ナショナルポートレートギャラリーは、世界で初めての肖像画のみが展示されている美術館です。1856年に建てられた歴史の長い美術館では、中世から現代に至るまでイギリスの歴史と文化に大きな影響を与えた人々の肖像画を見学できます。作品数は約1500点。絵画鑑賞がお好きな方はもちろん、イギリスの歴史に興味がある方にもおすすめです。
上記の写真のように、館内にはたくさんの肖像画が壁一面にびっしりと展示されています。日本の教科書や本などにも登場するほど有名な人物も描かれいる一方で、ご存知ない人物の肖像画もあるかもしれません。受付で、日本語版オーディオガイドを3ポンドで借りることもできます。
威厳に満ちて堂々と立っているのは、イギリス王のヘンリー8世。生涯を通して6度も結婚し、離婚するためにイギリスの宗教をローマ・カトリック教会から英国国教会に変えたことで有名です。彼の歴代の妻や息子の肖像画も展示されています。
生涯独身を貫き、大英帝国を築くため、英国民のために力を尽くしたと言われている女王・エリザベス1世。この肖像画は、1559年に彼女が女王に就任した戴冠式で描かれた作品です。女王が身につけた王冠とゴールドがきめ細かく描かれている点が印象的です。
究極の恋愛物語「ロミオとジュリエット」や四大悲劇(ハムレット、オセロー、リア王、マクベス)を書いた有名なイギリス人作家・シェイクスピアの肖像画。これは、彼が生存している時に描かれた唯一の肖像画と言われているため、かなり貴重な作品です。
上記写真の左下の肖像画は、フランスの革命家・ナポレオンを倒したワーテルローの戦いで指揮を取った初代ウェリントン公爵・アーサーウェルズリー。左上の肖像画は、アイルランド出身の軍人・第3代ロンドンデリー侯爵チャールズ・ウィリアム・ヴェーン。右の肖像画は、ハノーヴァー朝(1714年-1901年)の国王・ジョージ4世。
現在のロイヤルファミリーの肖像画も見学できます。現在のイギリス女王・エリザベス2世の肖像画は、夫のフィリップ・エディンバラ公爵の隣りに展示されています。こちらの肖像画では、テレビで見せる真剣で緊迫した表情とは違い、バッキンガム宮殿で、ペットのコーギーとともにリラックスした表情が垣間見られます。
世界的に有名なイギリス人歌手の肖像画も展示されています。グラミー賞を4回受賞したイギリスの歌手・エドシーランや、「レット・イット・ビー」や「ヘイ・ジュード」など数多くの名曲を作り出した伝説のロックバンド「ビートルズ」のメンバー・ポールマッカートニーの肖像画も見学可能。歌っている時の表情とは少し違う、穏やかな一面が垣間見られる作品です。
住所:St. Martin’s Pl, Charing Cross, London WC2H 0HE
電話番号:+44-20-7306-0055
アクセス:ロンドン地下鉄チャリングクロス駅から徒歩約3分
開館時間:月〜日10:00〜18:00(金曜日のみ21時閉館)
入場料:無料
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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