写真:塚本 隆司
地図を見るJR姫路駅の中央改札を抜け、視線を右手に向ければ、真正面に見える姫路城。この駅がある場所は、かつての外堀があった近く。いかに大規模な城郭であったかを想像ができるだろう。駅に降り立てば、そこはすでに姫路城なのだ。新幹線も停車する駅のすぐ近くに、世界遺産に登録された城があるなど、世界的にもそうないはずだ。
お城へと真っ直ぐに向かうのもいいだろう。しかし、ここは駅から出てすぐ左手にある階段を、上がってもらいたい(階段の向こう側にはエレベーターもあり)。
そこには、まるで姫路城を額縁に入れたかのような光景が広がる。かつて、この付近にあったとされる飾磨門をイメージし、地元(姫路市安富産)の杉材を利用して作られたのがこの展望テラス「キャッスルビュー」だ。お城へと真っ直ぐに伸びる大手前通りの先に優雅な姿を見せる姫路城。行き交う人や車が、まるでジオラマのように見える光景は、姫路の玄関口における新名所として相応しい眺めなのだ。
写真:塚本 隆司
地図を見る見る角度により表情を変えるのが城だ。特に姫路城のような連立式天守閣をもつ城はなおのことである。徳川政権下における西の要とされた姫路城は、白鷺を連想させる優美な表情を見せるかと思えば、時には強固な守りの表情を見せる。
姫路城の東側を進むと赤煉瓦の建物が現れる。国の登録有形文化財にも指定されている姫路市立美術館だ。明治時代に造られた旧陸軍倉庫が外観をそのままに残されている。夜間には姫路城と共にライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめる。
写真:塚本 隆司
地図を見る美術館を通り過ぎ姫路城の北側にでると、兵庫県立博物館がある。
そこから城の北側一体は「シロトピア公園」と呼ばれ、かつて博覧会が開催された跡地である。桜や新緑・紅葉に包まれるこの公園は、市民の憩いの場所だ。
県立博物館の窓には姫路城が映りこむように設計されている。豊かな緑の中でミラーガラスに取り込まれた姫路城。ひと味違った光景が楽しめる。
写真:塚本 隆司
地図を見る旅の楽しみのひとつに朝日を見たいと思うことはないだろうか。朝日に照らされた姫路城を見ることができるスポットを紹介しておこう。
姫路城の西側に男山と呼ばれる山がある。姫路城が建つ山を姫山と呼び、悲しい男女の逸話が今に伝わっている。
この男山にあがるには、まるでスポ根ドラマそのままに、一直線に頂へと続く200段の階段を登ることになる。苦労の末にたどり着くと素晴らしい光景が広がる。年始の初日の出は、姫路城と共に写真におさめてみてはいかがだろうか。
また、ここには千姫天満宮と呼ばれる神社もある。一度は豊臣へと嫁いだ千姫。徳川家康の孫であり二代将軍秀忠と織田の血を引く江姫の娘という、戦国随一のプリンセス千姫を奉る神社だ。戦国の世にあっても愛しい人の元へと再嫁し、姫路で幸せな日々を送った千姫にあやかって、恋愛成就を願うパワースポットとして人気だ。
写真:塚本 隆司
地図を見るここまで姫路城を眺めるスポットを、駅から反時計回りに紹介してきた。最後に紹介するのは、ひとまわりした南側、商業施設「イーグレひめじ」の屋上だ。お城との間には公園があるだけで距離も近く、視界を遮るものなく見渡せる数少ない場所だ。
入場は無料なので、日頃から休憩にお弁当などの食事にと使い勝手のよい場所だが、夏期にはビアガーデンが開催される。この景色を肴に飲むビールの旨さは、飲んだ者にしかわからない贅沢。是非味わって頂きたい。
2009年(平成21年)から始まった姫路城大天守保存修理事業(平成の大修理)は最終段階に入っている。天守が覆いに隠れてから約3年半。ついに姿を現した白亜の大天守は、白鷺の名にふさわしく純白といってもいいほどに白い。
2014年夏には全貌を見ることができるだろう。
来る2015/3/26には完成記念式典。
翌3/27からは一般公開が再開される。
生まれ変わった姫路城の優美な姿は一見の価値あり。是非その目で確認してもらいたい。
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(2024/10/14更新)
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