写真:土庄 雄平
地図を見る山形を代表する温泉地といえば尾花沢市「銀山温泉」でしょう。銀山川の両岸に、木造多層の洋風旅館が軒を連ねる小さな温泉街で、かつて延沢銀山で銀が多く産出された江戸時代には街道の要所として栄えました。
写真:土庄 雄平
地図を見る1689年に銀山が閉山した後は、温泉街へと役割を変え、現在の景観へと受け継がれています。かつては知る人ぞ知る秘湯でしたが、1983年に放送されたNHK連続テレビ小説「おしん」の舞台になったことで、その大正浪漫溢れる景観や、山々に抱かれる秘湯の雰囲気が脚光を浴び、今や多くの観光客が足を運ぶ人気温泉地の地位を確立しています。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな銀山温泉の一角に、こぢんまりと佇むお宿が今回紹介する「旅籠いとうや」。歴史あり、見た目のインパクト大な旅館が多い銀山温泉では、隠れ家的なお宿です。目印は赤と白のチェック柄の暖簾!入り口から既に温かみが感じられ、そしてお洒落ですね。
写真:土庄 雄平
地図を見るこのお宿の最大の特徴は1日4組ということ!この点が、銀山温泉の多くの宿と大きく違います。他のお宿は、出来るだけ沢山の人を迎えられるように部屋数が多いのに対し、「旅籠いとうや」では敢えて客数を抑えているのです。その理由は、上質なサービスを維持し、落ち着ける空間を提供するため。そして情緒抜群の温泉街でゆったりとした時間を満喫してもらいたいという旅館の思いがよく表れています。
写真:土庄 雄平
地図を見るそれでは「旅籠いとうや」の魅力をお伝えしましょう!まず、入り口付近にある団欒スペースです。ここでは、コーヒーなどセルフサービスで飲み物を頂きながら、ゆったりとした時間を過ごすことができますよ。可愛らしい陶製の小物もアクセントになっていますね!
温泉街の散策を楽しみながら一息つくもよし。チェックインやアウトの前後に、寛ぐもよし。使い勝手抜群です!
写真:土庄 雄平
地図を見る続いて、気になる客室ですが、銀山温泉の街並みが見下ろせる「さわらび」と「すずかぜ」、山側に位置している「あわゆき」と「くれない」の4部屋から選ぶことができます。おすすめは山側の「くれない」!なぜなら、街並み側よりも少しリーズナブルに宿泊でき、和洋折衷のお洒落な客室で落ち着いた時間を過ごすことができるから。
木の温もり溢れるお部屋でゆったりと過ごしながら、ふかふかのベッドで眠りにつくのは至福のひととき。暖色系の柄が随所に散りばめられているのも、お宿のセンスの良さが伺えますね。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた特筆すべきポイントは、源泉かけ流しの貸切露天風呂ということ。実は、貸切風呂で泊まれるプランをもつ宿は、銀山温泉にはほとんどないのです。
オススメは、仕切りの隙間から銀山温泉の街並みを眺めることができる2階の露天風呂!さらさらと肌触りが良く、身体の芯から温めてくれる極上湯に浸りながら、風情ある景色を眺めるのは至福のひと時。
温泉は朝でも入浴できるため、1階の内湯も併せて利用しましょう!なお、1日4組限定であり、ほとんどバッティングする心配がない点も嬉しいところ。
写真:土庄 雄平
地図を見る温泉や客室なども素晴らしいですが、やはり「旅籠いとうや」に宿泊する醍醐味は“料理”!なぜなら、地元の食材を活かして、見た目も華やかで美味しく、そして遊び心で溢れている逸品の数々が提供されるから。
写真:土庄 雄平
地図を見るお洒落な前菜の盛り合わせに始まり、庄内産のフグ唐揚げ、尾花沢牛のしゃぶしゃぶなど、魚やお肉がふんだんに使用されているのが嬉しいところ。いとうやの料理のコンセプトは、一品一品が主役であること。見ても美しく、口に入れても美味しく、食べ応えがある。三拍子揃った絶品料理に、思わず唸ってしまうこと間違いなし!
また山形は、月山や惣邑など地酒も多く、フルーティーなさくらんぼ酒も絶品なので、料理に合わせて注文すると良いでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして、〆には遊び心も抜かりなく。なんと最後には、山形名物の「冷たいラーメン」が登場!この季節に!?と思うかもしれませんが、逆にこたつに入りながら食べるアイスのように、温かい部屋で頂く冷たい料理も一興です。そして本当に最後には、アイスが提供されますよ(笑)
和の割烹料理から冷たいラーメン&アイスというユニークなコース構成が面白いですね!とはいえ、そこに詰め込まれているのは、山形の味覚を満喫し、忘れられない時間を過ごして欲しいという「旅籠いとうや」なりの"おもてなしの心"。ゆったりと静かなお部屋で、絶品料理と極上のひとときを満喫しましょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る旅館自体も素晴らしいですが、やはり「銀山温泉」に宿泊したら、欠かせないのが温泉街の散策でしょう!日没後、各旅館に明かりと、銀山川沿いのガス灯がともったら、旅館の外へ出てみてください。すると、そこには大正浪漫溢れるノスタルジックな景観が!
写真:土庄 雄平
地図を見る特に冬の季節、まるでパッチワークのように温かな光がともり、屋根に積もった雪や、旅館に配された意匠が暗闇から浮かび上がります。そして漂う湯気。これらが何とも言えない秘湯の風情を醸し出してくれますよ。カメラ片手に、思い思いに撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか?
写真:土庄 雄平
地図を見るなおオススメは、食事と温泉で多くの観光客が宿に帰る午後20時以降。休日でも人が疎らで、静かな温泉街の情緒を楽しめます。食事の時間を18時〜と早めに設定し、20時前後から温泉街を散策して、21時に温泉というプランニングがおすすめです。
誰もが一度は訪れたいと憧れる山形の秘湯「銀山温泉」。歴史があり、インパクトの強い大きな旅館が数多く軒を連ねる中で、こぢんまりと佇む「旅籠いとうや」がオススメです。なぜなら、1日4組限定であり、せわしさを感じず、ゆったりと落ち着いてお宿の空間・温泉・食事を満喫できるから。
また宿やサービスの随所に「旅籠いとうや」ならではの"おもてなし"が垣間見られる点も魅力です。ぜひ、いとうやに宿泊して、山形の秘湯「銀山温泉」の風光明媚な冬旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/2更新)
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