が広がります。そのスケールに思わず「おぉ〜!」と声を上げてしまうこと間違いなし!
写真:土庄 雄平
地図を見るしかし、絶景はまだ続きます。山頂から、さらに5分ほど行った場所にある「望湖台」からのパノラマも見逃せません!晴れれば琵琶湖まで見渡すことのできるこの場所ですが、冬季の醍醐味は樹氷の稜線です。
展望台の眼下に、山の稜線の左右に圧倒的な樹氷原が展開します。太陽が当たって白銀に輝くタイミングは、言葉を失う美しさ。
写真:土庄 雄平
地図を見る一方、東側には、樹氷の峰越しに三重の市街地が広がります。冬山と町の世界の境界線がはっきり分かりますね!しかし、このパノラマは雪山に足を踏み入れた者の特権です。町からは決して見ることは出来ません。
初雪山の人は、今まで見たことのない絶景に、きっと感動すること間違いなし!それと同時に、雪山の美しさへどっぷりとハマるきっかけになるのではないでしょうか?
写真:土庄 雄平
地図を見るそして望湖台を後にしたら、ぜひ最後に御嶽大権現を目指しましょう!先ほど望湖台から見えていた樹氷の稜線の先にある社です。
なお、御在所ロープウェイの駅(山上公園)から山頂・望湖台までは往復40分、そこから御嶽大権現まではプラス往復40分ほど。それほど時間も体力も要しないため、初心者の方でも大丈夫!
所々景色が開け、樹氷並木や雪原歩きが楽しめるのが魅力!またスキー客もいないため、静かで美しい雪山ならではの時間を味わうことが可能です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそうして徒歩20分ほどフカフカのハイキングを楽しんだら、御嶽大権現へ到着!木曽の名峰「御嶽山」にある御岳神社の分霊社にあたる場所です。
この場所の魅力は樹氷と鳥居のコラボレーション!めったに見ることのできない不思議な組み合わせです。鳥居に添えられる二つの樹氷は、さながら冬に咲く桜のような美しさ。
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてこの御嶽大権現の後ろ側には、鈴鹿セブンマウンテンズの一角「雨乞岳」のパノラマが広がります。他の鈴鹿の峰々に比べて、たおやかな山容が特徴的!
樹氷に雪原、そしてパノラマなど、絶景に暇がない「御在所岳」。御在所ロープウェイの最終下り時間は17時20分まで、ここでしか味わえない雪山ならではの時間を堪能してくださいね。
写真:土庄 雄平
地図を見る雪山でしか見られない美しすぎる世界があります。一部の登山愛好家たちは、その景色を見るために足を踏み入れます。雪山は、雪がない時期に比べると状況判断がよりシビアになり、難易度が上がるのも事実です。
だからこそオススメしたいのが今回紹介した「御在所岳」!なぜなら、ロープウェイで手軽に山頂付近へワープでき、雪山の醍醐味が詰まったハイキングコースを誰でも安全に楽しめるから。
ぜひ12月〜3月、急激に冷え込んだ翌日に、御在所岳へ足を運んでみませんか?きっと輝くような樹氷の世界が貴方を待っています。
住所:三重県三重郡菰野町菰野
電話番号:059-392-2261(御在所ロープウェイ)
時間:9時〜17時20分
アクセス:四日市ICから車で30分で御在所ロープウェイ・湯の山駅。ロープウェイ乗車後15分で「山上公園」。そこから山頂・望湖台まで往復40分、御嶽大権現まで往復1時間20分
※備考
・冬山の稜線は風が一段と寒いため、防寒着には余裕を持っておくと良いでしょう。
・スニーカーでは冬山は登れません。長靴か防水性能をもったトレッキングシューズを持参しましょう。
・12月中旬以降、急激に冷えた翌日に、登山を行うと樹氷が見れる確率が上がります。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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