古き時代を身近に感じる南木曽・中山道「妻籠宿」のみどころ

古き時代を身近に感じる南木曽・中山道「妻籠宿」のみどころ

更新日:2019/12/20 14:43

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
長野県南木曽町にある中山道「妻籠宿」は、江戸から数えると42番目の宿場町です。妻籠宿は、木曽の宿場の中でもとくに保存状態が良く、古き時代を感じさせる風情ある町並みが残されています。武家町の秋田県の角館、門前町の京都市産寧坂などとともに、日本で初めて重要伝統的建造物保存地区に選ばれた宿場町・妻籠宿のみどころをご紹介いたします。

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「妻籠宿」は日本で初めての“重要伝統的建造物群保存地区”

「妻籠宿」は日本で初めての“重要伝統的建造物群保存地区”

写真:モノホシ ダン

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「妻籠宿」でイチ押しのみどころが“寺下の町並み”です。妻籠宿は、住民と行政、学者が三位一体となって、全国で初めて町並み保存に着手したところです。

1968年(昭和43年)より最初に“寺下の町並み”を中心に復元保存工事が開始され、江戸時代の面影を残すことができました。そして1976年(昭和51年)には、妻籠宿が日本で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。

古い町並みを保存することは、環境を守り、歴史を生きたまま受け継いでいくことです。このエピソードを知ってから妻籠宿を歩くと、町並みそのものがとても愛おしい気分になってくることでしょう。

「妻籠宿」は日本で初めての“重要伝統的建造物群保存地区”

写真:モノホシ ダン

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寺下の町並みに続くみどころは、妻籠宿観光案内所の近くにある「上町の枡形」です。“枡形”は、徳川家康が1601年(慶長6年)に、宿場を制定した際に、西国大名の謀反に備え、江戸への侵攻を少しでも遅らせるために設けられたもの。

街道を二度直角に曲げ、外敵が侵入しにくいような構造になっていて、宿場の出入口には必ず枡形が作られました。宿場は、一種の城郭の役割も与えられたわけです。

「妻籠宿」は日本で初めての“重要伝統的建造物群保存地区”

写真:モノホシ ダン

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また上町の枡形は、宿場内で唯一の未舗装路と石畳があるところです。写真の「松代屋」は、江戸時代後期の1804年創業と伝わる旅館。旅館の前では、勝新太郎の座頭市の撮影が行われたことでも知られ、玄関の中には当時の写真が飾られています。ここから眺める寺下の町並みも風情があっておすすめです。

庶民の本陣ともいうべき「上嵯峨屋」

庶民の本陣ともいうべき「上嵯峨屋」

写真:モノホシ ダン

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さらに、寺下の町並みにある「上嵯峨屋」は、庶民の本陣といもいうべき建物で、1969年(昭和44年)の解体復元によって木賃宿であることが分かりました。“木賃宿”とは、江戸時代中期の自炊式宿で、庶民は自分で米を蒸して乾燥させた糒(ほしい)という今でいうアルファ米を持参して、宿で湯を沸かして戻して食べました。

その自炊用の薪代を宿泊料として支払ったことからそう呼ばれました。木賃宿は、おもに宿場町の外縁部に位置しました。

庶民の本陣ともいうべき「上嵯峨屋」

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上嵯峨屋のみどころは、真ん中に土間を挟んで両側に部屋が並ぶ建物の造り。囲炉裏や板敷きの部屋があり、庶民が軒先でわらじを脱いで上がって行く時代劇のワンシーンを彷彿とさせます。

庶民の本陣ともいうべき「上嵯峨屋」

写真:モノホシ ダン

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石置き屋根が印象的な「下嵯峨屋」は、旅籠ではなく、妻籠宿の庶民の住居で、建造当初は長屋であったものを、1968年(昭和43年)に一戸に解体復元したものです。住居内は、片土間に2列に並んだ間取りの形式をとどめています。

「南木曽町博物館」の妻籠宿本陣・脇本陣奥谷・歴史資料館

「南木曽町博物館」の妻籠宿本陣・脇本陣奥谷・歴史資料館

写真:モノホシ ダン

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妻籠宿本陣は、江戸時代の参勤交代の際に大名が宿泊した施設です。宿泊施設としての本陣は島崎家が、本陣の予備的施設の脇本陣は林家が、江戸時代を通じて勤めました。そしてここは明治の文豪、島崎藤村の母の生家でもありました。本陣は、明治になって取り壊されましたが、1995年(平成7年)、島崎家所蔵の江戸後期の絵図をもとに復元されました。

妻籠宿では「妻籠宿本陣」「脇本陣奥谷」「歴史資料館」の三館を合わせて「南木曽町博物館」を構成していますので、セットで観光するのがおすすめです。

<妻籠宿本陣の基本情報>
住所:長野県木曽郡南木曽町吾妻2190
電話番号:0264-57-4100
開館時間:9:00〜17:00
入館料:三施設共通券700円(大人)350円(小/中学生)
休館日:年末年始

「南木曽町博物館」の妻籠宿本陣・脇本陣奥谷・歴史資料館

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妻籠宿本陣の向かい側にあるのが国の重要文化財の「脇本陣奥谷(林家住宅)」です。林家は屋号として「奥谷」を掲げ、妻籠宿の脇本陣だけでなく、庄屋・問屋を務めた家です。

現在の建物は、1877年(明治10年)に、江戸時代に一般庶民が使用する事を禁じられていた木曽桧などの銘木をふんだんに用い、城郭を模して建てられたものです。また、島崎藤村の初恋の人「ゆふ」さんの嫁ぎ先でもあります。

「南木曽町博物館」の妻籠宿本陣・脇本陣奥谷・歴史資料館

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ほかに、脇本陣奥谷で有名なのが冬の晴れ間しか見られない“囲炉裏の斜光”です。とくにまっすぐ囲炉裏へと光線が差し込むお昼過ぎがおすすめです。南側にある格子越しに日が差して、囲炉裏の煙で光が帯のように見えてとても神秘的な光景です。冬の天気のいい日に妻籠宿にやってくたら、ぜひ脇本陣奥谷を訪れてみてください。

そのほかに、館内では案内人の方による詳しい説明があります。昔の生活道具、皇女和宮よりの拝領品など歴史を語る品々は一見の価値があります。脇本陣奥谷の見学の後は、隣接している「歴史資料館」も見てみましょう。南木曽や木曽路の歴史、町並み保存運動の歩みなどを詳しく知ることができます。

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島崎藤村『夜明け前』にも登場した「妻籠郵便局」

島崎藤村『夜明け前』にも登場した「妻籠郵便局」

写真:モノホシ ダン

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ほかのみどころとしては、島崎藤村『夜明け前』にも開局当時の様子が描かれている妻籠郵便局が。局内にある「郵便資料館」では、ミニチュアの年代別ポストなどが楽しい。局前のポストも、黒い古風な作りのポストで、ここでは郵便屋さんも傘にはっぴ姿で歩いています。

<妻籠郵便局の基本情報>
住所:長野県木曽郡南木曽町吾妻2197-5
電話番号:0264-57-2149
営業時間:9:00〜17:00
休館日:土・日・祝日

島崎藤村『夜明け前』にも登場した「妻籠郵便局」

写真:モノホシ ダン

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おすすめのフォトスポットとしては、中町から下町の町並みが。有事の際に、宿場内に進入した敵の進撃速度を遅くするために道がクネクネと曲がっているのがよく分かります。

江戸時代と変わらない静寂「夜の妻籠宿」

江戸時代と変わらない静寂「夜の妻籠宿」

写真:モノホシ ダン

さらに妻籠宿では、夜景も捨てがたい魅力があります。とくに寺下の町並みの夜景は、江戸時代と変わらぬ静寂の闇を体験できます。南木曽きっての人気スポット妻籠宿で、ゆっくりと流れる時に身を任せ、非日常空間を楽しんでみてください。

妻籠宿の基本情報

住所: 長野県木曽郡南木曽町吾妻2159-2
電話番号:0264-57-3123(妻籠観光協会)
アクセス:JR中央本線「南木曽駅」から徒歩約40分 車利用の場合は、中央自動車道 中津川ICから約30分

2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/01 訪問

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