写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る飛騨金山駅周辺は古い民家や商店が建ち並ぶ、情緒ある町並みとなっています。さらに、建物の隙間には数多くの「筋骨」が通っています。
「筋骨」とは、飛騨地方の呼び方で迷路のように絡み合う細い路地のことです。呼び方の通り、人の筋骨のように有機的かつ複雑に絡み合っています。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る車が通れないのはもちろんですが、人ですらゆずりあわないとすれ違うことができません。一見私道のように見えますが、れっきとした市道であり誰もが通ることができます。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る「筋骨」のうち飛騨街道と劇場通りを横切る道は、階段で降りないといけない地下空間になっています。周囲の2階建ての建物の地下がこの道からは丸見えになっているため、一見3階建ての建物に見えます。
地図なしでは道に迷うのはもちろん、入口を発見するのもままならないため、飛騨金山駅やドライブイン飛山で入手しておくといいでしょう。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る見どころは路地裏だけではありません。車が通れるような表通りにも、見応えのある建物が建っています。
写真は飛騨街道にある清水楼。1875年に建てられた料理屋で、木造3階建ての城造り建築という、当時としては豪華で珍しい造りです。明治時代に改築されました。残念ながら現在は閉鎖されているので、外から見学しましょう。
<清水楼の基本情報>
住所:岐阜県下呂市金山町金山2129
アクセス:飛騨金山駅から徒歩12分
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見るこちらは1988年まで営業していた、昭和の銭湯。かつて一般家庭でお風呂が普及していない時代は住民の憩いの場でした。
現在は男湯のみ開放されており、見学することができます。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見るカレンダーや価格改正を告げる貼り紙などは、当時のままになっています。浴槽や壁を彩る洒落たタイルにも注目です。
<昭和の銭湯の基本情報>
住所:岐阜県下呂市金山町金山
アクセス:飛騨金山駅から徒歩14分
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る町の中には住民の生活用水である水場が点在しています。上下水道が整備された現代でも、組合により共同で管理されています。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る清水は飲み水用、冷却用、食器や野菜洗い用、洗濯用というように区切られており、清潔に使える工夫がされています。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る見どころは筋骨だけではありません。
飛騨川にはかつて、大船渡の渡しという渡船場がありました。1928年に鉄道が開通して金山橋ができるまでは、飛騨と美濃を結ぶ重要な場所でした。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る渡船場らしい面影は残っていませんが、岐阜らしい清流を間近で眺められます。
<大船渡の渡しの基本情報>
住所:岐阜県下呂市金山町大船渡
アクセス:飛騨金山駅から徒歩5分
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る町並みだけでなく、飛騨金山に古くから伝わる伝説にも注目してみましょう。
住宅街にある小さな山は鎮守山と呼ばれており、観音堂と両面宿儺(りょうめんすくな)の碑が建っています。
両面宿儺は、仁徳天皇の時代に現れた2つの顔と4本の腕を持つ謎の存在です。『日本書紀』では神命に従わず武振熊命に討たれた逆賊として登場しますが、ここでは彼の違う一面を垣間見ることができます。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る彼は山に飛来し、国家安全と五穀豊穣を祈って37日間お経を唱えたと伝わります。その場所がこの鎮守山です。
飛騨地方には他にも彼を英雄視する伝説が残り、彼の名がつけられたかぼちゃ(宿儺かぼちゃ)が作られるなど、古くから現在まで親しまれています。
もしかしたら、朝廷に反抗的だったため異形の逆賊として書かれてしまっただけで、本来は心優しい英雄的な人物だったのかもしれませんね。
<鎮守山の基本情報>
住所:岐阜県下呂市金山町金山
アクセス:飛騨金山駅から徒歩20分
住所:岐阜県下呂市金山町金山
アクセス:岐阜駅から特急ひだで1時間、または下呂駅から高山本線で21〜27分
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/13更新)
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