写真:Mayumi Kawai
地図を見るフィリピン諸島南西部、パラワン島のエルニドからおよそ115km北東に浮かぶコロン島(Coron island)は、その際立った海の美しさがエルニド以上とも賞賛される、フィリピン有数の観光スポットです。とはいえ、エルニドに比べればまだまだ知名度も低く、観光地としても発展途上。それゆえに穴場の秘境ともいえます。
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地図を見るそんなコロン島の魅力を手軽に味わえるのが、定番のアイランドホッピング。拠点となるコロンタウンには、ツアーの予約を取扱うツーリスト・インフォメーションや旅行代理店が軒を連ね、ツアーデスクを備えた宿泊施設も多く、さらにはオンラインでツアー予約も可能と申込みは至って簡単です。
ちなみに、ツアー内容はどの店もほぼ同じ。ただし、料金は店によって多少異なるため、気になる方はいくつか見て回るのもよいでしょう。また、アイランドホッピングはおおむね7〜8種類。ツアーはどれも1日がかりが多いため、日程に余裕があれば、日を分けて複数のツアーに参加してみるのもおすすめです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る今回は、中でもコロン島の絶景が詰まった人気の「Super Ultimate Island Tour」を一例としてご紹介します。
まず、ツアー料金に共通して含まれるものは、ホテル送迎、英語ガイド、ライフジャケット、ランチブッフェ、各ロケーションの入場料です。シュノーケリングギア(マスク、アクアシューズ、フィン)は含まれないことが多く、有料の場合は1点レンタルごとに150ペソが相場です。また、ミネラルウォーターなどは別料金のため、あらかじめ持参するか、現地での購入に備え少額の現金を用意しておきましょう。
送迎バスのピックアップは朝7:30〜8:00前後の間。コロンタウン郊外の港で専用バンカーボートに乗り換え、いよいよスタートです。
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地図を見るコロン島最大の見どころはやはり「カヤンガンレイク(Kayangan Lake)」。神々の楽園を具現化したようなこの風景、一度は目にしたことがないでしょうか。実は、パラワン島やエルニドを紹介する際、イメージ写真としてしばしば使われるのがこの場所です。正確には、カヤンガンレイクにある展望台からの眺めで、実際に湖はこの裏側にあります。この風景を撮影するために、展望台はいつも長蛇の列です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るカヤンガンレイクは、アジア1あるいはフィリピン1とも讃えられるほど高い透明度を誇ります。しかも、珍しいことに、この湖は30%が海水で70%が淡水の汽水湖なのです。
ちなみに、コロン島は自然保護の観点から、原則、ライフジャケットの着用が義務付けられています。遊泳の際は注意しましょう。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るカルスト地形の切り立った岩礁は湖底まで続き、その姿はまるで水中宮殿のよう。あまりの幻想的な光景に言葉を失います。
なお、岩場は鋭く危険なため、遊泳の際には厚手のアクアソックスか水陸両用サンダルの着用をおすすめします。
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地図を見るカヤンガンレイクと肩を並べる人気スポットがバラクーダレイク(Barracuda Lake)。バラクーダとは、ナイフのように尖った顔が特徴のカマス科の仲間で、小さなバラクーダがたくさん泳いでいます。
この湖もまたカヤンガンレイクと同様の汽水湖ですが、実は、水面から14mまでは水温28度の汽水層、14m以降は海水層となり水温が38度まで上昇、さらに水深26mに達すると再び28度に戻り、水深34mになると植物の成分タンニンが沈殿した紅茶色の層になるという、きわめて珍しい水の層を持っています。そんなふしぎな体験ができる場所としてダイバーにも人気のスポットです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るこちらは「ツイン・ラグーン(Twin Lagoon)」。文字通り、そびえ立つ岩礁を挟んで2つのラグーンが存在します。干潮時には、岩礁と水面にできたわずかな隙間をくぐって2つ目のシークレットラグーンへ移動することができます(石段を登って渡ることも可能)。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るこちらは「CYC Beach」。CYCとはCoron Youth Clubの略で、白い砂浜とマングローブが特徴の小さな島です。ここでは、民芸品を入れた木桶を引っ張りながら器用に泳いだり、食料や雑貨を詰めこんだカヌーを漕いで水上販売する姿など、フィリピンならではのローカル感あふれる光景を楽しむことができます。
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地図を見るこちらは「シエテ・ペカードス Siete Pecados」。Siete Pecadosとは「Seven Sins(7つの罪)」を意味するスペイン語で、かつてこの地に住む7人の姉妹がここで溺れ死に、やがて7つの小島になったという伝説が由来。こちらでは、まるで海底の花園のようなゴージャスなカラフルサンゴ礁を楽しめます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るこちらは「マルワウェイ・コーラルガーデン(Malwawey Coral Garden)」。ここではサンゴ礁のほか、おびただしい数の魚の群れに遭遇できます。目の前が魚まみれになる体験、もう興奮の連続です。
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地図を見るマルワウェイ・コーラルガーデンのもう一つの見どころは、「スケルトン・レック Skeleton Wreck」、いわゆる沈船ウォッチングです。水面からわずか数mのところに沈む船を眺めることができます。
コロン島は、実は太平洋戦争の舞台になった島の一つ。そのため、米軍に撃墜された旧日本海軍の艦船や輸送船が数多く沈んでいることでも有名です。ただし、このマルワウェイで見られる船は、比較的年代が新しい中国の商船とのことです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るランチタイムは「Beach91」という小さな隠れ家ビーチにて、他のツアーグループと合同でいただきます。島には食事用のバンガローとテーブルが用意されています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るランチブッフェは、おなじみのフィリピンフードや茹でたカニも食べ放題なのでシーフード好きには嬉しいラインナップ。ドリンクはミネラルウォーターと柑橘系ジュースのみ無料となっています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る食後はビーチでまったり昼寝したり、シュノーケリングを楽しんだり、無料のカヌーを借りて島周辺を散策したりと自由に過ごすことができます。
以上が、コロン島の絶景を詰め合わせた「Super Ultimate Island Tour」の概要です。なお、島めぐりの順番は参加するツアーによって異なるためご注意を。この内容盛りだくさんのアイランドホッピングがわずか3,500円前後で楽しめるとあっては、参加しない手はないですよね。
ちなみに、コロン島からジェットフェリーを使えば、4時間前後でエルニドへ渡ることも可能です。ラグジュアリー感の少ないコロン島に比べ、エルニドは1島1リゾート。リゾート感を味わいたいならぜひエルニドへ!
今度の休みはぜひ、コロン島やエルニドへ羽根を伸ばしに遊びに訪れてみませんか?
住所:Coron Town, Coron, Palawan,Philippines
電話番号:03-5562-1583(フィリピン政府観光省東京支局直通)
アクセス:飛行機の場合、セブやマニラからブスアンガ(Busuanga)空港(コロン島お隣のブスアンガ島)へ向けセブパシフィック(CebGo)やフィリピン航空など数社から毎日直行便就航。船の場合、マニラ北港からコロン港への直行便が毎週金曜日1便(13時発)が就航。所要約14時間。あるいはマニラからバタンガス(Batangas)へ移動、ミンドロ島へ渡り、サンホセ(San Jose)港から火・木・土で週3便(朝9時発)のフェリーも利用可能。所要約8時間。
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/9/11更新)
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