写真:土庄 雄平
地図を見る大阪・奈良県境にまたがる金剛葛城山系の主峰・金剛山(標高1125m)は、大阪近郊では唯一標高1000mを超える山であり、アプローチの良さも相まって、連日多くの人で賑わう名山。また、関西で本格的な登山を始める方の登竜門としての地位を確立しています。
写真:土庄 雄平
地図を見る定番は大阪側の千早城跡から登る「千早本道」。ひたすら杉林の中、階段を上っていくルートで、面白みにはやや欠けますが、道が明瞭かつ危ない箇所も皆無なので、初心者には最適!一方で、金剛山には10以上の登山道が整備されており、2回目3回目も楽しめる点が人気の理由でしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな通年で人気の「金剛山」ですが、冬の時期には一段と注目が集まります。なぜなら、山頂周辺で樹氷の花が咲くからです。青空を背景にキラキラと輝く美しいその姿は、冬ならではの芸術品!
また、千早本道の入り口売店では簡易アイゼンをレンタルしており、この千早本道を使えば雪山としての難易度も低いため、登山経験がない方でも気軽に登頂できるのが嬉しいですね。
アプローチですが、近鉄・富田林駅or南海・河内長野駅から金剛山ロープウェイ行きのバスに乗って、金剛山登山口で下車したら、登山口の標識に従って林道を進んでいきましょう!「金剛山 山の豆腐」というお店が現れたら右折し、そこから正式に登山道がスタートです。
千早本道は坦々と階段が続くルート。眺望はなく、面白みには欠けますが、修験道の山らしいどこか神秘的な雰囲気が漂っています。特に冬は、張り詰めた気温と一段と静謐な時間に心洗われるよう!マイペースに進むこと2時間程で、山頂へと到着です。
写真:土庄 雄平
地図を見る建物が見えてきたら山頂近くという目印!実は金剛山の山頂近くには、転法輪寺という葛城修験道の根本道場が位置しています。その風習は現在でも受け継がれており、金剛山へ何万回も登っている人もいるのだとか!
建物の脇を抜けて、一番高い地点へと進んでいけば山頂へと到着です。すると、そこには真っ白に染まった樹氷の木々が!見れば見るほど美しく、その佇まいはさながら冬に満開になる桜のよう。樹氷越しの大阪平野のパノラマも見事です。
これぞ冬の金剛山の代名詞となる絶景!山頂付近は開けているので、お昼を食べながら樹氷の花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?
写真:土庄 雄平
地図を見るなお山頂付近は杉などの大樹が少なく、樹氷ができやすい環境のため、登山道は樹氷トンネルに変わります。まさに水墨画の世界のような美しさ!冬山だからこそ情緒を思いっきり堪能してくださいね。
あとは来た道を戻って下山です。近鉄・富田林駅行きが17時半、南海・河内長野駅行きのバスは18時が終電なので、時間だけお気を付けください。また、金剛山ロープウェイは耐震の関係で、現在当面の間、運航を停止しているので利用することができないので要注意!
写真:土庄 雄平
地図を見る美しくもどこか難しいイメージがある雪山。ハードルが高いと思われがちですが、今回紹介した「金剛山」なら誰でも気軽に挑戦することができます。一番メジャーな千早本道を使うことで、歩行時間も短く、危険も伴わず、雪山の醍醐味である「樹氷」を満喫することができます。
事前に「金剛山ライブカメラ」で樹氷の有無を確認でき、また当日、雪の状況をみて凍結の心配があるなら、登山口でアイゼンのレンタルできるのも嬉しいところ。ぜひこの冬、山でしか見られない美しい冬の芸術品を眺めに、金剛山へ足を運んでみて下さいね!
住所:奈良県御所市大字高天
電話番号:0721-74-0020(金剛山山頂売店)
アクセス:近鉄・富田林駅or南海・河内長野からバスで約30分。金剛山登山口で下車後、千早本道で往復約4時間半。
※備考
・スニーカーでは冬山は登れません。長靴か防水性能をもったトレッキングシューズを持参しましょう。
・12月中旬以降、急激に冷えた翌日に、登山を行うと樹氷が見れる確率が上がります。
・樹氷の有無は、金剛山ライブカメラ(関連MEMO)で確認できます。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/11更新)
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