ベートーヴェンを愛する町 生まれ故郷のボンを訪ねる

ベートーヴェンを愛する町 生まれ故郷のボンを訪ねる

更新日:2020/01/24 13:52

アシュ 飯田のプロフィール写真 アシュ 飯田 SFC修行僧、陸マイラー
誰もが知っている音楽界の巨匠、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。彼が作曲した音楽は「運命」や「第九」をはじめよく知られていますが、どんな場所で生まれ育ったのかはあまり知られていません。

その地はベートーヴェンを愛し、彼の存在を今でも大切にしている町でした。本記事ではベートーヴェンが生まれ、才能が花開いたドイツ西部・ボンの街についてご紹介します。

博物館となっているベートーヴェンの生家

博物館となっているベートーヴェンの生家

写真:アシュ 飯田

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ボンの中心街は石畳が走り、パステルカラーの建物が鮮やかに彩る華やかな街並み。
この街で1770年に生を受けたベートーヴェンが21歳まで過ごした生家は、現在は「ベートーヴェンハウス」という博物館となり、多くの観光客が訪れる名所になっています。

博物館となっているベートーヴェンの生家

写真:アシュ 飯田

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外観からは想像できませんが、家の中は奥行きの広い造りとなっており、手入れのされた中庭が豊かな空間を作り出しています。

その中庭には1本の大きな木と、その下に佇むベートーヴェンの胸像。どの肖像画でも眼光鋭い厳めしい顔が印象的ですが、その印象通り、生家の胸像でもむずかしい顔をしています。

博物館となっているベートーヴェンの生家

写真:アシュ 飯田

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ベートーヴェンハウスでは、直筆の楽譜や手紙、肖像画、楽器など、オリジナルの所持品を数多く展示しています。特に直筆の楽譜は鳥肌もの。20代後半からは難聴に苦しむベートーヴェンですが、その苦悩を感じさせない美しいタッチの楽譜は、見る者の心をうって感動を誘います。

クラシックに詳しくなくとも、ボンに訪れたらぜひ立ち寄って欲しい場所です。

<ベートーヴェンハウスの基本情報>
住所:Bonngasse 18-26, Bonn, 53111
電話番号:+49-228-9817525
アクセス:ボン中央駅から徒歩約15分

ボンの街の台所・マルクト広場

ボンの街の台所・マルクト広場

写真:アシュ 飯田

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ボンの街の中心に位置するマルクト広場。その名の通り、広場の一角にはマーケットが並び、市民の台所となっています。

季節ごとにことなる新鮮な野菜を求め、地元の人で広場は常に大賑わい。活気のある市場を見て回るだけでワクワクしてきます。昔からあるマーケットなので、ベートーヴェンも訪れた当時のことを思うと、ノスタルジックな気分に浸れますよ。

ボンの街の台所・マルクト広場

写真:アシュ 飯田

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現在のドイツはベルリンが首都となりますが、西ドイツ時代は、この小さな町・ボンが首都でした。

1738年、ベートーヴェンが生まれる32年前に完成し、ひと際目を引く旧市庁舎は、西ドイツ時代には多くの国賓や来賓者を迎え入れた歴史ある建物。有名な屋外階段やロココ様式の壮大な室内は、当時の雰囲気を感じられるのでぜひ見学したいスポットです。

ただし、旧市庁舎内は公示された日時のみの公開ですので、ボン市のホームページをご確認ください。

<マルクト広場の基本情報>
住所:Markt, Bonn, 53111
アクセス:ボン中央駅から徒歩約10分

ベートーヴェン像が見守るミュンスター広場

ベートーヴェン像が見守るミュンスター広場

写真:アシュ 飯田

ミュンスター広場は、通称ベートーヴェン広場とも呼ばれています。その理由は、広場の隅にひっそりとたたずむベートーヴェン像がゆえん。この像の前に立つと、街の誇りであるベートーヴェンを、街全体で称えていることを感じます。

ベートーヴェン像が見守るミュンスター広場

写真:アシュ 飯田

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ドイツ内で最も古い教会の一つであり、約900年の歴史があるミュンスター・カトリック教会。高さ約81mの塔がそびえ、レンガ造りの重厚さを感じる、中世ヨーロッパの雰囲気をそのまま残した姿が印象的。ボンのどこからでも塔を見つけることができる、街のランドマーク的なスポットです。

現在は改修工事中のため内部の見学はできませんが、2021年に工事完了予定となっています。

<ミュンスター広場の基本情報>
住所:Muensterplatz, Bonn, 53111
電話番号:+49-228-9817525
アクセス:ボン中央駅から徒歩約5分

街の随所に見られるベートーヴェン

街の随所に見られるベートーヴェン

写真:アシュ 飯田

ボンの街を歩いていると、いたるところにベートーヴェンのシンボルが顔を覗かせてることに気づきます。マルクト広場へつづく道路上には、数々の音楽家のレリーフが埋め込まれているのですが、ベートーヴェンハウスの近くには、やはりベートーヴェンのレリーフが!

音楽室の肖像画は怖いイメージでしたが、このレリーフは愛嬌があって少し可愛いですね。

街の随所に見られるベートーヴェン

写真:アシュ 飯田

ベートーヴェンをモチーフとしたものは、本当に意外なところにもあるものです。レストランの中にも、デフォルメされた置物として飾られ、ベートーヴェンがボン市民に本当に愛されていることを感じます。

こういった置物は、街なかの雑貨屋さんで売っているので、旅のお土産にいかがでしょうか。

ベートーヴェンづくしのボンの街が面白い

ボンの街はコンパクトで清潔感と可愛らしさがあり、住んでみたくもなる魅力があります。街の随所にベートーヴェンの息吹を感じられ、特に2020年は街を上げてのイベントが数々企画されており、とても盛り上がっています!

ベートーヴェン愛が溢れる街・ボン。この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/19−2019/10/20 訪問

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