写真:Lily T
地図を見る1178年に誕生した安徳天皇は、平清盛の娘、徳子と高倉天皇の間に授かった子どもです。
1185年に起きた壇之浦の戦いで源氏が優勢になってきた頃、祖母の二位尼が安徳天皇を抱きかかえて水の中に入っていき、生涯8歳(数え年)という若さでこの世を去りました。
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地図を見る平清盛の妻である二位尼は、水の中に入る前に安徳天皇にある歌を詠みました。
「今ぞしる みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」
現代の言葉では「海の中にも都はある」という意味になりますが、二位尼の悲しさと安徳天皇を案じた優しさが詰まった歌だと感じさせられます。
赤間神宮はかつて阿弥陀寺と呼ばれるお寺でしたが、明治維新後の神仏分離令によりお寺は廃止され、天皇社に改名されました。その後、1940年に現在の赤間神宮に改称されました。
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地図を見る赤間神宮を訪れると、静かな佇まいの神社というよりはまるで竜宮城のような場所に来たような気持ちになります。残念ながら戦時中に焼失してしまった赤間神宮でしたが、再建する為に集められた資料の中に二位尼が詠んだ歌がありました。
再建する際、海の中の都をイメージして竜宮城のような建物になったと言われています。今では、赤間神宮のイメージと言えば竜宮城と言っても過言ではないほどです。
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地図を見る実際に赤間神宮を参拝すると独特な建物の造りになっていて、神社ではなく別の建物に居るような感覚に陥ります。海が参道であるとても珍しい神社で、海のパワーが頂ける下関でも強力なパワースポットです!
ご利益も水と子どもに関係するものが多く、安産祈願や水難守護、漁業繁栄などのご利益があると伝えられています。
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地図を見る境内でひと際目を引く存在が、鮮やかな朱色と白が基調の「水天門」です。
1957年に建造された水天門は竜宮造りの楼門で、境内の回廊と共に国の登録有形文化財です。現在では、赤間神宮の象徴とも言うべき存在です。
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地図を見る「外拝殿」は別名大安殿とも呼ばれており、均整のとれた美しさが目を引きます。その奥には内拝殿があります。
外拝殿の中央に飾られている「赤間神宮」の文字は、幕末から明治時代の皇族、有栖川宮幟仁親王(ありすがわのみや たかひとしんのう)が書かれたもので、とても貴重です。
その他、境内には小泉八雲の怪談話しで有名な耳なし芳一のお堂、「芳一堂」や、平家一門の墓である「七盛塚」などもあります。お時間があれば、じっくりとご覧ください。
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地図を見る竜宮造りの赤間神宮は再建当時大変珍しい建物でしたが、現在では下関には欠かせない存在となっています。
実際に訪れるとその美しさや雰囲気を味わうことが出来るので、下関にご旅行の際はぜひとも赤間神宮へ足を運んでみてください!
住所:山口県下関市阿弥陀寺町4-1
電話番号:083-231-4138
参拝時間:9:00〜17:00
拝観料:無料 宝物殿見学:100円
アクセス:JR山陽本線下関駅からバスで約10分
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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