由緒あるベルギーの古都「ゲント」で見ておきたい観光名所

由緒あるベルギーの古都「ゲント」で見ておきたい観光名所

更新日:2020/11/10 14:43

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ベルギー第3の都市で東フランドル地方の中心地「ゲント」は、12世紀以降中世都市として発達し、その後、毛織物を基盤とした産業都市に生まれ変わったと言われます。かつての栄華の名残として旧市街にはまだまだ歴史的建造物が多く残されています。

中世以来、運河風景で人気のブルージュのライバル的存在のゲントには世界遺産登録の建造物が複数あり、川沿いには観光の目玉となる中世の頃からのギルドハウスが建ち並びます。

ベルギー第3の都市「ゲント」

ベルギー第3の都市「ゲント」

写真:Hiroko Oji

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ベルギー東フランドル地方の中心となるのがゲントの町。中世以来運河の風情ある町並みで人気の高いブルージュのライバル的存在。石畳の風情ある路地があちこちに延び、両側には童話の世界のような町並みが広がり散策が楽しくなる町です。

ベルギー第3の都市「ゲント」

写真:Hiroko Oji

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また織物業で発展を遂げ、交易ギルドが活躍した頃のギルドハウスがレイエ川沿いに建ち並ぶ眺めは壮大なもので、ゲントの観光のハイライトの一つとなっています。ギルドハウスの並びにある旧郵便局だった建物は現在お洒落なショップが入るショッピングセンターとなっており、地下にはスーパーマーケットも入っています。

このギルドハウスを一望するなら聖ミッシェル橋へ。1905年から1909年にかけて完成した石造りのアーチ橋で、昼間のみならず夜のライトアップされた幻想的な風景も楽しめます。

ベルギー第3の都市「ゲント」

写真:Hiroko Oji

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旧市街観光の中心は「聖バーフ広場」。この広場には鐘楼と繊維ホール、劇場、聖バーフ大聖堂が面しており、すぐそばには聖ニコラス教会、市庁舎などの歴史的建造物たちが集まっています。建物を見て歩くだけでもその歴史の深さに惹き込まれてしまいます。

聖バーフ広場を取り囲む建物たち

聖バーフ広場を取り囲む建物たち

写真:Hiroko Oji

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聖バーフ広場に面してひときわ高く目立つ塔があるのが鐘楼と繊維ホールです。

鐘楼は、非常時に軍隊を招集する目的で1300年頃に建てられました。ゲント市民の自治のシンボルでもあり、ギルド繁栄の象徴でもあった鐘楼。16世紀にカリヨンが備わって現在の姿となっています。

鐘楼の足元にある繊維ホールは華麗なゴシック様式で1425年に建造されたもの。有力者たちの事務所や商人たちの会議場でもあった所で、18世紀には牢獄としても使われたところです。

<鐘楼の基本情報>
住所:Sint-Baafsplein,9000 Gent
電話番号:+32-9-233-39-54
開館時間:10:00〜18:00

聖バーフ広場を取り囲む建物たち

写真:Hiroko Oji

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広場を挟んで鐘楼の向かい側に建つのが聖バーフ大聖堂。12世紀に建設が始まり完成したのは16世紀です。

聖堂内にはルーベンス作の絵画「聖バーフの修道院入門」やデルボー作の彫刻「真理の説教壇」、ロマネスク様式の礼拝堂などがありまるで美術館のよう。中でもヤン・ファン・アイクの「神秘の仔羊」は15世紀フランドル絵画の最高傑作と言われており、この作品のみが有料で撮影禁止の別室で観賞できるようになっています。

<聖バーフ大聖堂の基本情報>
住所:Sint-Baafsplein,9000 Gent
電話番号:+32-9-269-20-45
開館時間:8:30〜17:00

聖バーフ広場を取り囲む建物たち

写真:Hiroko Oji

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鐘楼と聖バーフ大聖堂の間にあるのが劇場。フレスコ画のある正面ファサードが美しく、ついつい見惚れてしまいます。

この劇場と鐘楼の間の路地へ入っていくと市庁舎の建物があります。一番古い部分がフランボワイヤン・ゴシック様式、門衛所となっている部分はフラマン・バロック様式、窓はルネッサンス様式で「貧民の間」などはロココ様式・・・と様々な建築様式が組み合わされた目を惹く立派な建物です。

レイエ川沿いのギルドハウス

レイエ川沿いのギルドハウス

写真:Hiroko Oji

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観光の目玉と言えるギルドハウスはレイエ川沿いに建ち並びます。

レイエ川の東側にあるのが、かつては港だったグラスレイ。当時の商人たちの富と力を象徴するギルドハウスがズラリと並ぶ様は壮麗そのもの。ブラバント・ゴシック様式のメーソンの館、フランドル・ルネッサンス様式の穀物計量検査官の館と港使用税徴収官の館、穀物倉庫だったものはロマネスク様式、その他後期バロック様式など、豪華な並びになっています。

レイエ川沿いのギルドハウス

写真:Hiroko Oji

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レイエ川西側にあるのがコーレンレイ。バロック様式の非自由船員組合の建物、ファサードに2羽の白鳥が彫刻されているのは16世紀の元ビール醸造所だった建物、ネオクラシック様式のものは旧グルートフーズの館、「竜と地下室」と呼ばれていたのはロマネスクの城、ネオクラシック様式のものはゲーリンク館・・・とこちらも引けを取らない眺めが楽しめます。

レイエ川沿いのギルドハウス

写真:Hiroko Oji

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レイエ川を北東へ遡るとクラーンレイの眺めが続きます。こちらにもゲントの黄金時代の家並みがズラリ!階段状の切妻屋根などは典型的なゲントのかつての家です。

この並びにあるのがデュレ・グリートという大きなオレンジ色の大砲のオブジェ。ちょっとした撮影スポットにもなっています。

見所は他にも盛りだくさん!

見所は他にも盛りだくさん!

写真:Hiroko Oji

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レイエ川に沿って小さな家々が連なるように建っているのは、中世の頃には屋内の肉市場だったところ。現在はレストランが入っていて、無料で公開されています。当時の面影を伝えるかのように大きな肉の塊が天井からいくつもぶら下がっているのは圧巻です。

<大肉市場の基本情報>
住所:Groentenmarkt 7,9000 Gent
電話番号:+32-9-223-23-24
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜日

見所は他にも盛りだくさん!

写真:Hiroko Oji

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ゲントで最古と言われる聖ヴェール広場に面しているのは、17世紀建造の門がある旧魚市場。バロック式の門には海神ネプチューンの像を中心に両側にはレイエ川を象徴する女性像とヘルデ川を象徴する男性像が飾られています。現在は奥に広いガラス張りのホールがあり一角に観光案内所が入っています。

<観光案内所の基本情報>
住所:Sint-Veerleplein 5,9000 Gent,
電話番号:+32-9-266-56-60
営業時間:10:00〜18:00

見所は他にも盛りだくさん!

写真:Hiroko Oji

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市庁舎から北へ延びる路地を進むと金曜広場に出ることができます。このゲントの町を訪れるのが金曜日であれば、ぜひこの広場へ。台座に美しい紋章が施された像を取り囲む石畳の広場に市が開かれており、日用品から色とりどりの野菜やフルーツにお花、お惣菜などが店頭に並び地元の人たちに紛れてお買い物が楽しめます。

<金曜広場の基本情報>
住所:Vrijdagmarkt,9000 Gent

観光に強い味方「ゲント・シティー・カード」をおともに!

ブルージュと並ぶ美しい古都ゲント。12世紀以来中世都市として繁栄した町並みの歴史に浸りながら落ち着いた観光が楽しめます。見どころは旧市街に集中していて一日でも十分見て回れますが、できれば宿泊して朝夕のひっそりした風景やライトアップで美しく幻想的に浮かび上がる夜の町並みをお楽しみください。

その際に強力な助っ人となるのが「ゲント・シティー・カード」。48時間・72時間の2種類あって、主な歴史建造物、博物館・美術館への入場が無料、市内のトラム・バス・運河クルーズツアーに利用できますので、お得で便利です。このカードでゲントの町をたっぷり楽しんでくださいね。

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/12/12−2019/12/14 訪問

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