写真:Mayumi Kawai
地図を見るハワイやモルディブに比べて日本人にはまだなじみが薄い、フィリピン屈指のビーチリゾート・ボラカイ島(Boracay island)。かつては、欧米バックパッカーなど一部に知られる程度の小さな秘境の島でしたが、2012年、米国の著名な旅行雑誌が「世界でもっとも美しい島」に選定し、以来、海外の旅行メディアがこぞって「世界のベストビーチ」「アジア一美しいビーチ」などとして取り上げ、今や世界屈指のビーチリゾートとして不動の地位を確立しています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るきめ細やかな純白の砂に透き通った遠浅のビーチ、果てしなく続く青空…まさに海の楽園そのものを描いたかのような、長さ4kmにも及ぶホワイトビーチ。
世界中の観光客をとりこにしてやまないこの島は、急激な観光客増に伴う飲食店やホテルなどの急増、頻発する違法建築やルール無法の汚水垂れ流し、ゴミの不法投棄などでビーチの環境汚染が深刻化。これを問題視したフィリピン大統領が、2018年4月、島が突如閉鎖、島の浄化に乗り出しました。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る島の閉鎖により経済に大きなダメージを受けたボラカイ島。
かつての美しいビーチを取り戻すべく環境改善に取り組み、並行して新たな規制も策定。そうして約半年後の同年10月、無事閉鎖が解除され観光客の受入れも再開されました。
新たな入島規制には、「1日の受入れ観光客数は最大6,405人」「島内に滞在できる観光客数は最大1万9,000人」「観光客は政府が許認可を与えた宿泊施設のみ宿泊可」「入島前に宿泊予約必須(フェリー港でチェック有り)」などがあります。
またビーチ活動のルールには、ホワイトビーチでの飲酒、喫煙、焚き火など火気厳禁、ビーチパラソル、テーブル、露店等の設置およびパーティ禁止、巨大なサンドアートの禁止などが挙げられます。
ビーチでは、現在、警察官や警備員が常に監視の目を光らせています。それもこれも、これまで通りに観光客に美しいビーチを楽しんでもらうため。ルールを正しく守って、この世界が恋するビーチを堪能しましょう。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る遠浅のホワイトビーチが名物のボラカイ島。ビーチでくつろいだり、ビーチフロントのおしゃれなカフェなどでのんびり過ごす観光客が多いですが、ここはやはり、フィリピンならではのアイランドホッピングにチャレンジしたいところ。
参加方法は簡単。ビーチフロントのストリートを歩いていれば、“正式ガイド”と称する客引きにすぐつかまります。ただし、内容は同じでも客引きによって言い値が変わるため、一人目で決めずに数人と交渉してみましょう。
定番コースは島周辺でのシュノーケリング2回、ボラカイ島で2番目に人気のプカシェルビーチ(Puka Shell Beach)、フィリピン料理ランチブッフェが付いて半日コースの1,000〜1,500ペソ/人が相場です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るツアー当日は、指定されたビーチの集合場所へ朝9時頃集合。ここでは、申し込んだ客引きやお店に関係なく、当局の一元管理の下、船に振り分けられます。スタッフによる点呼のあと、指示されたバンカーボートで乗り込みます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る貸し出されるライフジャケットとシュノーケリングギアはツアー代金に含まれています。ドリンクは別途料金。なお、持ち込む荷物はセキュリティ上、最小限に済ませましょう。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るシュノーケリングタイムは約30分。ただし、シュノーケリングには必ずしも参加する必要はなく、ボート上で鑑賞を楽しむ人も多くいます。
もし、シュノーケリングに参加する場合は、シュノーケリングフィー(環境税のようなもの)として別途40ペソが必要(現地払い)。さらに環境保全の観点で海に入る際はライフジャケット着用が義務付けられ、素潜りできないのでご注意ください。
ちなみに、シュノーケリングポイントの1ヶ所目はサンゴ礁は無く、ただ透明度の高い海を回遊するという感じですが、2ヶ所目のコーラルガーデンは見渡す限りのサンゴ礁に熱帯魚の姿もちらほら見かけますが、やはりまだサンゴの色はくすんだ感じです。
時間はかかるかもしれませんが、今後はより色鮮やかなサンゴ礁や多くの海洋生物が戻ってくることが期待されます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る次に訪れるのはボラカイ島北端に位置するプカシェルビーチ。ホワイトビーチに次ぐ人気のビーチで、「プカ」という小さな丸い貝殻が採れることからこの名が付いたといわれています。規模はそれほど大きくないですが、ビーチの美しさはホワイトビーチに匹敵するほどです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るプカシェルビーチは、ホワイトビーチの喧騒とは打って変わって静かで穏やか。与えられた滞在時間は約30分で、ビーチでくつろいだり、日光浴やセルフィー三昧など、皆、自由に時間を過ごします。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るわんこもボートの木陰でスヤスヤお昼寝。実にピースフルな光景で癒やされます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るビーチでまったりした後は、お待ちかねのフィリピン料理のランチブッフェ。まずは船で移動し、島民の住宅地に設置されたエコビレッジにて、他のツアー客と一緒にランチブッフェをいただきます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る種類はそれほど多くはありませんが、パンシットカントン(焼きそば)からチキンイナサル(焼き鳥)をはじめ、定番のフィリピングルメが勢揃い。ただし、飲み物は別料金となります。ランチタイムも30分程度なのであまりゆっくりできないのが残念なところです。
ランチの後は、オプションで、近隣のクロコダイル島やマジックアイランドなどを追加申込している場合、そのまま別の船に乗り換えて別行動となります(なお、以前入島できたクリスタルコーブは2019年12月現在閉鎖中)。
何もなければ、ホワイトビーチに戻り、帰着は午後2時半前後。およそ4時間の半日コースです。
ボラカイ島には、このほか、スキューバダイビングやヘルメットダイビング、パラセイリング、バナナボート、カヤック、SUPなどマリンアクティビティが充実しています。また、ビーチに停泊するセイリングボートを貸切チャーターし、サンセットセイリングなども楽しめます(料金は要交渉)。
ボラカイの海が夕焼けに染まるマジックアワーの絶景もホワイトビーチの見どころの一つ。絶景づくしで一年中トロピカルなボラカイ島へ、ぜひ今度訪れてみませんか?
住所:Boracay island, Balabag, Malay, Aklan province,Western Visayas
電話番号:03-5562-1583(フィリピン政府観光省東京支局直通)
アクセス:マニラあるいはセブから空路を利用する場合、最寄りのカティクラン(Caticlan)空港あるいはカリボ(Calibo)空港へ、その後タクシー等を使ってカティクラン港へ移動し、ボートに乗り換えて約15分でボラカイ島到着
陸路の場合、マニラより長距離バスでバタンガス(Batangas)へ向かい、そこから長距離フェリーに乗りかえて約9時間でカティクラン港到着、さらにボートに乗り換えてボラカイ島に到着
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/7更新)
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