キーワードは「肉体」東京・町田で三島由紀夫展開催中

キーワードは「肉体」東京・町田で三島由紀夫展開催中

更新日:2020/01/29 17:07

澁澤 りべかのプロフィール写真 澁澤 りべか 西洋史ブロガー
今年2020年は作家三島由紀夫の没後50年。それを記念する展覧会「三島由紀夫展 『肉体』というsecond language」が「町田市民文学館ことばらんど」で開催されています。展示品の多くは山梨県にある日本唯一の三島文学の資料館「三島由紀夫文学館」から拝借したもの。美文字で知られる三島の貴重な直筆原稿も多く、見ごたえ十分です。東京近郊でしかも入場無料!三島ファンならずとも必見ですよ。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されましたが、2020年6月18日(予定)までは一部都道県との間の移動の自粛が求められています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
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「町田市民文学館ことばらんど」

「町田市民文学館ことばらんど」

写真:澁澤 りべか

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JR線・小田急線「町田」駅から、町田国際版画美術館方面に向かって歩いていくと、文学館通りと名付けられた道の途中に「町田市民文学館ことばらんど」があります。

町田にゆかりのある作家をはじめ、文学・出版・絵本などに関連する展覧会および講演会を実施しており、また町田市立図書館と提携したミニ図書館として市民の憩いの場にもなっています。

「町田市民文学館ことばらんど」

写真:澁澤 りべか

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1階は「文学サロン」。
町田とかかわりの深い作家たちの紹介パネルや、小説、絵本、漫画、月刊誌などの書架が並び、企画展に関連する書籍を紹介するコーナーもあります。

喫茶店も併設されていて、休憩したり歓談したりとくつろげるスペースです。

「町田市民文学館ことばらんど」

写真:澁澤 りべか

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現在こちらの2階で実施中の企画展が「三島由紀夫展 『肉体』というsecond language」です。

今回の展示のキーワードは「肉体」。生まれつき虚弱だった三島が己の肉体に向き合い、それを自己表現の手段へと変容させる中で小説家としての円熟期を迎え、ついには肉体を使って衝撃的なラストメッセージを日本国民に放つまでを、多くの資料とともにたどります。

三島の息遣いが聞こえる展示品の数々

三島の息遣いが聞こえる展示品の数々

写真:澁澤 りべか

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展覧会は以下の3部構成。
「第一章 言葉の記憶 ――生からの隔絶」 
「第二章 second language としての『肉体』の発見」
「第三章 『文武両道』の行く末」

全体を通して自筆の資料が多いことが特徴です。代表作の数々を、達筆で知られる三島由紀夫の文字で読める、またとない機会。特に「仮面の告白」の草稿はたった2枚しか見つかっていないうちの一枚です。

中等科のときに描いた自画像や、昭和20年2月、入営通知書を受け取ったさいにしたためられた「遺書状」、物語の構想メモなど、原稿以外の貴重な資料も。

三島の息遣いが聞こえる展示品の数々

写真:澁澤 りべか

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初版本、限定本の展示も豊富です。中でもガラスの表紙が印象的な『仮面の告白』限定本と、表紙に本物のトカゲの革をあしらった『黒蜥蜴』限定本(写真、手前ケース内)は必見。

写真左の、舞台版『黒蜥蜴』のポスターをご覧ください。この主演女優が誰か・・・三島ファンの方ならご存知ですね。
若かりし日の美輪明宏(当時は丸山明宏)です。三島由紀夫より10歳下の美青年でした。

写真後方のケース内には、三島自身が着用していた剣道着が展示されています。

三島の息遣いが聞こえる展示品の数々

写真:澁澤 りべか

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ボディビルに出会って肉体を鍛えることに熱中した三島は、やがて舞台や映画に自ら出演するようになります。

被写体としての活動としては、写真家細江英公による『薔薇刑』も話題を呼びました。今回の展覧会のポスター・チラシもそのうちの1枚です。

オリンピック記者として

オリンピック記者として

写真:澁澤 りべか

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三島由紀夫が、1964年東京五輪の特派員だったことはあまり知られていないかもしれません。肉体鍛錬の成果を競う国際的祭典を叙述することは、三島にとってまさに適役だったでしょう。

展覧会では当時の五輪取材時のノートの精巧な複製を展示し、先の東京オリンピックを三島の言葉を通じて振り返ります。

オリンピック記者として

写真:澁澤 りべか

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誰もが知る、市ヶ谷台での衝撃の最期。その直前、三島は何を思い、何を感じていたのか・・・。

鈴木亮平主演で近年も上演された戯曲、『癩王のテラス』に描かれた精神と肉体の対話から、三島の最後の思考を探ります。

展覧会の最後を締めくくるのは、その死の翌月に開かれた追悼集会の招待状。これが憂国忌の原点です。

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処女作以前から「天人五衰」まで…三島ワールドにひたる!

三島由紀夫の愛読者にとっては垂涎の品々が並び、詳しい解説もされています。ちょっと疲れたら途中の閲覧コーナーに座って、三島作品を読み返すのもいいですよ。

三島をよく知らないという人も、この展覧会に足を運べばその生涯と思想をしっかり理解できること間違いなし!

3月20日から全国の映画館で上映される『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』の予習としても最適です。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/01/23 訪問

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