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アイルランドの歴史を見続けた建物「グレンダロッホの初期教会群」

アイルランドの歴史を見続けた建物「グレンダロッホの初期教会群」

更新日:2020/01/17 16:03

スズキ ミズエのプロフィール写真 スズキ ミズエ グラフィックデザイナー、一人旅女子ライター、世界の民族&お祭りマニア、火山と洞窟マニア
アイルランドのキリスト教は6世紀に始まり、10世紀に最盛期を迎えます。グレンダロッホは聖地としてヨーロッパ中から人々が訪れる街でした。その後、イギリスの侵略でアイルランド中の修道院が破壊。しかし、このグレンダロッホの教会群のみが、当時の姿を残したのです。

近くにはトレッキングも楽しめる湖もあり、修道士に思いを馳せながらゆったり過ごせる場所。そんな「グレンダロッホの初期教会群」をご紹介します。

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氷河で削られた山の中

氷河で削られた山の中

写真:スズキ ミズエ

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グレンダロッホは、アイルランドの首都ダブリンから南に約60キロ離れたウィックロー州の山の中にあります。この場所は氷河で削られてできた渓谷で、日本のような高い木々はない高原のような渓谷です。

グレンダロッホという名前の由来はゲール語で“2つの湖の谷”という意味で、近くには大小の湖が今でもあります。今ではトレッキングで訪れる人も多い場所になっています。

氷河で削られた山の中

写真:スズキ ミズエ

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アイルランド島では6世紀に聖パトリックによってキリスト教がもたらされ、アイルランドの多くの場所で修道院や教会が建てられました。このグレンダロッホもケヴィン僧侶と数名の弟子たちによって建てられた修道院の一つです。修行僧たちは己を律する為にも、このような人里離れた場所で慎ましやかに暮らし、祈りを捧げていました。

アイルランドに残る最古の教会

アイルランドに残る最古の教会

写真:スズキ ミズエ

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グレンダロッホは、その昔“7つの教会がある街”と呼ばれるほどの宗教都市になっていきました。それはケイヴィン僧侶たちがひっそりと修行していると、ヨーロッパ中から修道士や信者が集まり、次第に大きな街となり、経済と政治の中心となっていったからです。

アイルランドに残る最古の教会

写真:スズキ ミズエ

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修行僧たちが慎ましやかに暮らしている中、村人たちからの寄付は増える一方で、修道院にはかなりの財力がありました。それを狙ったバイキングの襲来がアイルランド中に度々起こり、修道院では必ず見張り塔の役割を果たしたラウンドタワーが作られました。

アイルランド中にあった修道院や教会は、バイキング襲来とイギリス支配でほとんどが破壊された中、グレンダロッホのタワーはほぼ完全な形で残っています。

アイルランドに残る最古の教会

写真:スズキ ミズエ

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グレンダロッホは、イギリス支配後はその存在も忘れさられ、ひっそりと佇んでいたからこそ、今でも最盛期の建物が残っているのです。

今ある建物は10世紀から12世紀に建てられたもので、ケヴィン僧侶の時代からのものは既にありません。1971年に聖クララからケヴィン僧侶に与えられたとされる鐘とそれを入れた聖遺物箱が発見され、それらはダブリンにある国立博物館に展示されています。

写真は国立博物館博物館に展示されている鐘と聖遺物箱です。下が鐘で上が聖遺物箱です。

聖職者たちの住む世界

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写真:スズキ ミズエ

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ケヴィン僧侶がいた時代の建物は既に残っていませんが、それにまつわる場所がいくつか残っています。

グレンダロッホの初期教会群に入るには門が2つあり、当時は門も2階建の塔のような高いものでした。それは、ひとつは外界を断ち修行に集中するため、もうひとつはバイキングなどの襲来を撃退するためでした。

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写真:スズキ ミズエ

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グレンダロッホのシンボル的存在のラウンドタワー。高さは30メートル、6階建のタワーです。タワーの入口は約3.5メートルの高さにあり、当時、中へははしごを使って入っていました。全ての修道院でこのようなタワーが一緒に建てられていました。バイキングは何度となく襲撃に来て、その度に彼らはこのタワーに避難して、難を逃れました。

しかしその後のイギリス支配により、多くのタワーや修道院は破壊されました。このタワーだけは繁栄当時からの姿を保っている唯一のタワーです。

写真はタワーの入口部分で、隣にいる人の縮尺から、いかに高い場所に作ったかがわかります。

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写真:スズキ ミズエ

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ラウンドタワーと同じくシンボル的な存在のケヴィン教会。ケヴィン僧侶とその弟子たちが最初に建てた教会で、現存する姿は11世紀からの建築です。最盛期にあった唯一の完全な状態の教会です。とても小さく屋根も全て石でできていて、とてもアイルランドらしい建築と言えます。

鐘楼は煙突に似ていたため、誰もそこが祈りの場所とは思っていませんでした。人々は長い間そこが台所であると信じていたため、“ケヴィン僧侶の台所”と呼んでいました。

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カテドラル

カテドラル

写真:スズキ ミズエ

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カテドラルはロマネスク時代の建築で、グレンダロッホの中で一番大きな建物です。何度となく修復が行われ、土台の石は10世紀の、上は11世紀の石が使われています。

カテドラル

写真:スズキ ミズエ

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当時は藁を乗せた屋根だったため、今は屋根もなく崩れています。アーチに施された装飾は当時の芸術性の高さが伺えます。

カテドラル

写真:スズキ ミズエ

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カテドラルの隣にはケヴィン僧侶のハイクロスと呼ばれる、アイルランドカトリックの十字架が立てられています。ハイクロスとは、ケルト人の自然崇拝のシンボルである太陽とカトリックの十字架を掛け合わせたアイルランドカトリックの十字架です。

教会の外でも

教会の外でも

写真:スズキ ミズエ

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教会群の外にディアストーン(鹿の石)と呼ばれる、凹みのある石があります。これにはケヴィン僧侶にまつわる逸話が残っています。

使用人の妻が出産の時に亡くなってしまい、助けを求めにケヴィン僧侶の元へ行きました。僧侶が祈りを捧げると、森からメス鹿が現れ、毎日その凹みがミルクでいっぱいに、使用人は子供を育てることができた、というお話。実際は僧侶のところにいた男の子がまだ赤ちゃんだった頃、僧侶が赤ちゃんにミルクを与える時になるとメス鹿が現れたことに由来しています。逸話が残るほど、村人たちはケヴィン僧侶を聖人として崇めていたことがわかります。

またこの石は、巡礼者がグレンダロッホへ向かう道標としての役割も果たしていました。

教会の外でも

写真:スズキ ミズエ

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最初にも記述したように、ここには大小の湖があり、トレッキング用に道も整備されています。ちゃんと現代の道しるべが案内しているので、迷うことはありません!

教会の外でも

写真:スズキ ミズエ

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6世紀にケヴィン僧侶が修行の場を求めてこの場所にやってきて、10世紀には最盛期を迎えましたが、イギリスの侵略と共にこの場所も人々から忘れ去られる場所となった――しかし今再び、自然に囲まれたこの教会群は、ケヴィン僧侶が見ていた景色と同じ景色を私たちに見せてくれているのかもしれません。

僧侶たちが瞑想したように、自然と一体になる感じを味わってください。

「グレンダロッホの初期教会群」の基本情報

住所:Derrybawn, Glendalough, Co. Wicklow, A98 HC80
電話番号:+353-404-45352
入場料:無料
アクセス:St.Kevin Bus Service社のバスでダブリンから1時間半。往復料金20ユーロ

2020年1月現在の情報です。最新の情報などは公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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