伊勢と大阪を結ぶ和歌山街道が通る 三重・松阪の宿場町

伊勢と大阪を結ぶ和歌山街道が通る 三重・松阪の宿場町

更新日:2020/01/14 16:12

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 酷道・険道・重伝建マニア
三重県松阪市から大阪府へ紀伊半島を横断する国道166号線は、かつては伊勢と大阪を結ぶ重要な街道で、和歌山街道と呼ばれていました。江戸とを結ぶ有名な五街道ほど知られた存在ではありませんが、当時の街道沿いを歩くと宿場町の風景が残されており、江戸時代の雰囲気が感じられます。今回は三重県松阪市内の、和歌山街道の宿場町を歩いてみることにしましょう。
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「道の駅 飯高駅」を拠点に歩きます

「道の駅 飯高駅」を拠点に歩きます

写真:常盤 兼成

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伊勢と大阪を結ぶ和歌山街道は、現在の国道166号線とほぼ同じルート。今回は三重県松阪市にある「道の駅 飯高駅」を拠点に、江戸時代の風景が色濃く残る旧街道筋を歩いてみましょう。

「道の駅 飯高駅」は国道166号線沿いにある、一級河川「櫛田川」を見下ろせる眺望のよい道の駅です。また、三重県で最初にできた道の駅としても知られ、道の駅構想のもととなった施設とも言われています。

<道の駅 飯高駅の基本情報>
住所:三重県松阪市飯高町宮前177
電話番号:0598-46-1111
アクセス:伊勢自動車道松阪ICより車で約40分

「道の駅 飯高駅」を拠点に歩きます

写真:常盤 兼成

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それではさっそく和歌山街道の旧道を歩いてみましょう。「道の駅 飯高駅」の案内事務所で手に入れたウォーキングマップを片手に歩くこと10分。花岡神社や、かつての宿場跡「旅館かどや」に到着。そしてその近くには「珍布峠」方面と書かれた看板が。この「珍布峠」とは「めずらしとうげ」と読み、国分け伝説の史跡となっている場所です。まずは、この「珍布峠」を目指し、歩を進めていきましょう。

「道の駅 飯高駅」を拠点に歩きます

写真:常盤 兼成

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「珍布峠」を案内する看板がある場所からは、しばらく民家沿いを歩きます。アスファルト舗装はされているものの、車1台がなんとか通れる幅の道です。このあたりは旧街道の風景が垣間見られ、おそらく当時のメインストリートだっと思われます。

10分ほど歩くと民家もなくなり、急に森の中へ進んで行く道となります。ところどころに電柱があるほかは、当時の街道の雰囲気を十分に感じられる場所です。

天照大神と天児屋根命が出会った 国分け伝説の地「珍布峠」

天照大神と天児屋根命が出会った 国分け伝説の地「珍布峠」

写真:常盤 兼成

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この和歌山街道は、平成27年9月に「新日本歩く道紀行100選・歴史の道」に認定され、気軽に歩けるウォーキングコースとしても人気があります。道標や看板もきれいで見やすく、ルートも比較的平坦ですので、どなたでも歩くことができます。

当時、馬が水を飲んだとされる場所などもあり、さきほどまでの民家沿いの街道とは違った風景が続きます。

天照大神と天児屋根命が出会った 国分け伝説の地「珍布峠」

写真:常盤 兼成

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「道の駅 飯高駅」から歩くこと約30分、伝説の史跡「珍布峠」に到着です。今までのうっそうとした杉林から、パッと視界が広がり、まさに峠だと実感できる場所です。

その昔、天照大神(あまてらすおおみかみ)と天児屋根命(あまのこやねのみこと)が出会ったとされる場所で、この二人の神が櫛田川に巨岩を投げて、伊勢と大和の国境を決めたという伝説が残されています。

天照大神と天児屋根命が出会った 国分け伝説の地「珍布峠」

写真:常盤 兼成

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「珍布峠」をじっくり見てみますと、素掘りの切通しとなっています。街道に立ちふさがるかのような巨岩を、大きく素掘りで切り開いているのがわかります。荒々しくむき出しになった岩が、街道に大きくせり出しているように見え、道幅は軽自動車でないと進めないほど。素掘りの荒々しさを感じる見ごたえのある峠です。

櫛田川を眺めながらしばし休憩

櫛田川を眺めながらしばし休憩

写真:常盤 兼成

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「珍布峠」から下ると、すぐに左手に櫛田川沿いにショートカットする小径があります。しばらくは木々にさえぎられて見えませんが、やがて下に櫛田川が見えてきます。

櫛田川の中には「礫石(つぶていし)」と呼ばれている岩が見えます。この岩が伊勢と大和の国境を決めた巨岩で、言い伝えでは、この岩を目がけて石を投げ、当たれば男子が授かり、当たらなければ女子が授かると言われています。

櫛田川を眺めながらしばし休憩

写真:常盤 兼成

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櫛田川は、紀伊山地の高見山から伊勢湾に流れる全長85kmの一級河川。郡境をめぐり古代には紛糾もあったり、大雨時の氾濫も多かった川ですが、現在はダムや護岸工事のおかげで静かな川となりました。

今回、ご紹介している和歌山街道はアップダウンはそれほどありませんが、歩く距離はほどほどにありますので、この櫛田川が眺められるエリアを、中間地点として休憩スポットにするとよいでしょう。

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和歌山街道らしさが色濃く残る波瀬地区

和歌山街道らしさが色濃く残る波瀬地区

写真:常盤 兼成

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「道の駅 飯高駅」まで戻ってきたら、車で30分ほど西に移動してみましょう。距離にして約25kmほど移動すると「道の駅 飯高駅」の姉妹店「波瀬駅」があります。次は、この「波瀬駅」を拠点に、和歌山街道の通る波瀬(はぜ)地区を歩いてみます。

この波瀬地区の和歌山街道は「珍布峠」周辺とは異なり、民家が立ち並ぶ集落を通っており、当時の風景が色濃く残しています。

<瀬高駅の基本情報>
住所:三重県松阪市飯高町波瀬148
電話番号:0598-47-0828
アクセス:伊勢自動車道松阪ICより約60分

和歌山街道らしさが色濃く残る波瀬地区

写真:常盤 兼成

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和歌山街道の宿場町として栄えた波瀬地区の、波瀬本陣跡があるあたりが、もっとも当時の面影を残す場所です。建物や施設を解説する看板もあり、当時の波瀬地区には数々の旅籠があったことがうかがい知れます。

和歌山街道らしさが色濃く残る波瀬地区

写真:常盤 兼成

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この先、和歌山街道は急峻な高見峠へ高度を上げていきます。当時はこの波瀬地区が、峠手前のつかの間の休憩地としてにぎわっていたことでしょう。

和歌山街道とはこの先の高見峠までの呼称で、紀州藩では伊勢へ通じる道であることから、伊勢街道と呼ばれていました。また、庶民の生活道として大和地方とのつながりが大きくなると大和街道と呼ばれるようにもなりました。

和歌山街道の魅力

三重県松阪市を通る和歌山街道の魅力は、東海道や中山道ほど多くの人に知られていないため、ゆったりとマイペースで歩くことができ、アップダウンも少なく、集落、森、川など、さまざまな風景に出会えることです。また、江戸時代の頃の面影が残されている場所もあり、当時の様子を想像しながら歩くのも楽しいですよ。

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/12/31 訪問

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