写真:旅人間
地図を見る和歌山ラーメンは、日本全国のご当地ラーメンブームの火付け役といわれ、週末にはラーメン目的で県外からも多くの人がやって来る地元で愛される「中華そば」です。その味は豚骨醤油で、大きくは「醤油ベース」「豚骨ベース」に分類されます。
和歌山の中華そばのルーツは諸説ありますが、醤油の産地である湯浅が近いことから、戦前から醤油を主体とするスープが屋台で親しまれたのが始まりとされ、繁華街アロチ(新内)に店を構える「アロチ本家丸高」が、その元祖の味といわれています。
写真:旅人間
地図を見る戦後には路面電車の拠点だった車庫周辺に屋台が軒を連ねていたことから、この屋台の味を称して「車庫前系」と呼ぶ人もいます。時の流れと共に屋台は店舗となりましたが、アロチ本家丸高は現在も地元で愛されているお店です。
この店では中華そばだけでなく、餃子、おでんも人気です。この気取らない雰囲気の中で、ビールと餃子、おでん、そして〆に中華そばという流れもおすすめです。
写真:旅人間
地図を見る注文し到着した中華そばは、ラーメン鉢のトレードマークといって良い四角い渦巻き模様(雷文)に、濃茶色スープに麺がチョコッと顏を出し、チャーシュー、ネギ、メンマ、そして花が咲いたようなにカマボコが中央を飾っています。
アツアツのスープからは湯気が立ち上がり、顔を近づけた時に香る豚骨と醤油の独特な世界観に思わず笑顔が溢れます。まさに、湯気から旨いのです。
写真:旅人間
地図を見るその味は、どこか懐かしい…。醤油の風味がしっかりしているけど、醤油醤油しておらず、豚骨も感じます。あっさりした口当たりも一言で「あっさり」と言えないコクがあります。
中細の柔らかい麺は、スープの旨みを吸収し食べ始めと食べ終わりでは麺の味わいも変化します。しっかり肉の味あるチャーシューも噛みしめるとスープの旨みがギュッと染み出して口に広がります。味わえば味わうほど奥がある見事な一杯です。あぁ〜うまい!
写真:旅人間
地図を見る和歌山の中華そばといえば、テーブルに置かれている「早寿司」が有名ですね。これは発酵させた紀州名物の「なれずし」とは違い、お酢でしめた鯖の切り身と酢飯で発酵させずに寝かせたもの。自由に食べることが出来て、お会計は自己申告制です。
中華そばと一緒に食べても良し、待っている間に食べても良し。いずれにせよラーメンと一緒に寿司を食べる和歌山独特の文化、これを食べずして「和歌山ラーメン」は語れない!ぜひ体感してみて下さい。その相性の良さに、きっと感心することでしょう。
住所:和歌山県和歌山市友田町2-50
電話番号:073-432-3313
営業時間:17:30〜3:00
定休日:日曜日
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/28更新)
- 広告 -