何に見える?鍾乳石が幻想的!浜松市の鍾乳洞「竜ヶ岩洞」

何に見える?鍾乳石が幻想的!浜松市の鍾乳洞「竜ヶ岩洞」

更新日:2020/01/14 12:56

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨
静岡県浜松市、浜名湖の北側に「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」という鍾乳洞があるのをご存知でしょうか。1980年代から観光鍾乳洞として公開され、東海地方の観光名所のひとつとして知られています。長い年月をかけて形作られた鍾乳洞の景観には驚くばかり。洞内に形成された鍾乳石の形状はさまざまなものを連想させて幻想的です。整備が行き届いて気軽に観光できる「竜ヶ岩洞」、訪ねてみませんか。

東海地方最大級の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」

東海地方最大級の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」

写真:沢原 馨

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「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」は静岡県浜松市の北部、引佐町の山間にある鍾乳洞です。総延長は1000mを超え、その内の400mほどが観光ルートとして公開されています。観光鍾乳洞としては東海地方最大級の規模。

この鍾乳洞は昭和初期に存在が確認されていましたが、本格的な学術調査が行われたのは1970年代の終わり頃になってから。昭和56年(1981年)に観光鍾乳洞としての開発が始まり、昭和58年(1983年)10月に「竜ヶ岩洞」としてオープン、営業が開始されました。今では浜松市の観光名所のひとつとして広く知られ、多くの観光客が訪れます。

東海地方最大級の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」

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洞内の通路は、人ひとりが通れるほどの幅という場所も少なくありません。そこを通って洞窟内部へ歩を進めるのは、まさに“地底探検”気分。SF好きの方ならジュール・ヴェルヌの「地底探検」の一場面を思い起こすような鍾乳洞です。そんなところも「竜ヶ岩洞」の魅力のひとつです。

東海地方最大級の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」

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深く入ってゆくほどに、洞内には鍾乳洞特有の景観が続きます。長い年月をかけて形作られた鍾乳洞の姿は見応えのあるものですよ。

さまざまに連想を誘う鍾乳石、じっくりと見ていこう

さまざまに連想を誘う鍾乳石、じっくりと見ていこう

写真:沢原 馨

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鍾乳洞は石灰岩の地層が長い年月をかけて地下水などの浸食を受けて形成された洞窟。内部では水に溶けた成分が再び固まってできる生成物が驚くような造形を見せてくれます。

これらの生成物のうち、天井からぶら下がるように形成されたものを「つらら石」、床に形成されて高く盛り上がったものを「石筍」、その両者が繋がったものを「石柱」と呼ぶのですが、それらすべてを総称して「鍾乳石」と呼ぶことが一般的ですね(本記事内では、一般的な認識に倣って、これらを総称して「鍾乳石」と呼ぶことにします)。

さまざまに連想を誘う鍾乳石、じっくりと見ていこう

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言うまでもなく、鍾乳石は気の遠くなるような時間をかけて形成されたもの。その形状は人の想像力を超えた、まさに“大自然の造形”です。しかし、人の想像力もまた素晴らしいもので、そうした鍾乳石をさまざまなものに見立てて楽しんできました。

「竜ヶ岩洞」の内部にも「マリア観音」や「知の七福神」、「雲上界」、「黄金の富士」など、さまざまに見立てた鍾乳石が点在しています。想像力を働かせてそれらを見学してゆくのは鍾乳洞観光の醍醐味のひとつです。

さまざまに連想を誘う鍾乳石、じっくりと見ていこう

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洞内は観光用に照明が施され、その陰影によって不思議な形の鍾乳石がさらに幻想的な姿を見せてくれます。その陰影を活かして写真を撮りたい方は、明るい(f値の小さい)レンズや暗所に強いカメラを用意していきましょう。洞窟内は狭いので小型のカメラがお勧めですよ。

鍾乳洞内の“水”の景観にも注目しよう

鍾乳洞内の“水”の景観にも注目しよう

写真:沢原 馨

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鍾乳洞は石灰岩の地層を水が浸食してできたものですから、当然のことながら今も洞内には水の流れがあります。地下水が天井から滴る様子や、床に生じた透明度抜群の池など、洞内の“水”の景観にも注目しておきたいですね。

「竜ヶ岩洞」には「黄金の大滝」と名付けられた“滝”もあります。天井から勢いよく水が落ちてゆきます。落差は約30m、地中の滝としては日本最大級。ぜひご自分の目でご覧になってくださいね。

気軽に楽しめる“地底探検”、「竜ヶ岩洞」を訪ねてみよう

気軽に楽しめる“地底探検”、「竜ヶ岩洞」を訪ねてみよう

写真:沢原 馨

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「竜ヶ岩洞」の洞内は年間平均気温が約18℃、冬は暖かく、夏は肌寒いほど。400mほどの観光ルートは通常であれば30分ほどで見学できます。混雑していても、1時間もあれば充分。特別な装備は必要なく、通常の服装、通常の靴で見学できます。気軽に観光できるのが嬉しいですね。

洞窟の出口部分には「洞窟資料館」やお土産店、食事処なども設けられていますので、鍾乳洞観光の一日を楽しく過ごすことができます。東海地方最大級の観光鍾乳洞、「竜ヶ岩洞」、次の旅行で訪ねてみませんか。

浜名湖の湖畔へも観光の足を延ばそう

浜名湖の湖畔へも観光の足を延ばそう

写真:沢原 馨

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「竜ヶ岩洞」観光を楽しんだ後は、浜名湖へと足を延ばしてみてはいかがでしょう。「竜ヶ岩洞」から舘山寺温泉の辺りまでは約15km、車なら30分かかりません。移動するのも気軽です。

舘山寺温泉周辺では「かんざんじロープウェイ」に乗って大草山展望台へ上るのがお勧め。展望台からは眼下に浜名湖の絶景が広がります。展望台の設けられた建物は「浜名湖オルゴールミュージアム」。約70点の自動演奏楽器を収集、展示しています。古い時代のオルゴールなど、見応え充分のミュージアムですよ。併せて見学していきましょう。

竜ヶ岩洞の基本情報

住所:静岡県浜松市北区引佐町田畑193
電話番号:053-543-0108
アクセス:
JR浜松駅または天竜浜名湖鉄道金指(かなさし)駅からバス、いずれも「奥山」行き、「竜ヶ岩洞入口」下車、徒歩7分
新東名高速道路「浜松いなさIC」から約9km
東名高速道路「舘山寺スマートIC」から約12km
東名高速道路「浜松西IC」から約14km

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/17 訪問

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