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写真:河東 壁
地図を見るイタリア中部に位置するウンブリア州は、緑豊かで、黒トリュフやオリーブオイル、ワインの生産が盛ん。世界一美しい丘の都市といわれるオルヴィエートを有し、ローマから日帰りで訪れることもできる魅力的な場所。
16世紀、日本でいうと戦国時代にあたる1552年、ボマルツォの領主だったオルシーニ家のピエール・フランチェスコ・オルシーニ(通称ヴィチーノ・オルシーニ)が、この公園を造ったといわれています。
正式名称は「ボマルツォの聖なる森」(Bosco Sacro di Bomarzo)ですが、その奇抜な世界観からか「怪物公園」(Parco dei Mostri)として有名になりました。スフィンクスの見守る門を入り進んでいくと、まず出迎えてくれるのが頭に地球とオルシーニ家のお城を乗せた「プロテオ」像。
写真:河東 壁
地図を見るそして、前半最大の見所といえるのが、苔むした巨大な石像「ヘラクレスのまた裂き」。5mは優に超えています。
写真:河東 壁
地図を見る依頼をうけてこの公園を造ったピッロ・リゴーリオは、貴族の邸宅などの設計を手掛けたルネサンス期を代表する建築家で、彫刻家としての才能も持ち、ミケランジェロの後継者として、サンピエトロ寺院の建設を受け継いだ人物です。
オルシーニ公が、なぜ、どんな経緯で目的で、この奇妙な公園を造ったのかは、はっきりとはわかっていません。先に亡くなってしまった愛する妻にささげた、など、いくつかの説があります。「ペガサスの泉」など、神話をモチーフにした石像が多くあります。
写真:河東 壁
地図を見る神話に登場する神や怪物たちの巨大な石像が、樹々や草花のなかでうっすらと緑の苔に覆われて森の中に溶け込むように点在する公園。その珍しさからも名所として有名になりましたが、ピエール・フランチェスコ・オルシーニが亡くなると公園の存在自体が次第に忘れられていきました。
その間なんと400年。1920年頃に再び発見され、Bettin夫妻によって修復されるまでずっと人知れず眠っていました。日本でも奇怪遺産として紹介されるなどして、次第に注目をされるようになりました。
写真:河東 壁
地図を見る熊はオルシーニ家の象徴です。
写真:河東 壁
地図を見る「傾いた家」は、中に入って傾きの不思議な感覚を体感できます。ぜひ立ち寄ってみましょう。
写真:河東 壁
地図を見る「怪物公園」で最も有名なのが「オーガ」=鬼の像。日本では以前、清涼飲料水のCMで放映されたことがあります。「オーガ」が大きく開けた口は、人ひとり通れる大きさで、中に入ることができます。
唇に赤い文字で刻まれているのは、「汝ら、ここに入るもの、一切の望みを棄てよ」というダンテの神曲地獄編の一説。インパクトと話題性抜群で、絶好の撮影スポットです。
写真:河東 壁
地図を見る名前のとおり奇怪な怪物たちの公園ですが、珍しいだけではなくて、人が造った幻想の世界を感じられる貴重な場所です。公園にはグッズショップが設けられていて、エコバッグやマグネット、「オーガ」のスノードームがお土産におすすめ。
イタリア・ローマから約100キロ、日帰りでも行けるウンブリア州に位置する「ボマルツォ怪物公園」は、巨大な石像が森の中の緑に溶け込む観光名所。16世紀に造られて、その後400年もの間、忘れ去れていた幻想的な世界は、亡くなった妻への愛からまれた(かもしれない)怪物たちの庭園です。写真を撮るだけでも楽しくて、話題性も抜群。ぜひ一度訪れてみてください。
住所:Localita’ Giardino 01020 Bomarzo (VT), Italy
休園日:年中無休(ランチタイム除く)
営業時間:11月〜2月: 8.30 am - 5.00 pm
3月(夏時間)〜9月: 8.30 am - 7.00 pm
10月: 8.30am - 6.00pm
アクセス:電車で行く場合
Orte Scalo駅から、ボマルツォ行きのバス
Viterbo駅から、ボマルツォ行きのバス
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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