奈良・大和郡山「大和な雛まつり」で雛人形めぐりを楽しもう!

奈良・大和郡山「大和な雛まつり」で雛人形めぐりを楽しもう!

更新日:2022/02/21 12:09

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
奈良県大和郡山市では、例年2月下旬から3月上旬にかけて市内城下町一帯にて、今も残る町家や商店街に様々な時代のお雛様が飾り付けられます。なかでもメイン会場となるのは、町家物語館・箱本館「紺屋」・asmo アスモ大和郡山の3つの施設。3施設を中心に、早春の城下町を彩る「大和な雛まつり」で、雛人形を鑑賞する旅のみどころをご紹介いたします。

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

町家物語館(旧川本家住宅)の雅な「御殿飾り」

町家物語館(旧川本家住宅)の雅な「御殿飾り」

写真:モノホシ ダン

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「大和な雛まつり」のメイン会場のひとつである町家物語館(旧川本家住宅)は、中心市街地の洞泉寺町(とうせんじちょう)にある大正時代の町屋建築です。

洞泉寺町は、かつて遊郭いわゆる傾城町として賑わっていた歴史があり、旧川本家住宅は、本館、座敷棟、蔵および納屋の3棟から構成される木造三階建の遊郭建築で、国の登録有形文化財。当時の上流花街の繁栄が偲ばれる貴重な建築物です。

町家物語館(旧川本家住宅)の雅な「御殿飾り」

写真:モノホシ ダン

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「大和な雛まつり」では、市内の旧家から寄贈された貴重な雛人形を展示しています。町家物語館では、入ってすぐのところに御殿飾りの雛人形があります。

御殿飾りとは、京都御所・紫宸殿を模した「御殿」を飾り、そのなかに天皇皇后を模した内裏雛のお人形を入れるというもので、明治から大正にかけて、京阪神地区で一般的だった雛人形です。

ちなみに、写真の左側に見えているのは、台所の水屋箪笥です。水屋または水屋箪笥とは、今で言う食器棚のことです。

町家物語館(旧川本家住宅)の雅な「御殿飾り」

写真:モノホシ ダン

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ところで、“雛まつり”と言えば3月3日ですが、この日は「金魚の日」でもあります。江戸時代、金魚は雛まつりの際に、お雛様と一緒に飾る風習がありました。女の子の健やかな成長を願うお雛様と、愛らしい金魚のコラボレーションをお楽しみください。

旧遊郭としての「町家物語館」の見どころ

旧遊郭としての「町家物語館」の見どころ

写真:モノホシ ダン

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旧遊郭でもある町家物語館は、現在も良好な保存状態で、特殊な建築技法を随所に取り入れた遊郭建築ならではの造形美を見ることができます。

廊下には、当時まだ珍しかった「ガス燈」の器具も残されています。大正時代のガス燈といえば、換気の問題から街路灯としての使用を思い浮かべますが、屋内灯にも使われていたのは驚かされます。

ほかにカマボコ型に切り取られた壁は、防犯用のもので、例えば悪さをする客がいた場合、娼妓が叫んで外に知らせるためのものです。また、1958年(昭和33年)の遊郭廃業後は、しばらくは大和郡山の高校に通う学生の下宿先として使われていたため「電気メーター」が壁の隅の四角い板に取り付けられていました。

旧遊郭としての「町家物語館」の見どころ

写真:モノホシ ダン

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さらに、2階の髪結場からは、ハートの三連型の窓を見ることができます。正式には猪目窓(いのめまど)といい、字のごとくイノシシの目を意味します。

猪目は古来より魔除けや福を招く護符の意味合いがあり、神社仏閣などの建築装飾やさまざまな器具などの飾り文様としても使われています。

旧遊郭としての「町家物語館」の見どころ

写真:モノホシ ダン

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1階の廊下に囲まれた風情ある中庭は、採光のため吹き抜けになっています。そして中庭の井戸は、現在でも水を汲み取ることができます。

金魚が泳いでいたトイレ前の廊下

金魚が泳いでいたトイレ前の廊下

写真:モノホシ ダン

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1階には、レトロモダンのタイル張りの洗面台が残されています。

金魚が泳いでいたトイレ前の廊下

写真:モノホシ ダン

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さらに、洗面台の奥にはトイレがあり、3つの扉には松竹梅の模様が彫られています。トイレの床は、現在はふつうの床になっていますが、遊郭時代にはここがガラス張りになっており、その下には水槽があってなんと金魚が泳いでいました。じつに贅を尽くした遊郭建築だったということが分かりますね。

金魚が泳いでいたトイレ前の廊下

写真:モノホシ ダン

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ほかに見ておきたいのが、1階にある娼妓が使っていた小物入れ。当時のままのもので、勤めていた娼妓の名前が残されています。まさに時代を超えて、過去の遊郭が現代によみがえったような不思議な感じがするでしょう。

<町家物語館の基本情報>
住所:奈良県大和郡山市洞泉寺町10
電話番号:0743-52-8008
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:雛まつり開催期間中は無休
入館料:無料
アクセス:近鉄郡山駅から徒歩約8分、JR郡山駅から徒歩約8分

箱本館「紺屋」の絢爛豪華な吊るし雛

箱本館「紺屋」の絢爛豪華な吊るし雛

写真:モノホシ ダン

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「大和な雛まつり」でついでおすすめなのが、箱本館「紺屋」。紺屋町は、大和郡山市が城下町の頃、藍染が盛んにおこなわれた町で、箱本館「紺屋」は、江戸時代から続いた藍染め商の町家を再生し、藍と金魚が楽しめるようにした施設。予約制で、ハンカチなどの藍染め体験もできます。

箱本館「紺屋」の絢爛豪華な吊るし雛

写真:モノホシ ダン

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箱本館「紺屋」の雛人形は3飾りで、入って正面にある吊るし雛とのコラボが美しい。

箱本館「紺屋」の絢爛豪華な吊るし雛

写真:モノホシ ダン

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絢爛豪華な吊るし雛には、金魚の町・大和郡山ゆかりの金魚も数多く見られます。入館料も無料なので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

<箱本館「紺屋」の基本情報>
住所:大和郡山市紺屋町19-1
電話番号:0743-58-5531
開館時間:9:00〜17:00
休館日:雛まつり開催期間中は無休
アクセス:近鉄郡山駅より徒歩約5分、JR郡山駅から徒歩約10分

「asmo アスモ大和郡山」で園児たちの手作りお雛さまを

「asmo アスモ大和郡山」で園児たちの手作りお雛さまを

写真:モノホシ ダン

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商業施設「asmo アスモ大和郡山」では、市内各幼稚園・保育園・認定こども園の園児たちによる手作りお雛さまを見ることができます。

「asmo アスモ大和郡山」で園児たちの手作りお雛さまを

写真:モノホシ ダン

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展示される雛人形は、園児たちが様々な物を利用して作ったもの。家族そろって微笑ましい気分で買い物を楽しみながら鑑賞するのもおすすめです。

<asmo アスモ大和郡山の基本情報>
住所:奈良県大和郡山市南郡山町529-1
電話番号:0743-55-7888
営業時間:9:00〜21:00
アクセス:近鉄郡山駅から徒歩約3分、JR郡山駅から徒歩約15分

同時開催中の大和郡山「盆梅展」とともに訪れるのもいい

いかがでしたか。ほかにも「大和な雛まつり」では、ご紹介した施設を含む約100店以上でお雛さまを展示しています。

同時開催中の大和郡山「盆梅展」とともに、春の訪れを感じながら、観梅と雛人形めぐりの旅を楽しんでください。

2022年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/02−2019/03/09 訪問

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