写真:スズキ ミズエ
地図を見るブリクストンはロンドンを二つに分けるテムズ川より南に位置。19世紀後半にはロンドン初の専門店が集まるデパート「ボン・マルシェ」や電気街などの職人が集う街でした。
第二次大戦で街は破壊され、電気街も移動していきましたが、通りの名前は今でも「エレクトリック・アヴェニュ」と当時のままで呼ばれています。その頃ちょうどアフロ・カリビアンの人たちが住み始め、今ではアフリカン・テキスタイルの専門店やアフリカン・レストランなどアフロ・カリビアンの専門街になっていきました。
アフロ・カリビアンとは、アフリカまたは、そこにルーツを持つジャマイカなどのカリブ海に浮かぶ島々出身の人たちの総称です。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るブリクストンを含む南ロンドンはひと昔前までは治安の悪い場所として有名でしたが、ロンドンオリンピックを境に、今では開発目覚ましい地域となりました。工場跡地や「ボン・マルシェ」などの古い建物を生かしたカフェ兼シェアオフィス(写真)やデザイナーズショップがオープンし、アフロ・カリビアンだけでなく多様な人種が行き交う街に変貌しています。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るブリクストンは実はデヴィッド・ボウイの出身地でもあります。ジェームズ・コクランによる彼の壁画は、世界中のファンたちが彼を偲んで訪れる聖地の一つとなっています。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るブリクストンの見所がアーケード街です。その代表の一つがブリクストン・ヴィレッジ。元々は街の発展と道路の拡張に伴い、20世紀前半にマーケット・ロウとレリアンス・アーケードを含めた三つのアーケードが作られました。
第二次大戦以降は廃れていき、2007年のオーナー変更で取り壊しが提案されました。しかしアフロ・カリビアンの歴史を残すものとして歴史的建造物に指定され、街の再開発と共にアーケードもリニューアルされ、アフリカンのお店だけでなく、アートやカルチャーにこだわったお店が集まるようになりました。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るマーケットの入口は小さく、ここがアーケードの入口?と不安に思うほど…。でもちゃんと上には「BRIXTON VILLAGE」と。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るそんな不安な入口を一歩中に入るとオシャレで開放感のあるアーケードが!
地元の人から観光客まで飽きさせないほどの様々なお店が並んでいます。デザイン性に富んだ雑貨店があったかと思えば、大人の握りこぶし以上の大きさの生きたタニシが売っていたり…となんとも不思議な“ヴィレッジ”なのです。まるで不思議の国のアリスが不思議の国に迷い込んだ感じかも!
写真:スズキ ミズエ
地図を見る地元の人たちも訪れるマーケットには日常の風景もそこにあります。八百屋に魚屋、生肉店。
八百屋には日本ではあまり見かけることのないキャッサバ芋などが並べられています。グリーンの壁にキリンとバオバブの絵もアフリカっぽくて可愛いですよね。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るこちらは生活雑貨屋。手前の枝のようなものは歯ブラシと爪楊枝を合わせたもの。奥にはアフリカの伝統ボードゲーム“マンカラ”や馬の尻尾でできた“はたき”。上からはひょうたんがぶら下がっていたり、とまるでアフリカのスーパーを訪れているみたいです。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るパームヤシの種から作ったクリームの缶詰。アフリカの料理に欠かせない食材です。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るデザインセンスが高いロンドンでは、洗練されたモダン・アフリカンデザインのお店もあります。
アートと音楽、カルチャーを融合したお店「ユナイテッド80(united 80)」。ブラックカルチャーやロンドンのアンダーグラウンドをテーマにしたデザイナーの作品を販売しているお店です。色もデザインも秀悦!
<基本情報>
営業時間:日、月12:00〜17:00、水〜土12:00〜20:00
定休日:火曜日
電話番号:+44-7749-834386
写真:スズキ ミズエ
地図を見るこちらはモロッコ雑貨を中心としたハンドメイドのお店「モダ・メディナ(Moda Medina)」。モロッコ雑貨はシンプルで色や形が可愛いく、毎日をちょっとオシャレにしてくれるものばかりです。店内にはモロッコ雑貨以外にも、ハンドメイドのアイテムであふれています。
<基本情報>
営業時間:日〜月10:30〜18:00
電話番号:+44-2030-169172
写真:スズキ ミズエ
地図を見るちょっと変化球でアフリカン・テキスタイルを使ったエコバッグはいかが?
ブリクストンにはアフリカン・テキスタイル専門の生地屋もあり、ワンピースやシャツなども売られています。しかし日本人には派手なアフリカン・テキスタイルの服はちょっと勇気がいりますよね。でもエコバッグのサイズだと大胆な柄は、アクセントのアイテムに!
バッグの他に、ピアスやクッションカバー、変わったものではランプシェードなどもあります。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るバスケットやキャンドル、オーガニックソープに様々なブラシといった日用品を扱ったお店「コーナーコピア(Cornercopia)」。天然素材を使ったものが多く、素材の温かさを感じる商品ばかりです。
<基本情報>
営業時間:水〜日11:00〜18:00
定休日:月・火曜日
電話番号:+44-7919-542233
写真:スズキ ミズエ
地図を見るタイムアウト(各都市のローカルベストガイド)でトップ100にも選ばれた、ロンドン切ってのデザインセレクトショップ「サーカス(Circus)」。ヴィンテージの洋服から作家オリジナルのアクセサリー、インテリア雑貨まで、どれもロンドンらしいオリジナリティにあふれたものばかりです。
<基本情報>
営業時間:日〜水11:00〜17:30、木・金11:00〜18:00、土10:30〜18:30
電話番号:+44-7989-974236
写真:スズキ ミズエ
地図を見るブリクストン・ヴィレッジは10:00からオープンですが、開いているお店はほとんどありません。
「バーント・トースト・カフェ(Burnt Toast Cafe)」は常に地元の人や観光客で朝からいつもいっぱいの人気店です。朝食をとりながら他のお店がオープンするのをゆっくり待つのもいいかもしれませんね。
いかがでしたか?紹介したお店はごく一部。理髪店や本屋さんもあって、のんびりウィンドショッピングするのも楽しいアーケードです。大堂とはちょっと違ったディープなロンドン、南ロンドンも訪れてみてください。
<基本情報>
営業時間:月〜日9:00〜17:00
電話番号:+44-7543-240446
アクセス:最寄駅はブリクストン駅へは地下鉄ヴィクトリア線、鉄道サウスイースタン線にて
住所:Unit 74, Brixton Village, Coldharbour Ln, Brixton, London SW9 8PS
電話番号:+44-20-7274-2990
営業時間:月8:00〜18:00、火〜日8:00〜23:30
※店舗の営業時間は店舗ごとに異なる
2020年2月現在の情報です。最新の情報などは公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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