アンコール・ワット観光の穴場!「タ・ネイ」遺跡は美しき廃墟系

アンコール・ワット観光の穴場!「タ・ネイ」遺跡は美しき廃墟系

更新日:2020/01/25 17:11

羽田 さえのプロフィール写真 羽田 さえ 熊本在住ライター
1992年に世界遺産に登録されたアンコール遺跡群。世界中から多くの旅行者が訪れます。
アンコール・ワットやアンコール・トム、タ・プロームなどの有名な寺院にはいつもたくさんの観光客が押し寄せている反面、あまり知られていないマイナーな遺跡もあります。今回はそんな穴場の「タ・ネイ遺跡」をご紹介します。ベン・メリアのような神秘的な雰囲気が魅力の寺院で、リピーターにもおすすめですよ。

ガイドブックに載ってない?!「タ・ネイ」ってどんな遺跡?

ガイドブックに載ってない?!「タ・ネイ」ってどんな遺跡?

写真:羽田 さえ

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アンコール遺跡群の中で、密林の中に眠る廃墟のような遺跡「ベン・メリア」は根強い人気ですが、少し遠いのが難点。アンコール・ワットから東へ50キロほど離れた場所にあり、シェムリアップ中心部から車で1時間から1時間半程度かかることも。短い旅行では予定に組み込むのが難しい遺跡です。

アンコール遺跡群の中心地近くにありながら、ベン・メリアのような雰囲気を味わえるのが「タ・ネイ」です。

ガイドブックに載ってない?!「タ・ネイ」ってどんな遺跡?

写真:羽田 さえ

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タ・ネイは日本のガイドブックや旅行ガイドにはあまり載っておらず、ツアーでもほぼ組み込まれないマイナーな遺跡。未舗装の細い道を通って行く必要があり、大型の観光バスなどが入りづらい立地であることも関係しているかもしれません。

とは言えアンコール遺跡群の入場チケットを持っていれば、タ・ネイ遺跡の見学は可能です。一般的な「小回りコース」であれば、アンコール・トム→タ・ケウ→タ・プロームと回る途中に組み込むのがおすすめ。
タ・ケウ遺跡の後に行くと移動の無駄が少なくすみます。トゥクトゥクや専用車をチャーターして遺跡観光をする場合は、ガイドやドライバーに交渉してみてください。

ちょっとワイルドな、廃墟系の遺跡です

ちょっとワイルドな、廃墟系の遺跡です

写真:羽田 さえ

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タ・ネイは12世紀末ごろにジャヤバルマン7世によって建立されたと言われています。由緒ある寺院ですが、観光地としてはまだそれほど整備されておらず、あちこちが崩れ、苔むした姿をしています。

崩れた石が足元にそのまま落ちていたり、補強目的の木材が入っている箇所があったりするため、安全に注意して見学してくださいね。

ちょっとワイルドな、廃墟系の遺跡です

写真:羽田 さえ

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また、タ・ネイは貴重な世界遺産の構成資産のひとつです。
観光客が少ない分、近くでじっくり見たり写真を撮ったりしやすい遺跡ですが、繊細な彫刻に触れたり無理に上ったりしないよう、節度を持って見学しましょう。

苔好きさん、要注目!

苔好きさん、要注目!

写真:羽田 さえ

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タ・ネイの写真を撮ると特に感じるのは、遺跡のあちこちに苔が生えていること。
アンコール・トムやアンコール・ワットなどの有名な遺跡は修復、整備が進んでいるため、表面の汚れや苔なども取り払われています。精巧な彫刻を見学しやすい反面、密林の中に眠る遺跡!という雰囲気はそれほどありません。

静かな森の中にひっそりと建つタ・ネイの苔むした姿には、きれいに整えられた遺跡とは少し違う、神秘的な魅力があります。

人が少ない遺跡でじっくり見たい、美しい彫刻たち

人が少ない遺跡でじっくり見たい、美しい彫刻たち

写真:羽田 さえ

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廃墟風の建物だけがタ・ケウの魅力ではありません。外壁のあちこちに見られる美しい彫刻にも注目を。さまざまなポーズ、表情をしたデバダー(女神)は見どころのひとつです。

人が少ない遺跡でじっくり見たい、美しい彫刻たち

写真:羽田 さえ

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また、偽窓と呼ばれるレリーフ状の窓もあります。開口部ではないため、窓としての本来の機能はありませんが、不思議な奥行きを感じさせる美しいデザインが特徴的です。

保存整備作業が進む、タ・ネイ遺跡

保存整備作業が進む、タ・ネイ遺跡

写真:羽田 さえ

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なお、タ・ネイは現在も保存整備事業が進行中の遺跡です。崩れてバラバラになっている石を並べて積み直すなどの作業が行われており、敷地内の一部が立入禁止になっていることも。作業の邪魔にならないように注意して見学しましょう。

タ・ネイ遺跡(Ta Nei)の基本情報

住所:Krong Siem Reap
電話番号:なし
アクセス:タ・ケウ遺跡から車で約5分
見学可能時間:7:30〜17:30
入場料:アンコール遺跡群共通チケット「アンコール・パス」にて見学可能

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/01/11 訪問

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