写真:Hiroko Oji
地図を見るベルギー第3の都市「ゲント」は東フランドル地方の中心地であり、12世紀以来栄えたベルギー有数の古都。 古くから町を流れる2つの川の水運を利用した交易が盛んで、織物業で栄えたゲントは莫大な富を築きました。現在は近代産業都市に生まれ変わったゲントですが、町中には中世の面影を色濃く残す建造物が点在しています。
ゲント最古の広場は聖ヴェーレ広場。かつて聖ヴェーレ教会があった所で、16世紀の宗教戦争で打ち壊されてしまい、15世紀から18世紀まで犯罪者の処刑場所としても利用され、20世紀初頭までは野菜市場として使われていました。この広場の向かいにあるのがフランドル伯の居城です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るゲント最大の観光名所と言えるこの居城は1180年フランドル伯によって築城されました。十字軍がシリアに造った要塞を模して造られおり、牢獄や工場として利用された後、改修工事を経て現在は一般公開されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る周りを濠で囲まれた石造りの堅固なお城で、幾度かの戦争で損傷をほとんど受けることがなかったため、ほぼ当時のままの姿で残されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る内部は城の歴史、甲冑などの武具、牢獄、拷問器具、ギロチン台などと共にゲント最後の死刑執行人が使用した楽器なども展示されていて、中世の時代に迷い込んだかのような感覚で城内見学ができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るお城の地下室には船や酒樽が置かれており、当時はこの部屋からレイエ川へ船をこぎだしていた様子も見受けられます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る壁の高いところに十字架の窓があるのは、かつての礼拝室。このお城は要塞として造られたため優雅な煌びやかさのない部屋ばかり。どの部屋も壁にはお城の歴史や当時拷問が行われた様子が絵にして掲げられており、ハッとさせられる場面もあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る中心となる建物に隣接する塔の地下室に入ってみましょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る階段を下りていくと薄暗い鉄格子のはまった部屋が。その奥にあるのは拷問に使用した数々の拷問器具や拷問台。薄暗さが加わってかなり不気味な空気が流れています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るそれぞれの拷問器具を使って行われた惨い様子は、城内の各部屋の壁で確認できます。また、オーディオガイドでも音声でその雰囲気を醸し出しています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城内の螺旋階段を上っていくと、見張り台だった屋上テラスに出ることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るテラスの周りを取り囲む、銃口穴のある高い壁に沿ってぐるりと通路が設置されていて、角の見張り台からはゲントを一望する絶景が広がります。鐘楼や教会の尖塔など、歴史的建造物を含めた古都ゲントの美しい眺めをお楽しみください。
写真:Hiroko Oji
地図を見るお城の建物群を取り囲むように、お濠沿いの城壁にも通路が設けられています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る銃口穴もある通路の途中には、かつてトイレとして利用されていたスペースも公開中。使用禁止の標識とともに茶目っ気ありの面も見られます。
フランドル伯居城は、城内の各部屋はもちろん外観と共に敷地内の様子も城壁沿いに歩くことによって中世の雰囲気をたっぷり味わうことができます。オーディオガイドも借りられ、ムードアップの音声と共にお楽しみくださいね。
住所:Sint-Veerleplein 11,9000 Gent
電話番号:+32-9-225-93-06
開城時間:10:00〜18:00
休館日:1月1日、12月24・25・31日
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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