ベラルーシ「ブレスト要塞」英雄都市と呼ばれるその訳とは?

ベラルーシ「ブレスト要塞」英雄都市と呼ばれるその訳とは?

更新日:2020/03/19 13:29

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師
ポーランドとの国境にあるブレストは、1941年6月22日にドイツ軍が侵攻してきた際、ドイツ軍にとって想定外の頑強な抵抗を行い、最後には全滅したものの、首都ミンスクが陥落した後も依然として組織的な抵抗を続け「英雄都市」の称号を与えられました。
ブレストが約1ヵ月もの間ドイツ軍の進撃を阻止した事により、ソ連軍の反撃準備をさせたとされています。
今回はこの英雄都市のブレスト要塞についてご紹介します。

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ブレスト要塞入口

ブレスト要塞入口

写真:大竹 進

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ブレストは第二次世界大戦でドイツがソ連に対し最初に侵攻したのがこの町で、直ぐに陥落させることが出来ると考えていたドイツ軍に対し、約1ヵ月にわたる凄まじい抵抗を続け、ソ連軍がドイツ軍と戦う体制を整えるための時間を与えてしまったとされています。

ブレスト要塞は19世紀初期にロシア帝国によって星形要塞として建設され、要塞の周囲は濠が巡らされていて、写真はその星型の先端部分です。

ブレスト要塞入口

写真:大竹 進

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濠を巡らせた広大なブレスト要塞の正門は、ソビエトの象徴である星が刻まれた巨大なコンクリート製のトンネルが、威圧感を持って立ち塞がっています。

ブレスト要塞入口

写真:大竹 進

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この門に入ると聞こえて来るのは、ドイツ軍が侵攻して来た時の様子が再現された様々な音です。秒針を刻む音、爆撃音、ソビエト軍歌、そして戦争開始を告げるラジオ放送がそのまま流され、当時この場所で何が起こったのかを感じる事が出来ます。

戦車と「のどの渇き」のモニュメント

戦車と「のどの渇き」のモニュメント

写真:大竹 進

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ブレスト要塞の巨大な門を過ぎると、火薬貯蔵庫の前には当時使用されたソビエト軍の戦車が並んでいます。
日本では戦車を目にする機会はあまり多くありませんが、旧ソ連各国では各地の戦争慰霊碑などがある場所によく置かれています。

戦車と「のどの渇き」のモニュメント

写真:大竹 進

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要塞内を更に進むと「のどの渇き」と題された兵士のモニュメントが置かれています。そばにいる人からも判る通り、かなり大きな像ですが、長期間の戦闘で疲れ切った兵士が機関銃を片手に悲壮感漂う姿で水を汲む様子が現されています。

背後に見えるのは復元された兵舎で、ブレスト要塞博物館になっており、要塞の歴史や第二次世界大戦当時の戦闘の生々しさを伝える展示が見られます。

戦車と「のどの渇き」のモニュメント

写真:大竹 進

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兵士の視線の先に見えているのは果たして何だったのでしょうか。この要塞がドイツ軍の猛攻によって全滅した事を考えると、死を目前にした苦悩だったのかも知れません。赤いバラが兵士の血の様にも見えます。

メインモニュメント「勇敢」

メインモニュメント「勇敢」

写真:大竹 進

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ブレスト要塞の中央にはメインモニュメントとして、ソビエトの人々の勇敢さや不屈の闘志を表した「勇敢」と名付けられた巨大な像が圧倒的な存在感を持ってその場に佇んでいます。

メインモニュメント「勇敢」

写真:大竹 進

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モニュメントの手前には戦闘で亡くなった兵士の名を刻んだメモリアルプレートが並び、多くの花が手向けられ、永遠の炎が静かに揺らめいています。

メインモニュメント「勇敢」

写真:大竹 進

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この像はドイツ軍の攻撃で破壊された兵舎などの施設跡の上に造られています。
圧倒的なドイツ軍の軍事力の前に必死の抵抗を続けたものの、遂には「われ死にゆく、誇りを捨てずに!」という言葉を残して死んでいったソビエト軍兵士の、敵を前に一歩も引かず最期まで戦い抜いた強い闘志を感じさせてくれます。

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ホルムスク門とシュティク・オベリスク

ホルムスク門とシュティク・オベリスク

写真:大竹 進

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写真はブレスト要塞の城門であるホルムスク門です。白い漆喰で塗られ一見綺麗ですが、これは修復を行った結果で、よく見ると攻撃で破壊され穴の開いた壁が随所にあり、実は悲惨な戦闘の遺跡である事に気付かされます。

ホルムスク門とシュティク・オベリスク

写真:大竹 進

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ホルムスク門を通り抜けて要塞の外側に出ると、かつて漆喰で白く塗られていた壁が、戦闘でことごとく吹き飛ばされて土台のレンガが剥き出しにされ、おびただしい銃痕が城門の至る所に残っている様子を目の当たりにする事が出来、当時の戦いの凄まじさが感じられます。

ホルムスク門とシュティク・オベリスク

写真:大竹 進

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要塞内の広場には慰霊のシュティク・オベリスクが建てられています。シュティクとはロシア語で銃剣という意味で、その鋭い刃先が天を突き刺す様に聳えています。

聖ニコラス駐屯地大聖堂

聖ニコラス駐屯地大聖堂

写真:大竹 進

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要塞内にはロシア正教の聖ニコラス駐屯地大聖堂があります。東方教会らしいオーソドックスな造りです。

聖ニコラス駐屯地大聖堂

写真:大竹 進

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聖ニコラス駐屯地大聖堂の正面ファサードです。この大聖堂も戦禍に見舞われましたが、外観は修復されています。

聖ニコラス駐屯地大聖堂

写真:大竹 進

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大聖堂の内部は戦闘の影響で内部の装飾が剥げ落ちたままですが、シャンデリアやイコンで覆われた壁であるイコノスタスなどは修復・復元され、ミサが行われています。

第二次世界大戦史上最も過酷な攻防戦と言われ、「英雄都市」の称号を与えられたブレスト要塞の抵抗の歴史を、あなたも自分自身の目で見つめてみませんか。

ブレスト要塞の基本情報

ブレスト要塞は、博物館以外の要塞内の見学は無料で、入場時間の制限もありません。

ブレスト要塞博物館
開館時間:9:00〜17:00
休館日:月曜日
入場料:6ベラルーシ・ルーブル(約300円)

2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/11 訪問

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