写真:成瀬 亜希子
地図を見る東京の中心部にあり銀行発祥の地として知られる日本橋兜町。1923年竣工の第一銀行ビルの面影を残しながら、その中身を魅力的にリノベーションしたのが「K5」です。改修直前のビル名が「兜町第5平和ビル」だったことから、このユニークな名前になったそうです。
1階にコーヒーショップ「SWITCH COFFEE TOKYO」、レストラン「CAVEMAN」、ライブラリーバー「青淵(AO)」。地下はビアホール「B」、2階〜4階は「HOTEL K5」となっており、魅力的なコンテンツを楽しめるマイクロ複合施設に生まれ変わりました。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るデザインの監修はスウェーデンを拠点に活躍する建築家「CLAESSON KOIVISTO RUNE」。築97年の歴史的建造物の外観はそのままに、内部をモダンに改装したタイムレスなデザインが印象的です。こちらは世界的なネットワーク「Design Hotels」にも加盟されています。
メインエントランスでは、スタッフが木製ボックスのレセプションカウンターでお出迎え。特注で作られた大きなペーパーランプが目を引きます。エレベーターや客室の扉には、年月を経るごとに味わい深くなる銅板が使用されているのも見どころです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る客室フロアの廊下は窓側が首都高に面しているため、青や黄色のレトロなガラス板を取り付けることで柔らかな雰囲気に。緑あふれる観葉植物や温もりを感じる照明も設置されており、ベンチに座った時もふっとリラックスできるようになっています。
客室は全20室で4タイプ。「K5」の世界観が最も表現されたのは1室のみの最上級スイートルーム「K5 LOFT」です。天井高が約5メートル、約80平米もの広さを誇る空間は歴史的建造物ならでは!2人でゆったりと贅沢に過ごしたり、大人数のグループでも使用できます。
最大の特徴は、藍染めの円形カーテンに包まれたベッドスペース。天井には大きなペーパーランプが吊るされ、カーテンを閉じると夜空を見上げているような気分に。リビングには畳柄のカーペットが敷かれているなど、日本の伝統を意識したデザインも取り入れています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る各客室のためにセレクトされたレコードや本にも注目。レコードは朝や夜など時間帯ごとに合わせて何枚か用意されています。本は地下のライブラリーバー「AO(青淵)」から選んだもの。まだ見ぬ音楽や本との出会いが新しいインスピレーションを与えてくれるはず。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る客室のバスルームは、白のパネル張りになっているシンプルな空間。ミラーのランプは白い光から赤い光に変更することができ、写真のような真っ赤な空間にすることも!デザイナーが「日本の太陽」をイメージして作ったというユニークな仕掛けを楽しめます。
バスアメニティは、イタリア製のオーガニックコスメ「NATURAL FOUNDATION」。イタリアで古くから親しまれている保湿効果の高いオリーブを使用。ラベンダーやイランイランなどの精油をブレンドしているため、爽やかな香りで心地良いひとときを過ごせます。
1階の緑あふれるフロアでは、コーヒーショップの「SWITCH COFFEE TOKYO」とレストランの「CAVEMAN」を営業。シームレスで曖昧な空間づくりをコンセプトとしているため、1つのカウンターの中で2つのお店がゆるやかに繋がっているのが特徴です。
フロアの至る所にある観葉植物は、植物を主体とした空間デザインの会社「Yard Works」がセレクト。テーブルの上にさりげなく飾られた小さな緑にもほっと癒されます。東京の中心部にいながら自然を身近に感じられるオアシスのような空間になっています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る入り口近くに位置するのはコーヒーショップ「SWITCH COFFEE TOKYO」。目黒や代々木八幡に店を構える人気店で、こちらは3店舗目の出店。世界中から厳選したスペシャルティコーヒーをはじめ、カフェラテやエスプレッソなど様々なメニューを揃えています。
写真の「本日のコーヒー」は、ホンジュラス産のコーヒー豆を浅煎りで提供したもの。ふわっと香り豊かで、フルーティーな酸味とスッキリした後味を楽しめます。普通のコーヒーカップではなく、おしゃれで和モダンな湯のみで飲むのもおもしろいですね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るもう一つは目黒の人気店「Kabi」の新しいレストラン「CAVEMAN」。シェフが手がける独創的な料理にナチュラルワインなどを合わせて提供します。朝は宿泊者向けに朝食を出したり、午後からワインバーとして営業するなど、様々なシーンで利用できます。
こちらでは国籍や産地にとらわれず、鹿の心臓や牛の骨髄など珍しい食材を使っているのも特徴。ワインは約600〜700本ほど揃えており、それぞれの料理とのペアリングも楽しみのひとつです。これまでなかった料理の数々で新しい味覚を体験できるはず!
地下1階のビアホール「B」は、NY発の人気ブルワリー「BROOKLYN BREWERY」世界初となるフラグシップ店。天井はコンクリートむき出しながら、内装は木材を使用した温もりのある空間。全長20メートルのカウンターでスタッフが注ぎたてのビールを提供してくれます。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るこちらではブランドの基幹商品に加えて米国から直輸入したビール、店舗限定のオリジナルビアカクテルなど、20種類ほどのビールを揃えています。フードではメキシカンタコスを中心に、ビールとの相性を考えて作られた様々なメニューを提供しています。
スタッフのおすすめは、冬季限定のダークラガー「ブルックリンウィンターラガー」。チョコを思わせる香りとドライな後味が特徴。コクが強いせいか、くたくたに煮込んだ牛タンタコスとの相性もバツグン!ビールとお肉をさらにおいしく食べたい方はぜひお試しを。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る1階には新宿ゴールデン街でレモンサワー専門店を経営する「The OPEN BOOK」の田中開氏と、フリーランスバーデンダーの野村空人氏がプロデュースするライブラリーバー「AO(青淵)」も。その名の通り本を読みながら様々なドリンクを楽しむことができるんです。
店内はダークレッドを基調としたクラシックな内装。バーカウンターとソファー数席のみの小さな空間ですが、隠れ家的な雰囲気を満喫できます。大きな窓からは東京証券取引所を見渡せるため、改めて日本橋兜町にいることを実感しますね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るこちらではアジアのお茶や漢方をベースとしたカクテルを中心に提供。スタッフのおすすめは、レモンとピンク色のカクテルが目を引く「Alphee Rouge」。たかちほ烏龍茶の渋みと、タンカレーロンドンドライジンのスッキリ爽やかな味わいを楽しめる一杯です。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る本棚は近代日本経済の父・渋沢栄一をテーマとし、当時の日本や兜町を知ることができる書籍で構成されています。2021年のNHK大河ドラマは渋沢栄一が主役ですので、こちらで事前に読むのもおすすめ。カクテルを飲みながら歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
日本橋兜町の歴史を感じながら、新しいデザインや飲食コンテンツを楽しむことができる「K5」。ライブラリーバーをラウンジとしたり、レストランでミーティングをするなど、使い方は自由自在。ゲストの感性を刺激してくれるクリエティブな場となりそうです!
2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:K5
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