ロマネスク彫刻の傑作!フランス・モワサック「サン=ピエール修道院」

ロマネスク彫刻の傑作!フランス・モワサック「サン=ピエール修道院」

更新日:2020/01/06 10:34

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター
フランス南西部、ガロンヌ川とタルン川の合流点に位置する「モワサック」は、地中海と大西洋を結ぶ交通の要衝であり、またスペインの聖地「サンティアゴ」を目指す巡礼路の経由地でもあります。

その中心部、「サン=ピエール修道院」にはロマネスク美術の傑作と評される彫刻があり、またサンティアゴ巡礼とゆかりが深いことから、世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の構成資産に含まれています。
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7世紀からの歴史を持つ「サン=ピエール修道院」

7世紀からの歴史を持つ「サン=ピエール修道院」

写真:木村 岳人

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サン=ピエール修道院の歴史は極めて古く、その創建は7世紀にまで遡ります。しかしながら往来の重要拠点に位置していたことから度々の侵攻を受け、1031年には修道院の屋根が崩落するほど荒廃していたといいます。1047年にクリュニー会と提携したことで再興を果たし、最盛期の12世紀にはフランス南部の有力修道院としてその名を馳せました。

7世紀からの歴史を持つ「サン=ピエール修道院」

写真:木村 岳人

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現在の修道院付属教会は1063年に再建されたもので、その後の12世紀には教会の正面にあたる西ファサードと鐘楼が付け加えられています。また百年戦争後の15世紀には教会上部が煉瓦造で拡張され、現在に見られる姿になりました。

南ポーチのロマネスク彫刻は必見!

南ポーチのロマネスク彫刻は必見!

写真:木村 岳人

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サン=ピエール修道院を語る上で絶対に欠かせないのが、教会の南ポーチ(入口)を飾り立てている彫刻群です。これらは1120年から1125年頃に築かれたもので、その精緻なレリーフはフレンチ・ロマネスクの美しさと表現力を今に伝える傑作と称されています。

ポーチを覆う彫刻のうち、扉を左右に分ける中央柱には預言者エレミア・聖パウロが表情豊かに彫られており、また扉の右側には「善人」、左側には「罪人」をテーマにした様々なレリーフが施されています。

南ポーチのロマネスク彫刻は必見!

写真:木村 岳人

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中でも圧巻なのが扉の上部にあるタンパンの彫刻です。最後の審判における「再臨のキリスト」の場面が刻まれており、キリストの左右に神獣や天使を配し、その周囲を24人の長老が取り囲んでいます。いずれも卓抜かつ状態も良く、この彫刻を見るためにモワサックを訪れる価値があると言っても過言ではありません。

ゴシック様式で彩られた教会内部

ゴシック様式で彩られた教会内部

写真:木村 岳人

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入口からはナルテックス(玄関間)を経て教会本体の身廊へと入ります。身廊は15世紀に上部が拡張されたことから天井が高く、その内装はリヴ・ヴォールト天井に尖塔アーチ窓とゴシック様式で整えられています。壁一面には黄色地に赤い花模様があしらわれており、暖かみのある印象の内部空間となっています。

ゴシック様式で彩られた教会内部

写真:木村 岳人

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身廊の左右には15世紀に築かれた「キリストの埋葬」「聖家族のエジプト避難」「嘆きの聖母」などの像が飾られており、また北側中央には4〜5世紀頃に築かれた大理石の石棺が安置されています。この石棺は病気を癒すご利益があると昔から信じられており、熱病や頭痛に悩む人々が回復を願ってこの棺の下に身を横たえたといいます。

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回廊の柱頭彫刻に見るロマネスクの美

回廊の柱頭彫刻に見るロマネスクの美

写真:木村 岳人

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教会の北側には回廊が隣接しており、西ファサードを出て右手の建物から入場することができます。教会の内部からは出入りできませんのでご注意を。

サン=ピエール修道院の回廊は柱に刻まれた碑文より1100年に完成したことが分かっており、これはフランスに現存する回廊として最古級です。またその規模は東西38m、南北41mと、ロマネスク様式の回廊としては最大級の広さを誇ります。

回廊の柱頭彫刻に見るロマネスクの美

写真:木村 岳人

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回廊を支える計116本の柱頭にはそれぞれ異なる文様の彫刻が見られ、これらの柱頭彫刻もまたロマネスク美術の傑作として名高く、南ポーチと共にサン=ピエール修道院における見どころとなっています。そのモチーフは植物や動物、聖書の一説など実に多種多様で飽きることがありません。ひとつひとつ見比べながら、じっくり時間をかけて観賞することをオススメします。

「サン=ミシェル礼拝堂」や「参事会室」も要チェック!

「サン=ミシェル礼拝堂」や「参事会室」も要チェック!

写真:木村 岳人

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回廊の南西端にある螺旋階段を上ると、ナルテックス二階のサン=ミシェル礼拝堂に出ることができます。南ポーチと同様、12世紀に築かれたロマネスク様式の部屋で、装飾は簡素ながらも放射状に伸びる12本のリブで支えられた円天井や、柱頭彫刻など注目すべき点は多々あります。また身廊側にはテラスが設けられており、高所から教会内を眺めることも可能です。

「サン=ミシェル礼拝堂」や「参事会室」も要チェック!

写真:木村 岳人

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回廊の東北に隣接する参事会室は展示室となっており、柱頭彫刻を始めとした様々なロマネスク彫刻を間近で眺めることができます。南ポーチの彫刻模型やその解説などもあり、サン=ピエール修道院のロマネスク彫刻をより深く理解することができるでしょう。

サン=ピエール修道院の基本情報

住所:6 Place Durand de Bredon, 82200 Moissac
電話番号:+33 5 63 04 01 85
アクセス:モワサック駅から徒歩約10分
<回廊>
拝観料:6.5ユーロ
拝観時間:
11〜3月:13時30分〜17時
4〜6月、10月:10時〜12時、14〜18時
7〜9月:10時〜19時
休館日:12月25日、1月1日

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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