重要伝統的建造物群保存地区に指定されている金沢の「ひがし茶屋街」は、歴史情緒溢れる街並みです。江戸時代の町屋を改装したという「ひがしやま酒楽」の店舗は、その街並みにしっくりと馴染んでいます。石畳の道に町屋が並び、柳が風に揺れる景色はまるで、江戸時代にタイムスリップしたかのようです。
格子戸のお茶屋が軒を連ねるメイン通りの突当り、左に少し入ったところに店舗があり、ひがし茶屋街観光の合間にも気軽に立ち寄れる便利な場所です。
店内の左半分は、販売スペースとなっています。壁一面に備え付けられた棚には、数々のお酒が並んでいます。
石川県は、「名水百選」に3か所、「平成の名水百選」に4か所選ばれているほど、水の綺麗な場所でもあります。綺麗な水は美味しいお米を作り、良質の酒米と名水は、美味しい日本酒を作ります。そのため日本有数の日本酒の産地でもあります。石川県各地には数多くの酒蔵がありますが、中には家族経営の小さな酒蔵も少なくありません。そんな酒蔵で作られた美味しいお酒を、観光客の集まる金沢で紹介したい!という店主の思いから、120種類もの品揃えになっているのです。
お酒だけでなく、お酒にあう「おつまみ」となる、珍味も売っています。購入した商品は、試飲スペースや2階にあるお座敷のフリースペースでお酒と一緒に楽しむことも出来ます。
また、珍味だけでなく、能登地方の天然調味料・魚醤「いしり」や、金沢で古くから親しまれている「金澤ほうじ棒茶」、和菓子など、県内各地の特産品も数多く、置いています。
日本酒や「食」だけでなく、数々の伝統工芸品も有名な金沢市。金沢箔のグラスやぐい吞み、酒器セット、九谷焼のお猪口など、お酒をより一層楽しむための小物も充実しています。
実際に使えるものばかりですが、高度な技術で箔打ちされた繊細なグラスや、色鮮やかなぐい吞みは、眼も楽しませてくれます。
「お酒」をただ飲むだけでなく、そのお酒にあった「おつまみ」も味わい、手に取る「器」も見て、触れて楽しめる。「お酒」をキーワードに、お酒を飲むという行為を、五感で楽しむことが出来る商品が揃っています。
店内の右半分が、カウンターと丸テーブルの置いてある「試飲スペース」となっています。
カウンターの中の冷蔵庫には、その日に飲めるお酒が冷やされています。価格は、石川県産の珍味の試食が付いて、1杯500円から2,400円、メニュー表には、商品名、酒蔵名、酒蔵の地名、価格、辛口・甘口などの情報が細かく載っています。1杯から飲めるので、気になっていたお酒や、知らなかった酒蔵のお酒も気軽に試すことが出来ます。
また、自分の好みを伝えるとおススメのお酒も選んでくれるので、新たな日本酒との出会いも期待できます。
銘酒を取り揃えるお店は多いですが、「ひがしやま酒楽」は、色々な角度から「お酒を楽しむ」ということに拘り、「酒屋」という概念にとらわれないお店づくりがされています。金沢市内だけでなく、石川県内各地のお土産、特産品が揃っているのも観光客には嬉しいですね。
石川県の文化が凝縮された「ひがしやま酒楽」、金沢を訪れたら、是非とも足を運んで頂きたいお店のひとつです。
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(2024/12/13更新)
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