関西有数のコスモス園も!明智光秀ゆかりの京都・亀岡を歩く

関西有数のコスモス園も!明智光秀ゆかりの京都・亀岡を歩く

更新日:2022/10/13 12:39

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
京都府亀岡市は、大河ドラマの主人公にもなった明智光秀が、丹波亀山城と城下町を築いたことが始まりです。のちに織田信長から丹波を拝領した光秀は、各地から商人を呼び寄せ城下町を発展させ、さらに丹波亀山城は「本能寺の変」の際に光秀出陣の地となりました。また、秋の亀岡では関西有数のコスモス園が開園し、亀岡祭も開催されます。明智光秀が築いた城と城下町を歩いて、秋の亀岡を満喫してみませんか?

まずは明智光秀ゆかりの「丹波亀山城」に行ってみよう

まずは明智光秀ゆかりの「丹波亀山城」に行ってみよう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

丹波亀山城址と城下町の散策には、JR亀岡駅の2階にあるJR亀岡駅観光案内所かめまるマートの利用が便利です。ここでは、城下町散策マップや明智光秀に関する資料の入手やグッズを購入することができます。

JR亀岡駅近くの南郷公園には、明智光秀公の銅像があります。歴史教科書でおなじみの本徳寺(大阪府岸和田市)所蔵の肖像画をもとに、市内在住の彫刻家とーじ・まサトシ(田路雅敏)氏によって製作され「第47回亀岡光秀まつり」の中で除幕式が行われたものです。知将であり教養人でもあった光秀公の人柄がよく伺える像です。

<南郷公園の基本情報>
住所:京都府亀岡市古世町西内坪
アクセス:JR亀岡駅から徒歩約3分

まずは明智光秀ゆかりの「丹波亀山城」に行ってみよう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

丹波亀山城は、1577年(天正5年)頃に、織田信長の命を受けた明智光秀が丹波攻略の拠点として築城。1582年(天正10年)の本能寺の変では、光秀がここから出陣し信長を討ちました。

江戸時代になると幕府は西国大名に命じ、丹波亀山城を天下普請により近世城郭として大修築。しかし、明治の廃城令で威容を誇った高さ約31mの層塔型の天守はもとよりすべてが払い下げられ、城址は荒れ放題となりました。

1919年(大正8年)、亀岡出身の宗教法人「大本」の教祖・出口王仁三郎師は、この現状を憂い、荒廃した丹波亀山城址を買い取り、大本信徒を動員して残った石を土中から掘り起こし、元の亀山城石垣を復元しました。

まずは明智光秀ゆかりの「丹波亀山城」に行ってみよう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

現在、丹波亀山城址は自然あふれる大本の聖地「天恩郷」として蘇っています。天恩郷の参観・見学には、みろく会館1階の総合受付または万祥殿で「大本と丹波亀山城址」と書かれたパンフレットをいただきましょう。パンフレットには、詳しい散策図が載っています。なお、観光地ではありませんので、神域と書かれた場所には立ち入り禁止です。

写真の石碑上にそびえる大イチョウは、光秀公の手植えと伝えられるもので、江戸中期に台風で倒れ、後継ぎに若木を植えたとの記録が残っています。現在、光秀ゆかりの大イチョウは「天恩郷銀杏台」として上がって見上げることもできます。

<宗教法人大本・亀岡天恩郷の基本情報>
住所:京都府亀岡市荒塚町内丸1
電話番号:0771-22-5561(宗教法人大本)
拝観料:300円(ギャラリーおほもと入館券と共通)中学生以下無料
拝観時間:9:30〜16:00
アクセス:
JR亀岡駅下車、徒歩約10分
車利用の場合は、京都縦貫自動車道「亀岡IC」下車約10分

城下町散策のオアシス「本町カフェ」

城下町散策のオアシス「本町カフェ」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

丹波亀山城の城下町は、1680年(天正8年)に明智光秀が本格的に整備し、京格子や虫籠窓など当時の風景や、紺屋町・呉服町・塩屋町といった城下町の名称が今も残っています。

旧山陰街道に面した本町通りに建つ本町・町家カフェは、築約100年の町家を「城下町歴史町並み案内所」として公開しています。トイレを借りることもできますので、城下町散策のおやすみ処として気軽に立ち寄ってみましょう。

城下町散策のオアシス「本町カフェ」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

四間続きの部屋の奥には庭があって、一間一席のゆったりした空間でくつろぐことができます。丹波亀山城から譲り受けた襖絵や欄間もみどころです。

城下町散策のオアシス「本町カフェ」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

本町・町家カフェでは、ランチやカフェを楽しむこともできます。写真は、ジンジャーハニーホットミルク。メニューなど詳しくは、関連MEMOの本町カフェのホームページをご覧ください。

<本町カフェの基本情報>
住所:京都府亀岡市本町51番地
電話番号:090-1598-5420
営業時間:10:00〜17:00
定休日:火・木および年末年始
アクセス:JR亀岡駅から徒歩約15分

城下町きってのパワースポット「王地山稲荷大明神」

城下町きってのパワースポット「王地山稲荷大明神」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

形原神社は、かつて丹波亀山城にあった5つの入口のひとつであり、大手門跡に建っています。主祭神は、1748年(寛延元年)、丹波篠山から亀山藩へ入封した形原松平家の松平信岑(まつだいらのぶみね)で、歴代藩侯を祀る社として、1880年(明治13年)に創祀されました。

<形原神社の基本情報>
住所:京都府亀岡市横町
電話番号:0771-22-0691(JR亀岡駅観光案内所)

城下町きってのパワースポット「王地山稲荷大明神」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

王地山稲荷大明神は、「負けきらい稲荷」とも呼ばれ、勝利の守護神として厚く信仰されています。江戸時代、江戸両国の回向院で毎年開催される将軍上覧の相撲大会に、各藩は選りすぐりの力士を送り競い合いました。しかし、亀山藩の力士は負けてばかりでした。

ある時、亀山藩の力士が他を圧倒する連戦連勝の強さを見せました。殿様は大喜びで褒美を遣わそうとしたところ、この力士が忽然と消え、やがて王地山稲荷の化身であったことが分かりました。

このことがあってから大勝利の守護神として広く信仰され、本殿にも力士を描いた絵馬が奉納されています。

<王地山稲荷大明神の基本情報>
住所:京都府亀岡市北古世町1丁目17
電話番号:0771-22-0691(JR亀岡駅観光案内所)

城下町きってのパワースポット「王地山稲荷大明神」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

王地山稲荷大明神のすぐ近くにある古世親水公園は、丹波亀山城の外堀だったところで、豊富な水が湧き出ることから野菜洗い場など、地域の生活に欠かせない憩いの場になっています。

<古世親水公園の基本情報>
住所:京都府亀岡市北古世町1丁目17
電話番号:0771-22-0691(JR亀岡駅観光案内所)

「夢コスモス園」は関西有数のコスモス園

「夢コスモス園」は関西有数のコスモス園

写真:モノホシ ダン

地図を見る

亀岡で、毎年秋になると開園される「夢コスモス園」は、20品種・800万本を誇る関西有数のコスモス園です。

「夢コスモス園」は関西有数のコスモス園

写真:モノホシ ダン

地図を見る

夢コスモス園では、一般的なセンセーションのほかに「イエローキャンパス」「ハッピーリング」「サイケ」など珍しい品種もあります。写真は、世界初のオレンジ色の花色「オレンジキャンパス」。

「夢コスモス園」は関西有数のコスモス園

写真:モノホシ ダン

地図を見る

ほかに、開園以来の名物企画として「創作かかしコンテスト」も開かれます。その年話題になった人物や出来事などがあしらわれた作品から優秀作品を選びます。投票された方にも抽選で亀岡の特産品が当たります。写真は、飛び出し坊やをモチーフにした作品「チコちゃんに叱られる」です。

<夢コスモス園の基本情報>
住所:京都府亀岡市吉川町穴川野水(亀岡運動公園体育館 東側)
電話番号:0771-55-9111
開園期間:2022年10月1日(土)〜11月3日(木)
開園時間:9:00〜16:00(土日祝は16:30まで)
入園料:(土日祝)大人800円、小中学生500円(平日)大人600円、小中学生400円
アクセス:JR亀岡駅から京阪京都交通バス34、40、59、臨時系統で約10分「運動公園前」バス停下車すぐ
車利用の場合は、京都縦貫自動車道「亀岡IC」を下車、亀岡運動公園体育館の手前の無料駐車場利用

「亀岡祭」の山鉾行事は“口丹波の祇園祭”とも

「亀岡祭」の山鉾行事は“口丹波の祇園祭”とも

写真:モノホシ ダン

地図を見る

毎年10月に行われる「亀岡祭」は、鍬山神社の例祭です。なかでも、10月23日(宵々山)、24日(宵山)、25日(本祭)の3日間にわたって行われる「山鉾行事」は、“口丹波の祇園祭”とも言われています。

「亀岡祭」の山鉾行事は“口丹波の祇園祭”とも

写真:モノホシ ダン

地図を見る

亀岡祭の煌びやかな山鉾は、全部で11基。10月25日の本祭には鉾の巡行が行われます。夜には、提灯に灯が入る光景を見ることができ、とても幻想的です。

<亀岡祭の基本情報>
開催場所:京都府亀岡市城下町一帯
開催日程:2022年10月23日(日)〜10月25日(火)
アクセス:JR嵯峨野線「亀岡」駅下車、徒歩約10分

明智光秀ゆかりの亀岡で歴史と花と伝統行事を満喫しよう

いかがでしたか。京都・亀岡では、ほかにも日本最古の川下り「保津川下り」や風光明媚な渓谷をゆく「嵯峨野トロッコ列車」などのアクティビティを楽しむことができます。

また亀岡は盆地で、美しい雲海が見れる「霧のまち」としても有名です。竜ヶ尾山の「かめおか霧のテラス」へは、京都縦貫道亀岡ICから車でわずか5分です。

市観光協会のホームページでは、霧のテラスからの様子をリアルタイムで配信。この機会にあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

2022年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/23−2020/01/11 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -