写真:泉 よしか
地図を見る森吉山の山懐、小又川の支流に面して建つ「杣温泉旅館」は、まさに秘湯としか言えないようなロケーション。少し離れてもう一軒「奥の湯 森吉山荘」があるほかは、ここはもう何もないような山の中です。
写真:泉 よしか
地図を見る鉱山開発やこの先の森吉ダムを建設していた頃などは、一帯はずいぶんと賑わっていました。しかし当時を知る建物は、今はもうこの杣温泉旅館しか残っていません。
館内に足を踏み入れると、廊下に並べられた写真や熊の毛皮の飾られた宴会場などにどこか当時の熱気が感じ取れるかもしれませんね。
写真:泉 よしか
地図を見るご飯をおひつからよそうのもセルフサービスだけど、ゆっくりお湯に浸かっていってよ、と笑顔でもてなしてくれるご主人と女将さん。お二人の人柄に惹かれてリピーターになる人も。
実はご主人は若い頃、多くの釣り雑誌に登場したこともあるという釣り名人。釣りをしようとこの宿に来た人は、話もはずむことでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見るお部屋は和室。登山や釣りで訪れるお客さんが多く、良い温泉や静かな環境を求めてくるお客さんもいます。
お料理は山の中の宿らしく川魚やキノコ、山菜が並び、とても美味しいと評判。冬に限ってはお米も温泉を使って炊くため、もしかしたらほんのりと優しい塩味が感じられるかもしれません。
季節によっては熊鍋、猪鍋といった野趣溢れるメニューもありますので、予約時にご相談下さい。
写真:泉 よしか
地図を見る女将さん手作りの梅漬けもファンの多い逸品。またこれを食べたいとやってくるお客さんもいます。
朝ご飯には温泉で入れたどくだみ茶もいただけます。これをポットに入れて登山に出かける人も多数です。
写真:泉 よしか
地図を見る杣温泉は、江戸時代から名湯として知られてきました。その源泉をこの宿では非加熱非加水の源泉掛け流しで内湯と露天風呂にそそいでいます。
無色透明の澄み渡ったお湯で、飲泉も可。内湯にはコップも備え付けてあるので飲んでみてください。
写真:泉 よしか
地図を見るもともと源泉は自噴していたのですが、実は2011年3月11日の東日本大震災で一度お湯が出なくなってしまいました。どうしたことかと一時は危ぶまれたのですが、その数日後、奇跡的に再びお湯が上がってきたことが判りました。
現在は動力掲揚で汲み上げていますが、震災を乗り越えたありがたい温泉です。大切に入りたいものです。
写真:泉 よしか
地図を見る杣温泉旅館の露天風呂は混浴。しかしご主人は「タオルを巻いても湯あみ着を着ても自由にしていいよ」と仰います。脱衣所も男女別に分かれていますので、比較的女性も利用しやすいのではないでしょうか。
写真:泉 よしか
地図を見る山に囲まれた秘湯の広い露天風呂に入っていれば浮世を忘れてリラックスできます。新緑、紅葉、雪見風呂、どの季節に入っても感嘆のため息が出るような環境です。
写真:泉 よしか
地図を見る杣温泉旅館の前には仲むつまじく寄り添う樹齢400年以上の夫婦杉も。間に祠がありパワースポットになっていますのでそっと手を合わせて下さいね。
大自然の中にある秘湯の宿「杣温泉旅館」は、大館能代空港からレンタカーなどでアクセスすると便利です。山の宿の素朴さを味わいに、ぜひ訪ねてみてください。
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:大館能代空港
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(2024/12/14更新)
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