写真:羽田 さえ
地図を見るアンコール遺跡群の中で、密林の中に眠る廃墟のような遺跡「ベン・メリア」は根強い人気ですが、少し遠いのが難点。アンコール・ワットから東へ50キロほど離れた場所にあり、シェムリアップ中心部から車で1時間から1時間半程度かかることも。短い旅行では予定に組み込むのが難しい遺跡です。
アンコール遺跡群の中心地近くにありながら、ベン・メリアのような雰囲気を味わえるのが「タ・ネイ」です。
写真:羽田 さえ
地図を見るタ・ネイは日本のガイドブックや旅行ガイドにはあまり載っておらず、ツアーでもほぼ組み込まれないマイナーな遺跡。未舗装の細い道を通って行く必要があり、大型の観光バスなどが入りづらい立地であることも関係しているかもしれません。
とは言えアンコール遺跡群の入場チケットを持っていれば、タ・ネイ遺跡の見学は可能です。一般的な「小回りコース」であれば、アンコール・トム→タ・ケウ→タ・プロームと回る途中に組み込むのがおすすめ。
タ・ケウ遺跡の後に行くと移動の無駄が少なくすみます。トゥクトゥクや専用車をチャーターして遺跡観光をする場合は、ガイドやドライバーに交渉してみてください。
写真:羽田 さえ
地図を見るタ・ネイは12世紀末ごろにジャヤバルマン7世によって建立されたと言われています。由緒ある寺院ですが、観光地としてはまだそれほど整備されておらず、あちこちが崩れ、苔むした姿をしています。
崩れた石が足元にそのまま落ちていたり、補強目的の木材が入っている箇所があったりするため、安全に注意して見学してくださいね。
写真:羽田 さえ
地図を見るまた、タ・ネイは貴重な世界遺産の構成資産のひとつです。
観光客が少ない分、近くでじっくり見たり写真を撮ったりしやすい遺跡ですが、繊細な彫刻に触れたり無理に上ったりしないよう、節度を持って見学しましょう。
写真:羽田 さえ
地図を見るタ・ネイの写真を撮ると特に感じるのは、遺跡のあちこちに苔が生えていること。
アンコール・トムやアンコール・ワットなどの有名な遺跡は修復、整備が進んでいるため、表面の汚れや苔なども取り払われています。精巧な彫刻を見学しやすい反面、密林の中に眠る遺跡!という雰囲気はそれほどありません。
静かな森の中にひっそりと建つタ・ネイの苔むした姿には、きれいに整えられた遺跡とは少し違う、神秘的な魅力があります。
写真:羽田 さえ
地図を見る廃墟風の建物だけがタ・ケウの魅力ではありません。外壁のあちこちに見られる美しい彫刻にも注目を。さまざまなポーズ、表情をしたデバダー(女神)は見どころのひとつです。
写真:羽田 さえ
地図を見るまた、偽窓と呼ばれるレリーフ状の窓もあります。開口部ではないため、窓としての本来の機能はありませんが、不思議な奥行きを感じさせる美しいデザインが特徴的です。
写真:羽田 さえ
地図を見るなお、タ・ネイは現在も保存整備事業が進行中の遺跡です。崩れてバラバラになっている石を並べて積み直すなどの作業が行われており、敷地内の一部が立入禁止になっていることも。作業の邪魔にならないように注意して見学しましょう。
住所:Krong Siem Reap
電話番号:なし
アクセス:タ・ケウ遺跡から車で約5分
見学可能時間:7:30〜17:30
入場料:アンコール遺跡群共通チケット「アンコール・パス」にて見学可能
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
羽田 さえ
こんにちは。国内は44都道府県(青森・秋田・新潟が未踏です!)を旅しました。海外は東アジアが多めです。旅先では、歴史ある建物や古い街並みを見て歩くことが大好き。素敵なホテルに泊まること、美味しいものを…
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