写真:やま かづ
地図を見る地中海に浮かぶ小さな島、セント・マーチン。その島の北部はフランス領のサン・マルタン(首都:マリゴ)、南部はオランダ領(首都:フィリップスブルグ)と、1つの小さな敷地が2つの異なる国によって統治されているという、世界的にも珍しい島です。
セント・マーチン島のオランダ領側にはプリンセス・ジュリアナ国際空港があり、滑走路の西側にはマホビーチが広がっています。
そんなマホビーチに立っていると、着陸態勢に入ってどんどん近づいてくる航空機を間近で感じることができます。
写真:やま かづ
地図を見るプリンセス・ジュリアナ国際空港の滑走路は東西に延びていますが、その東側にはセントリーヒルなど、300メートルを超える山々が連なっています。
そのため、航空機は、おのずとカリブ海に面した西側のマホビーチ側から着陸することになります。
しかし、滑走路は2,500メートルほどしかなく、大型の航空機にとっては決して十分な長さではありません。そんな航空機は、マホビーチの上空20〜30メートルまで降下し、滑走路の端から端までいっぱいを使って着陸を試みます。
写真:やま かづ
地図を見るマホビーチで営業している「サンセットバー&グリル」には、手書きのフライト・インフォメーションが設置されており、主な航空機の着陸予定時刻がわかるようになっています。
ただし、それらの情報は日々更新されているわけではなく、また離島とを結んでいる小型コミューター機、プライベート機の情報は含まれていません。
そのため、飛来する航空機を逐一チェックしたいのなら、スマートフォンに「フライトレーダー24」というアプリケーションを事前にインストールしておくのがお勧めです。基本的な機能は無料で、空港を離着陸する航空機を追跡することができます。
「フライトレーダー24」は、下記「関連MENO」でご確認ください。
写真:やま かづ
地図を見るセント・マーチン島には2つの空港がありますが、そのうちのプリンセス・ジュリアナ国際空港は、カリブ海のハブ空港の一つとなっています。
そのため、ヨーロッパやアメリカから到着するジェット機に混じって、周辺の島々から、たくさんの小型コミューター機やプライベート機が飛来してきます。
写真:やま かづ
地図を見るしかし、観光客のお目当ては、やはりヨーロッパやアメリカから到着する大型の旅客機でしょう。
写真はデルタ航空のB737型機で、旅客機の中では小型機に分類されますが、そんな小型ジェット機でも、頭上すれすれまで接近してくると、マホビーチではひときわ大きな歓声が沸き上がります。
写真:やま かづ
地図を見るヨーロッパやアメリカから到着する航空機のピーク時間は午後からです。そのため、休みの日にもなると、史上最大の航空機アトラクションを楽しもうと、たくさんの観光客がマホビーチに集まります。
また、大型クルーズ船が寄港する日には、さらに人混みが膨れ上がり、ビーチは芋の子を洗うようなにぎわいとなります。
写真:やま かづ
地図を見るマホビーチに接近してくる大型の旅客機を間近で見ることが、頭上すれすれの航空機アトラクションとお伝えしましたが、実はさらにその上をいくアトラクションと呼ばれているものがあります。
それは、滑走路で大型旅客機が出発する際に噴出するジェットブラスト(ジェットエンジンの排気流)を真正面から体感することです。しかし、これは大きなリスクがあるため、本当の意味でアトラクションとは言えないのでお勧めできません。
ちなみに、マホビーチにはジェットブラストについての注意喚起がされています。
「出発&到着時に発生する航空機のジェットブラストは、重傷を負ったり、命を落とす危険がある」と書かれています。
そのジェットブラストを体感する行為自体を禁止しているものではありませんが、十分に注意が必要です。
セント・マーチン島を訪れる観光客の大半は、この頭上すれすれの航空機アトラクションを見たり、体感したり、あるいは写真を撮ったりすることを目的に訪れています。
非日常的で刺激的な体験ができるのは確かですが、一歩間違えば危険を伴ったアトラクションになることも事実です。
以上のことを踏まえて、マホビーチで頭上すれすれアトラクションを楽しみましょう。
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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