橋が渡れなくても上陸可!“四国の江ノ島”香川「津嶋神社」

橋が渡れなくても上陸可!“四国の江ノ島”香川「津嶋神社」

更新日:2019/12/24 09:16

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家
香川県三豊市の津嶋神社は「四国の江ノ島」こと、津島に本殿があり、本土側に拝殿がある珍しい神社。本土と津島は架橋されていますが、年一回の大祭時しか橋を渡ることができません。しかし特に潮位が低い干潮時なら「津島エンジェルロード」(海割れ道)が現れて陸続きになり、上陸できます。地元以外では殆ど知られていないこの神秘のロードを歩き、参拝してみましょう。
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長距離海割れ道「津島エンジェルロード」

長距離海割れ道「津島エンジェルロード」

写真:春野 公比呂

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本家、湘南の江ノ島とは違い、津島と本土を結ぶ全長254mの津島橋は、毎年8月4日と5日の夏季例大祭時以外は橋板が外され、入口に注連縄付きの門が設置されて通行禁止になります。物理的には手摺に掴まりながら、橋の縁を歩いて渡ることも可能ですが、その行為は宗教的且つ、安全面で許されません。

とは言え、津島はあの二代目安藤広重の浮世絵にも描かれ、讃岐百景にも選定されている位、風光明媚な地ですから、上陸したいもの。そこで上陸の手段に利用したいのが、地元で「大潮の干潮時に現れる」と言われているトンボロ砂洲「津島エンジェルロード」(仮称)です。本家、小豆島のエンジェルロード同様、干潮時、海が割れて海底の道が出現するのです。

その際の浜への降り口は、津島橋の手前にあるのですが、更に手前にあるのが平成4年に再建された石造りの大鳥居です。この鳥居越しに津島橋から津島が見えており、こちらに向かって手招きしています。

長距離海割れ道「津島エンジェルロード」

写真:春野 公比呂

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橋板が外された津島橋は、景観的には森林鉄道廃線跡の鉄橋の骨組みを彷彿させます。

長距離海割れ道「津島エンジェルロード」

写真:春野 公比呂

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津島橋の長さ=津島エンジェルロードの長さになりますが、四国本土のエンジェルロードとしては屈指の距離を誇ります。ただ、江の島エンジェルロード(仮称)の長さはこの倍以上あります。

江の島エンジェルロードも大潮の干潮時にだけ出現すると言われており、潮位が20cm以下になると陸続きになります。津島エンジェルロードもそれを目安にするといいでしょう。因みに当写真撮影日の干潮時刻の潮位は−1cmです。この潮位であれば四国一水深が深い古城島エンジェルロードも渡れます。

神様が要らないというのに社殿造営・津嶋神社

神様が要らないというのに社殿造営・津嶋神社

写真:春野 公比呂

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津島橋の真下にエンジェルロードが現れます。海底から橋までの高さは進むに連れ、高くなってきます。尚、本土寄りは広範囲に砂洲が現れるため、潮干狩りもできます。

神様が要らないというのに社殿造営・津嶋神社

写真:春野 公比呂

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津島橋の入口からは、津嶋神社の鳥居が正面に見えていたのですが、なぜかエンジェルロードに降りると角度がずれます。橋の東方に立たないと津島の鳥居が正面にならないのです。

神様が要らないというのに社殿造営・津嶋神社

写真:春野 公比呂

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津島はウバメガシ等に覆われた周囲132mの小島です。文禄年間(1592〜1596)のある年の夏、「我は海中に住む神、名は津嶋神という。今よりこの島に祭るべし。」という神託がありました。その神託では「祠など造る必要は無い」ということでしたが、村人は「神の島」になったということで鳥居を建立したと言います。

その神威が広まると参拝客も増え、宝永3年(1706)には社殿も造営されました。神の意に背いたとは言え、「結果オーライ」だったのでしょう。
神託により、牛馬と子供を守る神として崇敬され、現在でも8月の大祭時の二日間には約10万人の参拝客が訪れます。

ジオスポットと撮り鉄スポット

ジオスポットと撮り鉄スポット

写真:春野 公比呂

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猫の額ほどの境内の一角には、外観が展望台のような場所もあり、岡山や広島方面を見渡すことができるのですが、備後灘や水島灘等の島があまりにも多いため、三豊市側の半島、各島、山陽地方の本土が混然となり、見分けがつきにくくなっています。

ジオスポットと撮り鉄スポット

写真:春野 公比呂

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津島の西から北側にかけては、火山活動に伴う熔岩の冷却時に形成された柱状節理や板状節理が見られ、ジオスポットとしても貴重です。

ジオスポットと撮り鉄スポット

写真:春野 公比呂

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本土の拝殿前には日本一、営業日数が少ない鉄道の臨時駅、JR予讃線「津島ノ宮」駅があります。夏季例大祭の二日間のみの営業で、駅舎もありませんが、大祭以外の日は列車撮影スポットになります。

<津嶋神社(拝殿)の基本情報>
住所:香川県三豊市三野町大見7463
電話番号:0875-73-3013(三豊市政策部 観光交流課)
アクセス:高松自動車道三豊鳥坂ICから車で約10分、さぬき豊中ICから約25分
※無料駐車場あり

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四国本土一、美しい景観の「丸山島エンジェルロード」

四国本土一、美しい景観の「丸山島エンジェルロード」

写真:春野 公比呂

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三豊市には四国本土一、美しいエンジェルロードと言われる「丸山島エンジェルロード」もあります。このロード周辺の水深は浅いため、津島エンジェルロードが、潮が満ちてきて渡れなくなってから向かっても、まだ陸続きになっていることがあります。

その際、丸山島エンジェルロードの幅員は糸のように細くなっているのですが、周辺の海底の白砂がきれいで、エメラルドグリーンの海面も非常に鮮やか。

四国本土一、美しい景観の「丸山島エンジェルロード」

写真:春野 公比呂

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公的機関のサイト等では、丸山島に向かう際の駐車場として、県道から南の狭い道路を入った所を紹介していますが、そこから歩くのは遠回りになります。最短コースは、島の波止場の東向かいを通る県道234号の路肩に駐車し、そこから小径を下るものです。この小径からなら、エンジェルロードの全景を捉えることができます。本土のエンジェルロードとは思えない位、美しい景観です。

四国本土一、美しい景観の「丸山島エンジェルロード」

写真:春野 公比呂

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丸山島の北側には、「荘内の二見ヶ浦」とか「詫間の二見ヶ浦」とか言われる、弁天島を中心とした岩群があるのですが、丸山島エンジェルロードが糸のように細くなった状態でも、岩群は海没しているものの、弁天島エンジェルロードは一定の幅員で海上に残っています。

<丸山島の基本情報>
所在地:香川県三豊市詫間町大浜鴨之越
電話番号:0875-56-5880(三豊市観光交流局)
アクセス:JR詫間駅から三豊市コミュニティバス詫間線に乗車して30分ほどで「名部戸」降車、徒歩10分少々で小径入口

知られざるマイナー・エンジェルロードを探そう

丸山島エンジェルロードは自治体の観光パンフレットや公式サイト等で紹介されていますが、津島エンジェルロードの存在を知る方は、地元以外では殆どいません。しかし一般の方でも、世間一般にはあまり知られていないエンジェルロードを机上で探すことはできます。

それは、国土地理院の2万5千分の1の地形図で、本土から島、若しくは島から島へと干潟が描かれた箇所を探すことです。干潟が現れる、ということは、水深が相当浅いことを示しているのです。

次は潮汐表を記載したポータルサイトで、当該島に最も近いポイントの月別の潮汐表を見て、干潮時の潮位が低くなる日を確認します。概ね、「大潮の干潮時に陸続きになる」と言われる島の場合は、潮位が20cm以下の日、「大潮の干潮時でも滅多に陸続きにならない」という島の場合は、10cm以下の日が無難です。前述の古城島は5cm以下で陸続きになります。逆に丸山島のような水深が浅いエンジェルロードは、年中、干潮時に現れます。

尚、2019年内に津島エンジェルロードが日中に現れる土日祝日等は、12月28日から30日(6時台後半から8時)が最後です。2020年の最初は1月12日から13日で、時間帯は同じく早朝です。

マイナーなエンジェルロードの中には、津島のような「神の島」や、丸山島のような海が美しい島もあるかも知れません。是非、あなただけのエンジェルロードを見つけてみて下さい。

2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/12/15 訪問

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