オバマ大統領の肖像画も!ワシントンDC「ポートレート・ギャラリー」

オバマ大統領の肖像画も!ワシントンDC「ポートレート・ギャラリー」

更新日:2020/01/12 20:11

いしい ひいのプロフィール写真 いしい ひい 元旅行会社勤務、アメリカ旅行ライター、フードコーディネーター
アメリカの首都ワシントンDCにあるスミソニアン博物館群の中で、なかなかに個性的なのが「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」。航空宇宙博物館などに比べて地味な印象なのか、スルーしてしまう人も多いのですが、随時新作も登場し、とっても充実した展示なのです。いちばん人気は、2018年に披露されたオバマ前大統領とミシェル夫人の肖像画。大好きなポートレートと一緒に記念撮影しませんか!

ナショナル・ポートレート・ギャラリーとは?

ナショナル・ポートレート・ギャラリーとは?

写真:いしい ひい

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1962年に設立されたナショナル・ポートレート・ギャラリーは、その名の通り肖像画を中心に展示しています。4階建ての荘厳なビルには、歴代の大統領から、エルビス・プレスリー、テニスのウィリアムズ姉妹など、有名なミュージシャンやスポーツ選手まで幅広い肖像画が展示され、歴史上重要な人物の絵を通してアメリカの歴史や文化が見えるようにデザインされています。

ワシントンDCのミュージアムは夜5時くらいに閉まるところが多いですが、ナショナル・ポートレート・ギャラリーは夜7時まで営業しているのも、忙しい観光客にとって嬉しいところ。1階のインフォメーション・デスクでは、「オバマ大統領夫妻の絵はどこ?」と尋ねる観光客が後を絶ちません。2018年2月に披露された二つの肖像画は、夫婦そろって人気者だけに、大いに話題になりました。

まずはオバマ大統領夫妻の肖像画をチェック!

まずはオバマ大統領夫妻の肖像画をチェック!

写真:いしい ひい

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そのオバマ大統領の肖像画は、2階の「アメリカ歴代大統領」コーナーに。ここには初代大統領ジョージ・ワシントンから歴代全ての大統領の肖像画が展示されています。アメリカの大統領は退任後、このギャラリーに肖像画が展示され、そのレガシーを称えるのが伝統となっています。それぞれに作風や表情が異なるのも興味深いですよ。

オバマ大統領の肖像画でまず目を引くのは、背景の鮮やかなグリーンと散りばめられた花々。シカゴの菊、ハワイのジャスミン、ケニアのユリなど、オバマ大統領にゆかりがある場所の植物が描かれています。
歴代大統領の公式肖像画では初めて黒人画家が担当したことも話題になりました。オバマ氏本人は「白髪を減らしてもらおうとしたけれど却下されたんだ」などとジョークを飛ばしたそうですが、風格あるタッチで描かれた肖像はとても見応えがあります。

まずはオバマ大統領夫妻の肖像画をチェック!

写真:いしい ひい

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オバマ夫婦の肖像画が並べて配置されているわけではなく、ミシェル夫人の肖像画は3階の「20世紀のアメリカ人」コーナーにあります。

ここでは、たくさんの黒人女性がミシェル夫人の絵と一緒に記念撮影。その笑顔を見ていると、初の黒人大統領とファーストレディがいかに彼女たちにとって誇らしく憧れの存在であるか、伝わってくるようです。黒と白のモダンなドレスを身にまとった夫人はとてもエレガントですね!

有名人の絵を探してみよう!

有名人の絵を探してみよう!

写真:いしい ひい

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オバマ大統領夫妻に次いで人気なのが、1階の最新作コーナー。映画やミュージカルの人気俳優やミュージシャンなど、どこかで見たことがある人たちの、個性的な肖像画が集まっています。

ここでひときわ目を引くのが、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏。一見写真に見えますが、これはキャンバスに描かれた油彩画なんです。ベゾス氏本人の写真をベースに、18か月という期間をかけて、細部まで丁寧に表現した作品。肖像画アーティストの情熱や苦労が伝わってくるようですね。

ナショナル・ポートレート・ギャラリーでは、写真撮影も大歓迎。好きな人物の絵を見つけたら、一緒にカメラに収まりましょう。

館内にはもう一つのミュージアムが!

館内にはもう一つのミュージアムが!

写真:いしい ひい

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ナショナル・ポートレート・ギャラリーと同じ建物の中には、もう一つのミュージアムがあります。それはスミソニアン・アメリカ美術館(SAAM)。アメリカの豊かで包括的なアートを鑑賞できる場所です。

どちらのミュージアムも無料で、館内に境界線もなく自由に見て回ることができます。

館内にはもう一つのミュージアムが!

写真:いしい ひい

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SAAMでは常に多彩な特別展が開催されています。現在行われているのは、Chiura Obata特別展。Obata氏は日系アメリカ人で、カリフォルニア大学で教鞭を取るなど高い評価を得た画家。墨絵など日本人ならではの感性で、カリフォルニアの風景やグランドキャニオン国立公園などの大自然、さらにアメリカでの日常風景を描いています。(特別展は2020年5月25日まで)

カフェとミュージアムショップもおススメ!

カフェとミュージアムショップもおススメ!

写真:いしい ひい

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二つのミュージアムとも展示内容が濃いので、芸術鑑賞の途中で休憩したくなるはず。吹き抜けの空間には広々としたカフェがあり、一休みするのにぴったりです。コーヒーやスイーツでちょっと一息つくもよし、サンドイッチ、サラダ、スープなどの食事も楽しめます。

カフェとミュージアムショップもおススメ!

写真:いしい ひい

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ミュージアムショップもおススメ。オバマ夫妻の肖像画をモチーフにしたカップやエコバッグ、アート本など、お土産にぴったりの品がいろいろ見つかることでしょう。

ナショナル・ポートレート・ギャラリーおよびSAAMの基本情報

住所:8th St & F St NW, Washington, DC 20001
電話番号:+1-202-633-1000
営業時間:11:30〜19:00
入場料:無料

※イギリスにも同名の「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」があるので、ウェブサイトで検索するときはご注意ください。

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/12/27 訪問

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