写真:湯川 カオル子
地図を見る盛岡の官庁街にある北ホテルは、創業者で彫刻家の菊池政美が、フランス映画「北ホテル(1945年)」の舞台になり芸術家に愛されたパリのHotel du Nordに憧れて名付けました。ホテルは今もカフェとして、サン・マルタン運河のほとりに残ります。
そんなホテルの来歴から、さり気ないアートへのこだわりが見られます。建物のファサードに架かるロゴも、岩手出身の画家にして書家の高橋忠弥が書きました。盛岡市の都市景観建築賞も受賞しています。
写真:湯川 カオル子
地図を見る2019年3月に客室などをリニューアルしましたが、2階まで吹き抜けになった開放的なロビーは創業当初のアンティークな雰囲気を残します。驚くことに、有名なパリのガス灯を模した錬鉄製の照明も灯ります。
写真:湯川 カオル子
地図を見るコンクリート打ちっぱなしの柱には、温かみのあるレンガがあしらわれ、モダンさをプラス。それでいてアンティーク調のソファやガス灯風の照明など、懐かしさを感じるロビーです。
写真:湯川 カオル子
地図を見るフロントに置かれているのは南部鉄器の老舗「釜定」に特注したカレンダー。左の2つが日にちの4日、一番右がサンデーのSを示します。こうしたさり気ない品々で、アートと伝統に触れられます。
ホテル1階にある「北の光原社」は、岩手出身の宮沢賢治が唯一生前に出版した「注文の多い料理店」の版元で、のちに民芸品店になった「光原社」の支店です。県内の物産や世界の民芸品を販売。光原社は、宮沢賢治が名づけたことでも知られます。
ホテルに1部屋しかない特別ルームのデラックスツイン。34平米の広さで、最大3名まで利用できます。広めのソファなどゆとりのある造りで、とても人気のお部屋です。
写真:湯川 カオル子
地図を見るシングルルームより少し広めのワイドシングルルーム。広さは14平米。6、7階のハイフロアーは藤色をアクセントにしたお部屋です。
写真:湯川 カオル子
地図を見る部屋の3点式ユニットも一新されて、コンパクトながらも清潔です。また、どの部屋も同じアメニティが用意されています。
写真:湯川 カオル子
地図を見る紅葉の黄色をさし色にダークブランを使ったローフロア。各階に2部屋あるツインルームは20平米の広さです。
写真:湯川 カオル子
地図を見るデラックスツイン、ツイン、ダブルの部屋には、岩手の伝統工芸「裂き織り」が飾られます。これは江戸時代に貧しかった北国の知恵から生まれた織物で、古着や古布などの生地を裂いて織りなおした、いわばリサイクルの生地。同じものがふたつとない独特の風合いが特徴です。
写真:湯川 カオル子
地図を見るツインの部屋には3面鏡のついたテーブルも置かれ、お化粧をするのに便利です。テーブルはデスクワークもできる、ゆとりある広さです。
写真:湯川 カオル子
地図を見る朝食はレストラン・カフェ「窯(かまど)」でいただきます。古い日本家屋を思わせる天井の梁や効果的なライティングで、雰囲気のある店内。リーズナブルな日替わりランチのほか、夜は日本食レストランとして営業しています。
朝の定食は和食と洋食から選択。通常、御膳+ハーフバイキングですが、お客さんが少ない日は御膳のみになります。ハーフバイキングなしの日は、代わりに御膳の品数が多くなります。
写真:湯川 カオル子
地図を見る写真は御膳のみの日の和食と洋食です。味つけがたいへんよく、満足感の高い朝食でありながら940円とリーズナブル。
写真:湯川 カオル子
地図を見るホテルスタッフお勧めは、地元の岩泉ヨーグルト。普通のヨーグルトの4倍ほどの発酵時間で作られ、もっちりとしていて、酸味と甘みを楽しめます。
さらにコーヒーコーナーにはホイップクリームが用意され、創業以来ホテルの伝統になっているウインナーコーヒーをいただけます。ぜひ試して欲しい朝食です。
ホテルは立体駐車場も完備。電車利用なら盛岡駅からバスで5分ほどの「県庁・市役所前」で下車します。
岩手県庁のすぐ裏手にあり、桜や紅葉が美しい盛岡城址公園や、石割桜が有名な盛岡地方裁判所の近くです。目の前にはコンビニが2軒並び、数軒先には明治40年創業のわんこそばの銘店「東家」があるほか、盛岡じゃじゃ麺の元祖「白龍(パイロン)」も徒歩3分ほど。ビジネスや観光、グルメの拠点として便利です。
どこか懐かしさを感じるアンティークなロビーや、リニューアルした明るくキレイな客室など、女性のひとり旅にもオススメ。新しさと伝統を兼ね備えた、ちょっとステキなホテルです。
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/9更新)
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