令和に国宝指定!松本「旧開智学校校舎」は天使が見守る擬洋風建築の小学校

令和に国宝指定!松本「旧開智学校校舎」は天使が見守る擬洋風建築の小学校

更新日:2020/02/07 09:04

M Maririnのプロフィール写真 M Maririn 神社仏閣巡り人、50代からの女子旅愛好家
北アルプスの麓に広がる松本市で「松本城」に続き二つ目の国宝が誕生しました!令和元年に国宝指定された「旧開智学校校舎」は明治9年(1876年)に完成した小学校校舎。擬洋風建築と呼ばれる建物は和風と洋風が混ざり合った独特の美しさを持ち、建物の中は木造校舎の持つノスタルジックな雰囲気を味わうことができます。

隣接する長野県で現存する最古の西洋館「松本市旧司祭館」も併せてご紹介いたします。
LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

松本に令和元年に誕生した国宝

松本に令和元年に誕生した国宝

写真:M Maririn

地図を見る

アルプスの麓に広がる松本市のシンボル「松本城」から歩いて5分ほどのところに白とブルーのコントラストが美しい「旧開智学校校舎」があります。旧開智学校は明治5年の学制発布を受けて、廃仏毀釈で廃寺となった全久院の建物を仮校舎として翌6年(1873年)に開校。明治9年(1876年)4月に全久院の跡地に現在の「旧開智学校校舎」が完成し、昭和38年まで大勢の子供たちの学びの場として使われました。

昭和36年(1961年)に重要文化財に指定されましたが、令和元年(2019年)に近代学校建築として初めて国宝に指定されました。

松本に令和元年に誕生した国宝

写真:M Maririn

地図を見る

旧開智学校校舎の特色はなんといっても擬洋風建築の意匠の美しさです。擬洋風建築とは明治初期に流行した和風や洋風などが混ざり合った建築様式のこと。

設計したのは地元松本の大工の棟梁・立石清重。洋風建築を手がけた経験のなかった立石は東京や横浜などに赴き情報を集め、それをもとに試行錯誤の末に校舎を完成させたのです。

江戸時代の寺子屋の数が非常に多いなど昔から教育熱心な土地柄の松本。当時のお金で1万1千余円の巨額な学校建築費用のおよそ7割はなんと地域の人々の寄付で賄われたんですよ。

美しい擬洋風建築に注目

美しい擬洋風建築に注目

写真:M Maririn

地図を見る

旧開智学校校舎の擬洋風建築の特徴が最もよく表れているのが正面車寄せ部分です。東西南北の風見を頂く塔屋の下には瓦屋根と唐破風があり、瑞雲があしらわれたバルコニーの下には龍の彫刻も見られます。

ほかにも灰色の漆喰を壁に塗り付けて石のように仕上げたり、木柱にレンガ模様をペンキで描いてレンガ柱のように見せるなど和の技術を使って洋風に仕上げたことがわかります。

美しい擬洋風建築に注目

写真:M Maririn

地図を見る

そして旧開智学校校舎のシンボルともいえるのが学校名を掲げる二人の天使です。開校以来子供たちの姿を見続けてきた天使、どことなく日本人的な顔で羽が茶色いというのも珍しい姿です。

ノスタルジックな教室にレトロな装飾の講堂

ノスタルジックな教室にレトロな装飾の講堂

写真:M Maririn

地図を見る

それではスリッパに履き替えて校舎の中にも入ってみましょう。素朴な木の床に使い込まれた机や椅子、旧式の足踏みオルガン…こんな眺めに懐かしさをおぼえる方や、反対にはじめてふれる昔の学び舎に新鮮な驚きを抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ノスタルジックな教室にレトロな装飾の講堂

写真:M Maririn

地図を見る

洒落たデザインの手すりや照明に目を奪われる2階講堂。差し込む光で美しい色にきらめくバルコニーのステンドグラスには舶来色ガラスが使われています。

旧開智学校校舎には各時代の教科書や教材などの教育資料と舶来色ガラスや古文書などの建築資料が合わせて11万点収蔵されており、その一部は常設展示されています。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

意外な注目ポイントも見逃さないで

意外な注目ポイントも見逃さないで

写真:M Maririn

地図を見る

他にも旧開智学校の建物中でぜひ注目していただきたい見どころをいくつかご紹介します。

上の写真は校内に見られる彫刻のついた桟唐戸(さんからど)。小学校にしてはずいぶん重厚なものですが、これは近くにあった浄林寺から転用されたものです。扉のきれいな木目は一度扉をペンキで塗りつぶしてから木目を描きなおした「木目ぬり」という技法によるものです。

意外な注目ポイントも見逃さないで

写真:M Maririn

地図を見る

照明の影が幻想的な天井は五層の和紙を張り合わせてつくられています。1層から4層まではユネスコの無形文化遺産の細川紙、一番外側の5層目は厚手の鳥の子紙を使用しています。

このような校内の見どころはパネルで説明されているので見逃さないでくださいね。

旧開智学校校舎では校舎や天使をモチーフにした手ぬぐいやミニタオルなどのオリジナル商品を販売していますので見学の記念にいかがでしょうか。

わが国初の日仏辞典の編纂が始まった「松本市旧司祭館」

わが国初の日仏辞典の編纂が始まった「松本市旧司祭館」

写真:M Maririn

地図を見る

開智学校の見学の後には道路を挟んで建つ長野県宝「松本市旧司祭館」も見学してみましょう。明治22年(1889年)の建築以来100年近くにわたり松本カトリックの宣教師たちの住居として使われてきた長野県に現存する中で最も古い宣教師館です。

明治34年(1901年)に司祭に就任したギュスターブ・セスラン神父がわが国初の日仏辞典となる「和佛大辞典」の編纂を始めた記念すべき場所でもあります。

わが国初の日仏辞典の編纂が始まった「松本市旧司祭館」

写真:M Maririn

地図を見る

アーリーアメリカン様式の技法が残るブルーの板を横に張った下見張りの外壁、1、2階に配されたベランダや各部屋に配された暖炉など、旧開智学校校舎の擬洋風建築とは違った外国人の手による洋館建築を味わえます。こちらは靴を履いたまま入場できます。旧開智学校校舎との建築様式の違いを比べてみてはいかがでしょうか。

<松本市旧司祭館の基本情報>
場所:長野県松本市開智2-6-24
電話番号:0263-32-5725(旧開智学校校舎)
アクセス:
バス タウンスニーカー 北コース「旧開智学校」下車 徒歩1分
開館時間:午前9時〜午後5時 (入館は4時30分まで)
入場料:無料

旧開智学校校舎の基本情報

住所:長野県松本市開智2丁目4番12号
電話番号:0263-32-5725
アクセス:
・バス タウンスニーカー 北コース「旧開智学校」下車徒歩1分、松本駅から北市内線「蟻ヶ崎高校前」下車徒歩5分
・徒歩 JR松本駅から25分
・車  長野道松本ICから約15分(駐車場20台)
・開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:大人(高校生以上)400円、子供(小・中学生)200円
休館日:
・3月から11月までの第3月曜日(休日の場合は翌日)
・12月から2月までの月曜日(休日の場合は翌日)
・12月29日〜1月3日

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら
掲載内容は執筆時点のものです。 2019/12/08 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -