フランスのサンティアゴ巡礼路「ル・ピュイの道」世界遺産の7区間!

フランスのサンティアゴ巡礼路「ル・ピュイの道」世界遺産の7区間!

更新日:2020/02/24 09:04

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター
スペインの西の果て「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」へと続くサンティアゴ巡礼路。中世から現在まで数多くの巡礼者が歩いてきた祈りの道です。

イベリア半島に接するフランスは、各国からの巡礼者が集結するいわばスペインの玄関口。全土に巡礼路や巡礼に関するモニュメントが存在しており、それらは一括して世界遺産になっています。

そのうち主要巡礼路のひとつ「ル・ピュイの道」の世界遺産7区間を紹介します。

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オーブラックの荒野を行く「ナスビナル〜サン=シェリー=ドブラック」

オーブラックの荒野を行く「ナスビナル〜サン=シェリー=ドブラック」

写真:木村 岳人

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「ル・ピュイの道」は、フランス南東部の「ル・ピュイ=アン=ヴレ」から始まり、スペインとの国境の町である「サン=ジャン=ピエ=ド=ポール」まで続きます。約800kmにも及ぶ道のりのうち、計7区間が「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として世界遺産になっています。

巡礼路の序盤はオーブラックと呼ばれる高原を通ります。中世の頃は荒野が続く難所として恐れられ、現在も人家は少なく牧草地が広がっています。その高原の中央に位置する「ナスビナル」から、高原の出口にあたる「サン=シェリー=ドブラック」までが最初の世界遺産区間。

オーブラックの荒野を行く「ナスビナル〜サン=シェリー=ドブラック」

写真:木村 岳人

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ナスビナルの町を出るとすぐに牧草地となり、伝統的な石垣が続く巡礼路の風景を目にすることができます。途中からは目印になるものがない牧場へと入り、先人の足跡や車両の轍を辿って歩くことになります。春でも風が冷たく、冬には吹雪になることもある区間ですが、昔から変わらない原風景を堪能することができるでしょう。

オーブラックの荒野を行く「ナスビナル〜サン=シェリー=ドブラック」

写真:木村 岳人

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かつて巡礼者のために築かれた村である「オーブラック」を過ぎると、巡礼路は山道を下ります。その谷底に位置する村が「サン=シェリー=ド=ブラック」。集落の出口に架かる橋には杖を携えた巡礼者の姿が刻まれており、古くより「巡礼者橋」と呼ばれてきました。巡礼の歴史を物語るこの橋もまた世界遺産の一部です。

<ナスビナル〜サン=シェリー=ドブラックの基本情報>
住所:Nasbinals, Lozere, Occitanie
アクセス:ロデズから車で約1時間
このルートの所要時間:17km、約5時間

ロット川を見下ろす丘陵の尾根道「サン=コーム=ドルト〜エスタン」

ロット川を見下ろす丘陵の尾根道「サン=コーム=ドルト〜エスタン」

写真:木村 岳人

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二番目の世界遺産区間はロット川沿岸の「サン=コーム=ドルト」から始まり、川に沿って連なる丘陵の上を歩きます。やや急な山道が続きますが、周囲には緑鮮やかな木々が生い茂る、実に爽やかで清々しい巡礼路です。

ロット川を見下ろす丘陵の尾根道「サン=コーム=ドルト〜エスタン」

写真:木村 岳人

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上り坂が終わると尾根沿いのなだらかな道になります。丘陵の上部は視界がとても良く開けており、ロット川のみならず周辺地域一帯を見渡しながら歩くことができます。

ロット川を見下ろす丘陵の尾根道「サン=コーム=ドルト〜エスタン」

写真:木村 岳人

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このルートでは途中「エスパリオン」という町に立ち寄ります。その中心市街地に架かる「ヴュー橋」はかつての町の入口であり、防衛施設でもありました。現在の巡礼路からは外れていますが、その歴史よりこの橋もまた世界遺産の一部になっています。

<サン=コーム=ドルト〜エスタンの基本情報>
住所:Saint-Come-d’Olt, Aveyron, Occitanie
アクセス:ロデズから車で約35分
このルートの所要時間:15.5km、約4時間

牧草地から森林へと移り変わる中盤の3区間

牧草地から森林へと移り変わる中盤の3区間

写真:木村 岳人

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ル・ピュイの道は中盤に差し掛かると牧草地から森林へと変化します。その中でも特に昔ながらの風情を残す「モントルドン〜フィジャック」「フェセル〜カジャルク」「バッハ〜カオール」の3区間が世界遺産です。

「モントルドン〜フィジャック」は丘陵の牧草地から始まり、複数の農村を経由しつつ古くからの宿場町「フィジャック」へと続く区間で、巡礼路に沿って風情ある並木や石垣が続いています。

<モントルドン〜フィジャックの基本情報>
住所:Montredon, Lot, Occitanie
アクセス:ドカズビルから車で約10分
このルートの所要時間:19.5km、約5時間

牧草地から森林へと移り変わる中盤の3区間

写真:木村 岳人

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「フェセル〜カジャルク」はまさに牧草地から森林へと移り変わる区間で、石積で築かれた井戸や小屋を目にすることができます。また先史時代のドルメン(支石墓)もあり、昔から巡礼路の目印として利用されてきました。

<フェセル〜カジャルクの基本情報>
住所:Faycelles, Lot, Occitanie
アクセス:フィジャックから車で約10分
このルートの所要時間:22.5km、約6時間

牧草地から森林へと移り変わる中盤の3区間

写真:木村 岳人

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「バッハ〜カオール」は本格的な森林の区間です。密度の濃い木々に覆われていて晴れの日も涼しく、苔むした石垣にはこれまでにはない風情が漂います。アップダウンも少なく、とても歩きやすい道のりです。

<バッハ〜カオールの基本情報>
住所:Bach, Lot, Occitanie
アクセス:カオールから車で約30分
このルートの所要時間:27.0km、約6時間30分

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麦畑を貫く一筋の巡礼路「レクトゥール〜コンドン」

麦畑を貫く一筋の巡礼路「レクトゥール〜コンドン」

写真:木村 岳人

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後半は麦畑が広がる穀倉地帯となり、世界遺産区間「レクトゥール〜コンドン」も緩やかに傾斜する麦畑の中を歩きます。

麦畑を貫く一筋の巡礼路「レクトゥール〜コンドン」

写真:木村 岳人

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ちょうど中間地点に位置する村「ラ・ロミュー」には巨大なコレジアル(参事会教会)が聳えており、家屋もまばらな巡礼路の先に忽然と屹立する鐘楼には驚かされます。

<レクトゥール〜コンドンの基本情報>
住所:Lectoure, Gers, Occitanie
アクセス:オーシュからバスで40分、アジャンからバスで約1時間
このルートの所要時間:34.0km、約8時間30分

緑豊かなバスクの山道「アルー〜オスタバ=アスム」

緑豊かなバスクの山道「アルー〜オスタバ=アスム」

写真:木村 岳人

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ピレネー山脈の西部には独特の文化圏を維持するバスク地方が広がっています。最後の世界遺産区間「アルー〜オスタバ=アスム」は7区間で唯一バスク地方にある巡礼路。比較的雨が多い地域であることから緑が濃く、起伏の多い地形が特徴です。

緑豊かなバスクの山道「アルー〜オスタバ=アスム」

写真:木村 岳人

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世界遺産区間の終点であるオスタバは他の主要巡礼路である「パリの道」と「ヴェズレーの道」が合流する結節点でもあり、数多くの巡礼者がこの村を経由してスペインへと向かいました。

<アルー〜オスタバ=アスムの基本情報>
住所:Aroue-Ithorots-Olhaiby, Pyrenees-Atlantiques, Nouvelle-Aquitaine
アクセス:バイヨンヌから車で約1時間
このルートの所要時間:22.0km、約6時間

「ル・ピュイの道」を歩いてディープ・フランスを満喫しよう

フランスには四本の主要なサンティアゴ巡礼路が存在しますが、「ル・ピュイの道」は中世からの橋や教会が数多く残されており、昔ながらの様相を最も良く留めている巡礼路だと言えるでしょう。また巡礼宿を始めとした宿泊施設も数多く、最も歩きやすいルートでもあります。

なにより「ル・ピュイの道」は普通の旅行ではなかなか訪れる機会がない南フランスの田舎を渡り歩くことができるというのが最大の魅力です。素朴ながらも味わい深い、ディープ・フランスというべき地域を堪能することができますよ。

通しで歩くとなると約1ヶ月の日数が必要ですが、始点のル・ピュイ以外にもフィジャックやモワサックといったアクセスしやすい大きな町も経由しますので、1週間から10日ほどで区切りながら歩くことも可能です。

2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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